Micron、好決算でもPER6倍台?AIが変えるメモリーの稼ぐ力―キオクシアも交え収益力を読み解く【米国株 #193】
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Micron、好決算でもPER6倍台?AIが変えるメモリーの稼ぐ力―キオクシアも交え収益力を読み解く【米国株 #193】
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好決算を発表したMicron。それでも株価はほぼ横ばいで、予想PERは6倍台にとどまっています。AI需要がこれほど伸びているのに、なぜ市場の評価は低いままなのか。今回はメモリーとストレージが使われる場所の変化を整理し、日本でお馴染みのキオクシアも同じ物差しで比べながら、技術・競争・供給・契約の面から株価評価の背景を読み解きます。
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✦ 主なトピック ✦
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✦ Micron決算──売上高542.3億ドル、粗利率87%でも株価の反応は限定的
✦ 予想PER6.66倍の背景──メモリー市況の「循環」をどう見るか
✦ メモリーとストレージの違い──DRAM/HBM/NAND/SSD/HDD
✦ AIエージェントで変わる需要──CPU側のLPDDR、GPU側のHBM
✦ KVキャッシュとSSD──データセンター向けSSDが前年同期の10倍超に
✦ NVIDIAをトヨタに喩えるなら、キオクシアは?──MicronとキオクシアのAI需要の取り込み方の違い
✦ HBM競争──Micron・SKハイニックス・サムスン、カスタムHBMとTSMCの実装
✦ 長期契約(SCA)の拡大と、供給が増えるまでの時間
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🔑 重要ポイント
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✅ Micronの2026年度第4四半期(9月30日発表)の売上高は542億3000万ドルで、前年同期の約4.8倍。調整後の売上総利益率は87%に達した。次の四半期の売上高見通しは中央値で615億ドルと、実績・見通しとも市場予想を上回った
✅ 株価の反応は限定的だった。決算翌日の10月1日は約3%上昇したが、翌2日は約2%下落し、決算前と比べた上昇率は1%に届かない。10月2日終値時点の2027年度Non-GAAP予想PERは6.66倍。決算前から株価がすでに上昇しており、好業績をある程度織り込んでいた面もある
✅ メモリー業界には「需要増→価格上昇→利益急増→設備投資で供給拡大→供給過剰で価格下落→利益が急減」という循環の経験がある。利益が大きい時ほどPERは低く見えやすく、現在の利益の大きさと、その利益が何年続くかは分けて考える必要がある
✅ メモリーは実行中の計算に使うデータを置く「作業机」(代表がDRAM、電源を切ると消える)、ストレージは保存しておく「書棚・保管庫」(SSD・HDD、電源を切っても残る)にあたる。HBMはDRAMの一種で、DDR/LPDDRとは重視する性能や実装が異なる。SSDのデータを記録する半導体がNAND型フラッシュメモリー
✅ AIエージェントの仕事が増えるほど、CPU側には大容量・省電力のメモリー(LPDDR等)、GPU側には大量のデータを途切れず送り込めるHBMが必要になる。NVIDIAのVera RubinではCPU(Vera)にLPDDR5X、GPU(Rubin)に第4世代のHBM4を使う。MicronはCPU側とGPU側の両方に製品を供給しており、HBMだけを見ると事業機会の一部しか見ていないことになる
✅ AIとの会話が長くなると、途中の計算結果を保持するKVキャッシュが大きくなる。すべてをGPU側のHBMに置き続けると容量を圧迫するため、使わない情報をCPU側のDRAMやSSDへ退避させ、再開時に戻す使い方が進んでいる。Micronのデータセンター向けSSD売上高はほぼ100億ドルで前年同期の10倍超、同社のNAND売上高の3分の2超を占める
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