中国・韓国に造船で負けた三井造船、船をやめてなぜ過去最高益?【三井E&S】
数字探偵
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中国・韓国に造船で負けた三井造船、船をやめてなぜ過去最高益?【三井E&S】
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半世紀近く造船で世界一だった日本。その名門・三井造船(現・三井E&S、7003)は、韓国と中国に追い抜かれ、2020年3月期に862億円の最終赤字、自己資本比率7.7%まで落ち込みました。2025年には祖業の造船から完全に撤退。
ところが2026年3月期の経常利益は449億円。三井造船時代の最高(2010年3月期 約420億円)を上回りました。船をやめた会社が、なぜ稼げるのか。船のエンジンと港のクレーン、そして今期の減益予想まで、決算書から読み解きます。
■ チャプター
0:00 はじめに:造船で負けた名門が過去最高益へ
1:10 今日の3つの疑問
1:27 三井E&Sは何で稼いでいるのか
2:49 疑問1:なぜ名門は赤字に沈んだのか
3:36 インドネシアの発電所工事で約1,510億円の損失
4:19 帳簿の赤字と現金、どう生き残ったか
5:15 疑問2:何を変えて過去最高益になったのか
6:25 二元燃料・アンモニアのエンジン
6:59 アメリカが頼った港のクレーン
8:39 疑問3:最高記録は本当に続くのか
9:34 日本の造船とアメリカの関税
10:31 経常利益の中身
10:59 逆転スコアカード
12:02 おわりに
■ この動画のポイント
・2026年3月期:売上高3,532億円(+12.1%)、営業利益376億円(+62.7%、期初予想240億円)、経常利益449億円(+61.7%)、最終利益385億円(▲1.6%)、営業利益率10.7%(過去最高)
・2020年3月期:売上高7,865億円、最終損益▲862億円、営業キャッシュフロー▲372億円、自己資本比率7.7%
・インドネシアの石炭火力発電所土木工事の損失 約1,510億円(2018〜2019年度)
・世界の新造船受注シェア(2025年):中国66%、韓国22%、日本8%。2010年の建造量では中国38%、韓国33%、日本21%
・事業再生計画で約20の事業・資産を売却(合計1,200億円超)。艦艇事業は三菱重工業へ(2021年)、造船会社の株は常石造船へ(2025年6月に完全撤退)
・舶用エンジン:B&Wライセンス生産は1926年から(2026年10月に100周年)、累計7,500台超、国内生産シェア62%(2025年・馬力)、二元燃料エンジンの国内シェア77%
・部門利益(2025年3月期→2026年3月期):舶用推進システム75億円→145億円、物流システム(クレーン)60億円→139億円
・米下院報告書(2024年9月):米国の港の岸壁クレーンの約8割がZPMC製。中国製クレーンへの100%追加関税は2025年11月から1年間停止(期限2026年11月9日)
・2027年3月期の会社予想:営業利益340億円、経常利益390億円(いずれも減益)