【脳卒中という病気と後遺症の片麻痺を徹底的に理解する⑭】被殻出血とモチベーションの関係・たぁまんさんのコメントにご返答・痛みの緩和と痙縮への対応・「脳を変える」アプローチ
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【脳卒中という病気と後遺症の片麻痺を徹底的に理解する⑭】被殻出血とモチベーションの関係・たぁまんさんのコメントにご返答・痛みの緩和と痙縮への対応・「脳を変える」アプローチ
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【ポイント・まとめ】
■たぁまんさんから寄せられた「肩関節の痛み」に関するコメントへの回答、及び、脳卒中(特に被殻出血)とやる気・意欲の関係性について解説
1. 肩の痛みの主な原因
・肩甲下筋(けんこうかきん)の硬さ:肩甲骨と肋骨の間にある筋肉で、上腕骨を内旋(内側にひねる)させる働きがある
・片麻痺者は、広背筋などによって腕が後ろに引っ張られ、さらに肩甲下筋などによって内旋した状態(ねじり込まれた状態)になりやすい
・肩を動かしたり、外側に開こうとする際、硬くなった肩甲下筋が引っ張られ、痛みが生じることがある
・この硬さは、痙縮という病的な筋肉の緊張状態によるものであることが多い
2. 痛みの緩和・痙縮への対応
・自力で痛みを完全に取るのは難しい
・肩甲下筋は奥深くにあるため、マッサージやストレッチなどの「自トレ」だけで痛みを完全に取るのは困難であり、専門家による介入が望ましい
・痙縮の改善は「脳を変える」アプローチが有効
・痙縮は、姿勢コントロールと随意性のコントロールの両方が障害されて起こる病的な状態
・痛みに対する拒否感/固定反応が生じるケースもある(正常反応)
・筋肉をマッサージして改善する事だけではなく、脳にアプローチすることが大切
→脳に到達するような感覚情報や感覚への注目、楽しさを伴った練習が効果的
3. 具体的な自主トレーニングの提案(テーブルを使った練習)
・手をテーブルに乗せる:麻痺側の手をテーブルの上に(できれば長く伸ばして)乗せる
・身体を動かす:手は動かさず、手に対して身体を動す
(身体を前後に倒したり、左右に動かしたり)
・これによって、手ではなく身体からの動きで肩甲骨に動きが入るため、肩甲下筋が柔らかくなることが期待できる
4. 感覚に注目する: 動いているときに、感覚の変化に意識を集中させる
・手に体重がかかっている感覚
・腕がグラグラしている感覚
・皮膚が動いた感覚 etc...
例:「今こっちに体重が来たから、体重を半分だけ抜いてみようかな」といった感覚に基づいた意識的な動作に繋げる
5. 目標設定
・ステップを細かく刻む
・「手が使えるようになりたい」という大きな目標ではなく、達成可能な細かいステップを設定することが重要
・ここでの優先事項(ファーストステップ)は「痛みをなくすこと」
・それが達成できてから手をおろしたり、肘を伸ばすといった次の目標(セカンドステップ)を検討する
・一足飛びにしてリハビリの順番や目標を間違えないこと
6. 脳卒中片麻痺(被殻出血)とやる気・意欲
・やる気が出ないのは病気の一部
・被殻出血の方は、ドーパミン由来の「やる気」が出にくく、これは病的な状態に起因する
・決して怠けているわけではなく、ドーパミンを受け取る「被殻」が損傷しているため、規定核のブレーキが外れにくくなっている
・ご家族や周りの人達も、「やる気が出ない」状況が病気の一部であることを理解しておくべき
0:16 たぁまんさんからのコメント「肩の関節が痛い」
1:14 痛みの原因と、実際に痛みを感じる場所が異なる
1:49 上腕骨と肩関節窩(お椀・筋膜リリース棒・ソフトボール)
3:08 痛みの原因:殆どのケースで肩甲下筋にある
3:31 肩甲下筋:上腕骨を内旋させる筋
4:12 内旋:内側に肩をひねる動き・片麻痺者は大胸筋が硬くなっている
4:34 肩甲下筋は骨と骨の間にあるので直接触れることはできない
5:41 広背筋により腕が引っ張られ、ねじり込まれた状態になるので痛みが生じる
6:23 引っ張られた状態の大胸筋と肩甲下筋にテンションがかかり痛みが出る
7:15 ★自主トレ案:テーブルを使った練習
7:53 手は動かさずに、身体を前後左右に動かしてみる
8:07 手を乗せたままで身体を動かすと肩甲骨は柔らかくなる
8:53 痙縮:筋肉の緊張状態(病気によって生じる)
9:30 痙縮は姿勢コントロールと随意性の両方が障害されて起こる病態
10:16 「痛いから動かしたくない」のは筋の正常反応
10:40 積極的に末端を使ったり、選択的な運動を行うことで感覚を養う
12:19 目標設定:痛みを取る(段階付け)
13:41 被殻出血:やる気が出ない(病的状態)
14:15 神経伝達物質(ドーパミン)
15:02 パーキンソン病:ドーパミンが枯渇
16:02 3つの知識:解剖学・運動学・神経科学
17:24 病的な筋肉の緊張状態を変える→脳へのアプローチ(感覚情報)
18:28 肩甲下筋の痙縮が原因なので、感覚を使い動かして解消を目指す
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山田稔(やまだ みのる)
・作業療法士
・国際ボバース講習会講師会議認定療法士
臨床経験30年
医療機関で18年研鑽を積み、両国で起業し13年
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・脳卒中 片麻痺
・高次脳機能障害
・パーキンソン病
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