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古代人は塩を買えない時代、どうやって塩分をとっていたのか

人類のあゆみ

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古代人は塩を買えない時代、どうやって塩分をとっていたのか

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人類のあゆみ
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3200年ほど前の霞ヶ浦。縄文の人たちが、薄い土器で海の水を煮つめている。いまのところ、日本で最も古い塩づくりの跡とされる。 けれども、塩を作った跡は世界でも8000年ほど前まで。塩を作れなかった何十万年、古代人はどうやって塩分をとっていたのか。 海の水・塩の泉・岩塩・塩なめ場の土。よく挙げられる4つの答えを、実験と調査の数字で1つずつ確かめていく。 ▼この動画でわかること ・日本で最も古い塩づくりの跡は、霞ヶ浦の縄文時代後期の終わり(約3200〜3300年前)の製塩土器 ・海の水の塩分は約3.5%。腎臓は海の水より薄い尿しか作れないので、飲むとのどが渇く ・ルーマニアの塩の泉は海の水の約6倍の濃さ。そばに約8000年前からの灰と炭の山 ・ハルシュタットの岩塩の坑道は紀元前15世紀から。木の階段は年輪で紀元前1344年ごろ ・土を食べる482の文化の記録を調べた研究で、ミネラルをとるため、という説は支持されなかった ・植物のナトリウムは動物の100分の1〜1000分の1。イランの塩なめ場にオオカミ・ヒョウ・クマは写らなかった ・旧石器時代の食事の見積もりはナトリウム1日690〜768ミリグラム。必要な量(600ミリグラム)にほぼ届く ・塩を使わないヤノマミの尿のナトリウムは1日約23ミリグラム。調査隊の人のおよそ100分の1 ・腎臓は1日に500グラム以上のナトリウムをこし出し、97〜99.7%を体に戻す ・暑さの中の10日間で、腕の汗のナトリウムは3分の1ほど減った(8人の実験) ・ブンゲは1873年、カリウムの塩を飲んで、食塩にして約6グラムが尿に抜けるのを確かめた ・いまの日本の大人の食塩は1日9.6グラム。推定平均必要量の6倍を超える ▼チャプター 0:00 霞ヶ浦の土器 0:30 塩がなければ 1:30 よく挙げられる4つの答え 5:52 塩なめ場に来ない動物 8:00 塩を使わない人々 9:40 腎臓と汗の節約 11:18 なぜ塩が欲しくなったのか 13:32 ふたたび霞ヶ浦へ 15:02 塩を減らす時代 ▼おもな参照 ・Intersalt Cooperative Research Group (1988) BMJ 297: 319-328 — 32か国52地域・10,079人の24時間尿(ヤノマミ 0.2・天津 242 mmol/日、ヤノマミの血圧) ・Oliver, Cohen, Neel (1975) Circulation 52: 146-151 — 塩を使わないヤノマミの血圧・尿のナトリウム(1.02 mEq/日)・レニンとアルドステロン ・Eaton & Konner (1985) New England Journal of Medicine 312: 283-289 — 旧石器時代の食事の見積もり(ナトリウム 690 mg/日) ・Eaton, Eaton & Konner (1997) European Journal of Clinical Nutrition 51: 207-216 — 見直し(ナトリウム 768 mg・カリウム 10,500 mg/日) ・Palmer & Schnermann (2015) Clinical Journal of the American Society of Nephrology 10: 676-687 — 腎臓は1日に500 g以上のナトリウムをこし出し、97〜99.7%を戻す ・Baker (2017) Sports Medicine 47(Suppl 1): S111-S128 — 汗のナトリウムの濃さと暑さへの慣れ ・Chinevere ほか (2008) Medicine & Science in Sports & Exercise 40: 886-891 — 暑さの中の10日間で汗のナトリウムが減る(8人) ・Weller & Dumitroaia (2005) Antiquity 79(306) — ルーマニア、ポイアナ・スラティネイの塩の泉(紀元前6050〜5500年ごろ・海の水の約6倍の塩分・灰と炭の山) ・Kaspari (2020) Ecology Letters 23: 1153-1168 — 植物はナトリウムが乏しく、草食動物は不足しやすく、肉食動物はなりにくい ・Kaspari, Yanoviak & Dudley (2008) PNAS 105: 17848-17851 — 草食動物の体のナトリウムは植物の100〜1000倍 ・Salmanpour ほか (2023) Ecology and Evolution 13: e9731 — イランの塩なめ場のカメラ調査(オオカミ・ヒョウ・クマは写らず) ・Lundquist & Varnedoe (2006) International Journal of Speleology 35(1): 13-18 — エルゴン山の洞窟でゾウが岩壁を削る(入口から約160 m) ・Young, Sherman, Lucks & Pelto (2011) Quarterly Review of Biology 86(2): 97-120 — 人の土食(482の文化の記録) ・Bunge『Text-book of Physiological and Pathological Chemistry』英訳第2版 (1902) 第7講 — 植物を食べる人々と塩・カリウムを飲んだ自己実験(原典 Zeitschrift für Biologie 9: 104, 1873) ・Stefansson『Not by Bread Alone』(1946) pp.50-51 — 1906年の冬、塩辛い食べ物を嫌うイヌイット ・Stone, Martyn & Weaver (2016) Nutrients 8: 444 — カリウムと血圧(ナトリウムの排出を増やすしくみ) ・NOAA National Ocean Service「Can humans drink seawater?」 — 海の水の塩分約3.5%・腎臓は海の水より薄い尿しか作れない ・茨城県立歴史館「塩」・文化遺産オンライン「広畑貝塚」 — 霞ヶ浦の製塩土器(縄文時代後期の終わり、約3200〜3300年前) ・岡山県古代吉備文化財センター・香川県埋蔵文化財センター — 弥生時代中期に瀬戸内で土器製塩が始まる ・ウィーン自然史博物館(NHM Wien)ハルシュタット — 紀元前15世紀からの岩塩の採掘・木の階段(紀元前1344/1343年) ・文化遺産オンライン「松本街道(千国街道)」 — 別名「塩の道」・謙信が信玄に塩を送った「俗説故事」 ・塩事業センター「塩の歴史」・たばこと塩の博物館 — 日本に岩塩はなく、海水から塩を作ってきた・藻塩焼き ・厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」 — ナトリウムの推定平均必要量 600 mg/日(食塩 1.5 g)・目標量 男性 7.5 g未満・女性 6.5 g未満 ・厚生労働省「令和6年 国民健康・栄養調査結果の概要」 — 20歳以上の食塩摂取量の平均 9.6 g/日 ・文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)」 — 玄米・くり・ほうれんそう・にほんじか赤肉のナトリウムとカリウム ▼注記 ・旧石器時代の食事のナトリウムは、肉と植物の割合などの仮定を置いた見積もりで、測った値ではありません。 ・ヤノマミ・イヌイットの暮らしは近代・現代の記録で、古代の人が同じことをした証拠ではありません。 ・ヤノマミの血圧の低さには、塩のほかに、よく体を動かすこと・太った人がいないことなどの違いもあり、塩だけが理由とは言い切れません。 ・ブンゲの「植物を食べる人ほど塩を欲しがる」は19世紀の説で、塩づくりの始まりをすべて説明するものではありません。霞ヶ浦の塩の使い道や藻塩焼きのやり方も、議論が続いています。 ・汗のナトリウムの平均は運動選手を調べた研究の値です。 ・解説であり、塩分を減らしたり増やしたりすることを勧めるものではありません。食事の塩分は医師や管理栄養士にご相談ください。 ・確からしさは「確立/有力/議論あり/分からない」の4段階で語り分けています。 ・絵と動きは解説のための再現イメージです(実際の遺跡・遺物・人物の写真ではありません)。 ▼この動画の作り方 ・舞台の絵: OpenAI の画像生成(Codex の image_gen)/人物・小道具・図・動き: コードで描いたアニメーション(Remotion) ・BGM: Codex の作曲を合成/環境音・効果音: 計算で合成 ▼ この回の Shorts 塩なしの旧石器の食事、塩分は足りていた    • 旧石器の食事、塩なしで足りた   ▼ クレジット VOICEVOX:青山龍星 ▼ 参考リンク https://doi.org/10.1136/bmj.297.6644.319 https://doi.org/10.1161/01.CIR.52.1.146 https://doi.org/10.1056/NEJM198501313... https://doi.org/10.1038/sj.ejcn.1600389 https://doi.org/10.2215/CJN.12391213 https://doi.org/10.1007/s40279-017-06... https://www.antiquity.ac.uk/projgall/... https://doi.org/10.1111/ele.13517 https://doi.org/10.1073/pnas.0804528105 https://doi.org/10.1002/ece3.9731 https://doi.org/10.5038/1827-806X.35.1.2 https://doi.org/10.1086/659884 https://doi.org/10.3390/nu8070444 https://oceanservice.noaa.gov/facts/d... https://online.bunka.go.jp/heritages/... https://www.pref.okayama.jp/site/koda... https://www.nhm.at/hallstatt/en/site https://online.bunka.go.jp/heritages/... https://www.shiojigyo.com/siohyakka/m... https://www.mhlw.go.jp/content/109047... https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_66... https://fooddb.mext.go.jp/ #古代人 #人類史 #考古学 #塩 #縄文