「お金があれば幸せになれる」、170万件の記録が指した1問【行動科学×労働経済学】
俗説解剖学
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「お金があれば幸せになれる」、170万件の記録が指した1問【行動科学×労働経済学】
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数年前、役職が一つ上がった日の帰り道のことを、いまでもよく覚えています。決められることは、確かに増えました。それなのに、その日から息が浅くなった気がして、しばらく理由が分かりませんでした。
一方で、休みの日にやっている副業は、収入では会社の足元にも及びません。それなのに、気楽なのはいつも副業の方でした。金額と気楽さが、きれいに逆さまでした。
「収入が上がれば幸せになれる」——だから昇進も昇給も、幸福に近づく手段だと思われています。ところが3万3000人あまり・170万件の記録を分析した2021年の研究では、収入と幸福のつながりの74%が、「自分の人生をどのくらい自分でコントロールできていると感じますか」という、たった1問で説明できてしまいました。
では、お金は本当は何を買っていたのか。1969年の騒音の実験、イギリスの口座データ、そして日本の退職金の表を並べると、一つの答えが浮かび上がります。
この動画では、副業を始めようとか、独立しようという話は一切しません。仕組みだけを開けます。
社会学・行動経済学の視点から「俗説」を解剖するチャンネルです。
【タイムスタンプ】
0:00 オープニング
1:31 第1章|効いていたのは、金額ではなかった
4:28 第2章|裁量は増えた。それでも楽にならない
7:47 第3章|答えは、押されないボタンだった
12:09 第4章|降りることには、値段が付いている
15:53 第5章|お金が買っていたものの、正体
【参考文献】
・Killingsworth, M. A. (2021) "Experienced well-being rises with income, even above $75,000 per year" — PNAS, 118(4), e2016976118
・Glass, D. C., Singer, J. E., & Friedman, L. N. (1969) "Psychic cost of adaptation to an environmental stressor" — Journal of Personality and Social Psychology, 12(3), 200-210
・Boyce, C. J., & Oswald, A. J. (2012) "Do people become healthier after being promoted?" — Health Economics, 21(5), 580-596
・Ruberton, P. M., Gladstone, J., & Lyubomirsky, S. (2016) "How your bank balance buys happiness: The importance of 'cash on hand' to life satisfaction" — Emotion, 16(5), 575-580
・Ryan, R. M., & Deci, E. L. (2022) "Self-Determination Theory" — Encyclopedia of Quality of Life and Well-Being Research, Springer
・Hirschman, A. O. (1970) "Exit, Voice, and Loyalty: Responses to Decline in Firms, Organizations, and States" — Harvard University Press
・米良克美 (2024)「副業および転職が主観的幸福度に与える影響 ~日本で働く社会人を対象としたキャリアアンケート調査から~」— グロービス経営大学院紀要, 3, 119-125
・厚生労働省「令和5年 就労条件総合調査」(2023年10月31日公表)— 退職給付(一時金・年金)の支給実態
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