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生き物で一番大きな音で深海を探る!? 音で見る生き物TOP5【ずんだもん解説】

ずんだもんのいきもの探検隊

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生き物で一番大きな音で深海を探る!? 音で見る生き物TOP5【ずんだもん解説】

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トンネルで叫ぶと声がはね返ってくるように、はね返った音で周りを知る生き物っているの? 鳴き声で足元を探るトガリネズミ、真っ暗な洞くつをカチカチの音で飛ぶアナツバメ、月の明るさで音の出し方を変えるアブラヨタカ、音で調べた形を目で見て当てるバンドウイルカ、そして記録された生き物の音で一番大きな音で深い海を探るマッコウクジラ。 音の使い方の意外さで選んだ生き物を、ずんだもん隊長と四国めたんがランキング形式で紹介するのだ! 「音の使い方の意外さ」で選んだ、このチャンネル独自の編集ランキングです(科学的に決まった順位ではありません)。 みんなは、どの音の使い方が一番すごいと思った? コメントで教えてね! 【チャプター】 00:00 導入・ランキング基準 00:36 第5位 トガリネズミ 01:54 第4位 アナツバメ 02:58 第3位 アブラヨタカ 04:07 第2位 バンドウイルカ 05:16 第1位 マッコウクジラ 07:20 ランキングまとめ 07:48 エンディング 【内容の範囲】 ・第5位 トガリネズミ:トガリネズミの2つの大きなグループ(トガリネズミ属・ジネズミ属)から1種ずつを使い、初めての場所を探る様子を調べた研究です。足元の物の込み具合を変えると鳴く回数が変わり、仲間がいそうかどうかを変えても変わりませんでした。これはコウモリのエコーロケーションと同じ傾向で、鳴き声の反響で通り道や住みかの様子を探っている可能性があります。小さなスピーカーと感度のよいマイクをくっつけた「人工のトガリネズミ」で野外の住みかに音を出すと、近い距離(ひげが届く範囲より先)の反響の様子が得られました。まだ可能性が示された段階です(Siemers et al. 2009)。 ・第4位 アナツバメ:アナツバメ(Aerodramus 属など)とアブラヨタカは、鳥でエコーロケーションをする2つのグループです。鳥のエコーロケーションは人に聞こえる低めの音で、少なくとも16種の鳥で知られ、鳥の中で何度も別々に進化したと考えられています。鳴管でカチカチ音を出し、暗い洞くつやトンネルに巣を作れます(Brinkløv et al. 2013)。ヒマラヤアナツバメ(Aerodramus brevirostris)は、夕方のエサとりの後、洞くつに速く飛び込むときは音を出さず、暗い所で速さを落としてから、2回1組のクリック(組と組の間 約99ミリ秒、組の中 約6.6ミリ秒)を出しました(中国湖南省の洞くつ、2013年の研究)。 ・第3位 アブラヨタカ(Steatornis caripensis):夜に果物を探す鳥で、するどい嗅覚と、とても光に敏感な目を持ちます。トリニダード島の2つの洞くつで、マイクを並べた装置でねぐらを出入りする野生の鳥を録音しました。クリックは2~8回が2~3ミリ秒おきに続く10ミリ秒未満のかたまりで、高さは約7~23 kHz。月の明るい夜は、月のない暗い夜より、かたまりのクリックの数が少なく、音のエネルギーも小さくなりました。一方、よく聞こえる高さは約2 kHzとされ、出している音の高さと合っていません。近い物を細かく知るのに役立つのかもしれませんが、理由はまだ分かっていません(Brinkløv et al. 2017)。 ・第2位 バンドウイルカ(Tursiops truncatus):「見本合わせ」のテストで、バンドウイルカ1頭が、複雑な形の物を、エコーロケーションで調べた見本から目で見た選択肢を選ぶ(その逆も)ことを、ほぼまちがえずにできました。目で見せる見本が、空気中の本物でも、水中窓の外のテレビ画面の像でも同じようにできました。研究者は、イルカがエコーロケーションで「見る」ものは、目で見るものと同じようなものだと考えています。1頭のイルカで調べた結果です(Pack & Herman 1995)。 ・第1位 マッコウクジラ(Physeter macrocephalus):大西洋・メキシコ湾・リグリア海で37頭に記録計を付けて198回の潜水を調べると、1回の潜水は平均45分、最大深度の平均は海域ごとに約985 m・644 m・827 mで、潜水の約8割の時間でレギュラークリックを出していました。獲物をとろうとする「バズ」は潜水1回に平均18回、クリックを始めてから最初のバズまで平均392 m下っていて、レギュラークリックは遠くを探るソナーと考えられています(Watwood et al. 2006)。ノルウェー沖で正面から録ったクリックは、約100マイクロ秒の1回の短いパルスで、音源レベルは最大236 dB re 1 µPa(rms、1 m)。記録された生き物の音で群を抜いて大きいと報告されています(Møhl et al. 2003)。値は水中の基準(1 µPa)で、空気中の音のデシベルとはそのまま比べられません。目安として、大きなジェット機の離陸音(500 m の所で約120 dB re 20 µPa)を、1 m の距離・水中の基準にそろえ直すと約200 dB re 1 µPa になるという計算があります(Chapman & Ellis 1998)。236 dB はそれより36 dB 大きく、音の圧力で約60倍にあたります(音の種類や長さが違うので、あくまで目安です)。頭の中の鼻のしくみが、強い音を前向きに出すのに向いた形だと考えられています(Zimmer et al. 2005)。 ・トガリネズミの比べ方、アナツバメのダブルクリック、アブラヨタカの月の明るさと音の高さ、イルカの見本合わせ、マッコウクジラの潜水と音の大きさ・ジェット機との比べの図は、内容を分かりやすくするための模式図です(棒の長さ・時間の目盛りはイメージで、実際のデータの図ではありません)。 【音声・使用素材】 音声:VOICEVOX:ずんだもん、VOICEVOX:四国めたん 立ち絵:東北ずん子・ずんだもんプロジェクトの公式イラストを元にAIで作成 https://zunko.jp/con_illust.html BGM:KK「なんでしょう?」、Anonyment「Return to Youth」/OpenTracks(旧DOVA-SYNDROME) https://opentracks.com/bgm/detail/710 https://opentracks.com/bgm/detail/14958 効果音:効果音ラボ https://soundeffect-lab.info/ 生き物・背景はAI生成イラスト、図解は模式図です。実際の観察映像ではありません。効果音は演出で、生き物の実録音ではありません。 【参考資料】 ・Siemers BM, Schauermann G, Turni H, von Merten S (2009) Why do shrews twitter? Communication or simple echo-based orientation. Biol Lett 5: 593–596. https://doi.org/10.1098/rsbl.2009.0378 ・Brinkløv S, Fenton MB, Ratcliffe JM (2013) Echolocation in Oilbirds and swiftlets. Front Physiol 4: 123. https://doi.org/10.3389/fphys.2013.00123 ・Echolocation calls of free-flying Himalayan swiftlets (Aerodramus brevirostris) (2013). Zool Res (Dongwuxue Yanjiu) 34: 8–13. https://doi.org/10.3724/SP.J.1141.201... ・Brinkløv S, Elemans CPH, Ratcliffe JM (2017) Oilbirds produce echolocation signals beyond their best hearing range and adjust signal design to natural light conditions. R Soc Open Sci 4: 170255. https://doi.org/10.1098/rsos.170255 ・Pack AA, Herman LM (1995) Sensory integration in the bottlenosed dolphin: Immediate recognition of complex shapes across the senses of echolocation and vision. J Acoust Soc Am 98: 722–733. https://doi.org/10.1121/1.413566 ・Watwood SL, Miller PJO, Johnson M, Madsen PT, Tyack PL (2006) Deep-diving foraging behaviour of sperm whales (Physeter macrocephalus). J Anim Ecol 75: 814–825. https://doi.org/10.1111/j.1365-2656.2... ・Møhl B, Wahlberg M, Madsen PT, Heerfordt A, Lund A (2003) The monopulsed nature of sperm whale clicks. J Acoust Soc Am 114: 1143–1154. https://doi.org/10.1121/1.1586258 ・Chapman DMF, Ellis DD (1998) The elusive decibel: thoughts on sonars and marine mammals. Canadian Acoustics 26(2): 29–31. https://jcaa.caa-aca.ca/index.php/jca... ・Zimmer WMX, Tyack PL, Johnson MP, Madsen PT (2005) Three-dimensional beam pattern of regular sperm whale clicks confirms bent-horn hypothesis. J Acoust Soc Am 117: 1473–1485. https://doi.org/10.1121/1.1828501