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【異世界ケルト】過ぎ去りし王国の廃城にて|睡眠・熟睡・リラックス・ファンタジーBGM

Tirawen

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【異世界ケルト】過ぎ去りし王国の廃城にて|睡眠・熟睡・リラックス・ファンタジーBGM

89 просмотров · 1 день назад
Tirawen
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割れたステンドグラスから月あかりが差しこみ、蔦の巻いた玉座が眠っている、過ぎ去りし王国の廃城のケルト調BGM。睡眠・熟睡・静かに休みたい夜のための幻想音楽です。 このチャンネルの音楽は、ひとつづきの魔法の世界「ティラウェン」を旅する物語としてお届けしています。 旅する少女と、相棒の小さな白い竜――エイリ。二人が立ち寄った場所の景色を、一本ずつ音楽にしていきます。    • Tirawen Fantasy Music   ―📕物語― 玉座には、もう誰も座っていない。 大広間の天井は半分落ちていて、そこから伸びた蔦が壁を伝い、段をのぼって、背の高い椅子の肘掛けにまで届いている。玉座へつづく石段には、色のあせた赤い段通がまだ残っていた。 敷石は割れ、その隙間という隙間から草が生えて、白い小さな花と、風が運んできた落ち葉が混ざっている。 崩れた天井の向こうに、満月が出ていた。 光は高い窓のステンドグラスをひとつずつ抜けて、青や藍のかけらになって床に落ちる。昼ならもっと鮮やかなのだろうけれど、夜の色はどれも静かだった。 雨あがりらしく、敷石のくぼみに水が溜まっていて、そこにも月がひとつ落ちている。 少女は壁ぎわの燭台に火を入れた。何本かは芯が残っていて、素直に燃えてくれた。 炎が起きるたび、石の壁に組紐の影が浮かんで、すぐにまた眠る。その明るさの中だけ、埃がゆっくり漂っているのが見えた。 それから石段に腰をおろして、杖を膝の上に横たえた。 先の三日月飾りが、月あかりを受けて、息をするようにかすかに光る。 エイリは、少女の少し上に浮いていた。 白い鱗が月の色を吸って青白く透け、翼のあいだを星の粒のような光がいくつか横切っていく。 二人とも、同じほうを見ていた。 高いところには、色のあせたタペストリーが何枚も下がっている。糸はほつれ、模様はもう半分も読めない。竪琴らしきもの、麦の束らしきもの、それから、いくつもの組紐。ここで祝われていたことの名前は、どこにも書かれていない。 風が通ると、蔦の葉がいっせいに裏返る。それが、この広間でいちばん大きな音だった。 いつか誰かが、この敷石を磨いた。誰かが扉を閉めた。最後の夜がいつだったかを覚えている者は、もういない。 それでも石段の三段目だけ縁がまるく擦り減っていて、そこを何千回も踏んだ足のことだけが残っている。 月はゆっくりと動いて、玉座のほうへ渡っていった。 蔦の巻きついた肘掛けをひとなでして、背もたれの高いところへのぼって、それから壁の暗がりへ入っていく。 蝋燭が一本、音もなく短くなる。 少女は玉座には近づかなかった。 滅びた、という言葉は、この静けさには重すぎる気がした。 ここにあるのは、ただ、終わったあとも続いている時間だった。 ―🎵こんなときに― ・眠る前のひととき、灯りを落とした部屋で ・深く休みたい夜のおともに ・静かに考えごとをほどきたいときに ・横になって、何もしないための時間に ―📜プレイリスト― 00:00 Track1 05:25 Track2 07:48 Track3 10:38 Track4 13:25 Track5 15:22 Track6 17:47 Track7 20:36 Track8 23:11 Track9 26:21 Track10 28:57 Track11 33:41 Track12 37:59 Track13 42:19 Track14 46:07 Track15 48:43 Track16 51:27 Track17 54:21 Repeat ―📣このチャンネルについて― ティラウェンという、ひとつづきの世界を旅していくケルトBGMチャンネルです。 灯りともる路地裏、星降る湖畔、古い水車小屋――動画がひとつ増えるごとに、この世界の地図が少しずつ広がっていきます。 もし気に入っていただけたら、チャンネル登録・高評価をいただけるととても励みになります。 「次はどんな場所が見たいか」も、ぜひコメントで教えてください。 #異世界ケルト #ケルト音楽 #睡眠用BGM #熟睡用BGM #リラックスBGM #ファンタジーBGM