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なぜ好きな仕事を選んだ人ほど、年収が低いのか【労働経済学×社会心理学】

疑問迷宮

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なぜ好きな仕事を選んだ人ほど、年収が低いのか【労働経済学×社会心理学】

36 просмотров · 2 дня назад
疑問迷宮
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給料日の夜、駅前の居酒屋で、大学時代の友人ともらったばかりの給与明細を並べて見せ合う。動物が好きで動物園の飼育員になった友人の手取りは、会社でパソコンに向かうあなたより目に見えて少ない。それでも友人は明細をたたんで笑い、「給料は少ないけど、辞める気はないよ」と言う。 同じ若い生物学者がもらった内定どうしを比べると、自分の研究を続けられる会社の給料は約25パーセント低かった。意味のある仕事では、受け入れてよい最低の給料が32パーセントも低く出た。動物園の飼育員は約8割が大学を出ているのに、平均の年収は約2万5千ドルしかない。 好きな仕事なら熱心に働き、腕も上がりそうなものなのに、なぜ好きな仕事を選んだ人ほど年収が低いのか。その差は会社が勝手に差し引いているのか、それとも好きだという本人の気持ちが、受け入れる給料の線を下げているのか。 今回は「なぜ好きな仕事を選んだ人ほど、年収が低いのか」という迷宮に、労働経済学と社会心理学の地図を持って入り、「好き」の分を給料から引かれ、それを自分で引き受けているという答えまで歩いてみました。 ---------------------------- ▼タイムスタンプ 00:00 - Prologue:居酒屋で並べた2枚の明細 01:26 - Chapter 1:「好き」の分は、給料から引かれていた 05:44 - Chapter 2:好きな人は、自分で値札を下げていた 08:36 - Chapter 3:天職だと思う人は、低い給料を引き受けて辞めない 11:25 - Epilogue:「辞める気はない」の聞こえ方 ---------------------------- ▼参考文献・データ出典 [1] Stern, S.(2004)"Do Scientists Pay to Be Scientists?" Management Science, 50(6). 台本の約25パーセントは、複数の内定を得たアメリカのポスドクの生物学者を、同じ人の内定どうしで比べて推定した、論文を出せる会社の給料の低さ。ほかの職や国に当てはまる値ではない。 [2] Rosen, S.(1986)"The Theory of Equalizing Differences." Handbook of Labor Economics, 1. 給料の差は仕事のお金以外の良し悪しを埋め合わせるように決まるという理論で、台本ではその考え方だけを使った。数字は使っていない。 [3] Smith, A.(1776)"An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations." 第1編第10章. 名誉のある仕事では名誉が報酬の大きな部分になり、お金の面ではふつう払いが少ないという考え方を使った。数字を測った研究ではない。 [4] Hu, J. & Hirsh, J. B.(2017)"Accepting Lower Salaries for Meaningful Work." Frontiers in Psychology, 8. 32パーセントは、意味のある仕事で受け入れてよい最低の給料が意味のない仕事より低かった差として報道で紹介された値。実際に受け取った給料の差ではない。 [5] Bunderson, J. S. & Thompson, J. A.(2009)"The Call of the Wild: Zookeepers, Callings, and the Double-Edged Sword of Deeply Meaningful Work." Administrative Science Quarterly, 54(1). 約8割が大卒・平均年収約2万5千ドルは、この研究の紹介で示された動物園の飼育員の値(研究者本人は約2万6千ドルと説明)。ほかの職の額と比べた値ではない。 [6] Kim, J. Y., Campbell, T. H., Shepherd, S. & Kay, A. C.(2020)"Understanding Contemporary Forms of Exploitation: Attributions of Passion Serve to Legitimize the Poor Treatment of Workers." Journal of Personality and Social Psychology, 118(1). 8つの研究・2,400人超はDuke大学の発表による値。周りの人が情熱のある働き手をどう見るかを調べた研究で、実際の給料の額を測ったものではない。 ※統計の数値は、各官公庁・研究機関の公式発表による。 ※本動画は、研究・資料をもとに好きな仕事と給料をめぐる社会の構造を考察するものです。「支払い」などは、仕組みを説明するための比喩として用いています。 ---------------------------- ▼音源素材 DOVA-SYNDROME https://dova-s.jp/ #好きな仕事 #年収 #労働経済学 #社会心理学 #補償賃金格差 #情熱ペイ #天職 #動物園の飼育員 #考察 #雑学 #解説 #疑問迷宮