「200~300頭はいた」南アルプスにシカの大群 「食害」が土砂崩れの原因にも 専門家「影響はクマより強い」(2026年09月01日)
FNNプライムオンライン
0:00 / 0:00
「200~300頭はいた」南アルプスにシカの大群 「食害」が土砂崩れの原因にも 専門家「影響はクマより強い」(2026年09月01日)
31 588 просмотров · 13 часов назад
FNNプライムオンライン
2,35 млн подписчиков
31 588 просмотров · 13 часов назад
(2026年08月31日放送)
南アルプスの上空から撮影された映像に映っていたのはシカの大群。その数、約300頭。
こうしたシカの群れが草木を食い荒らすことで深刻な問題が相次いでいます。
中には、生態系などに与える影響はクマを上回る危険があると指摘する専門家もいます。
一体何が起きているのでしょうか。
8月1日、山小屋へ食料をなどを運んでいたヘリの整備士が撮影したのは、地面を埋め尽くすほどのシカの大群です。
東邦航空・川崎龍未整備士:
ざっと200~300頭はいたのかな。(最初は)芝生の色が違うのかなと、よく目をこらすと全部シカだった。
この映像が撮影されたのは、長野、山梨、静岡の3県にまたがる南アルプス国立公園の近くにある二児山。
シカの大群は長野県側の北西に位置する場所で目撃されました。
同じ南アルプスにある山小屋の管理人は驚きを隠せません。
馬の背ヒュッテ管理人・斎藤しのぶさん:
あれだけの大群のシカを見たことはなかったし、驚きしかない。私たちの想像を超える形でシカがものすごく増えているんだなと。
一般的に6~7年生きるとされる野生のシカ。その大きな特徴は…。
岩手大学・山内貴義准教授:
(シカの特徴は)繁殖力が高い。何かしらエサがあれば、どんどん子どもを増やしてしまう。
付近では3年前にもシカの大群が目的されています。
丘の一角がシカで埋め尽くされ、何かの拍子に四方八方へ走る様子も映っていました。
その南アルプスでは、シカへの対応に頭を悩ませています。
馬の背ヒュッテ管理人・斎藤しのぶさん:
シナノキンバイというお花がシカの食害で食べ荒らされてしまって。
草食動物のシカですが、時に私たちの安全が脅かされることもあります。
滋賀・米原市で2024年に発生した大規模な土砂崩れ。
この原因とみられているのが、シカの食害です。
山の植物を食べ尽くしたことで山肌がむき出しになり、水が流れやすくなった結果、土砂崩れが発生したとされています。
こうしたシカによる被害は全国で相次いでいます。
兵庫・姫路市の神社では、10年ほど前から夜にシカが忍び込み、アジサイを食い荒らすようになったといいます。
安志加茂神社・真田慶樹宮司:
多い時は一度に10頭ぐらい見かけることもありますし、人慣れしてるんか、車が来てもよけないんで…。
福島・郡山市でも大きな被害が出ました。
郡山湖南まつり 実行委員会・村松千尋実行委員長:
ここから見える360度、全部ヒマワリ畑になる予定地。ヒマワリはもう咲かない。こんな状態ではほとんど全滅にちかい。
ここは毎年8月になると約180万本のヒマワリが咲き誇る絶景スポット。
ところが2026年は、シカの足跡とみられるものが至る所にあります。
近くの畑の防犯カメラに映っていたのは、もぐもぐと口を動かし畑を食い荒らすシカの様子。
これによって、祭りは中止となりました。
また2025年、北海道・札幌市の市街地で発生したのは、シカとの衝突事故です。
北海道では、エゾシカによる交通事故の発生件数が年々増加。
2025年は6705件と過去最多を記録しました。
一方、関東ではシカの仲間による問題が深刻化しています。
31日、千葉・いすみ市を取材すると、シカ科のキョンを発見。
そして、2匹のキョンが道路を通過していきました。
市内の住宅の庭でカメラが捉えたキョンの映像。
カメラに気づくと、においをかぎながらどんどん近づいてきます。
千葉県によりますと、キョンの定着が確認されている市町村の数は、2004年時点では5つだけでしたが、2025年には18の市と町に拡大。
推定される頭数は9万4100頭に上るといいます。
近隣住民は「ここ(いすみ市)の人口より多いでしょ、キョンの方が、数がね。みんなキョンが食べないような草花や畑をやっている。これも下に置いたら全部食べられちゃう」と話しました。
自家製の柵で対策をしている住人もいますが、「この辺から走らないで、スタンディングジャンプでぴょーんって跳んで、隣(の家)にいった。(Q.作った野菜も食べられる)新芽をね、食べちゃうのよ」と話します。
食害や自然災害、交通事故まで私たちの生活を脅かしかねないシカによる問題。
専門家は、その脅威はクマを上回るものだと指摘します。
岩手大学・山内貴義准教授:
数が多いと、その森林の下草とかも全部食べつくしてしまうので、土砂崩れとかそういった防災上の危険性が危惧されていて、最近大雨が降ることが多くて、その後に鉄砲水のような濁流が山の方から流れてくるっていう、そういう事例が結構多いが、シカの影響じゃないかと。クマよりシカの方が生態系に与える影響は非常に強いので危険な動物。
さらに、シカによる問題が増加している背景には、ハンターの高齢化や温暖化の影響も考えられるといいます。
岩手大学・山内貴義准教授:
狩猟者ですね、これが数がかなり少なくなってきて、高齢化も進んだということで、捕獲がなかなか進まない。温暖化の影響で雪が少なくなってきていて、今まで標高が高いところにはシカがいなかったけど、そういった標高の高いところまでシカがどんどんどんどん分布を今広げてる。
FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/