なぜ台風で島が孤立しても生き残れる?離島の食料とライフラインの裏側
チリノナゾ
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なぜ台風で島が孤立しても生き残れる?離島の食料とライフラインの裏側
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23日間、船が来ない。それでも島の暮らしは止まりません。台風で孤立するのが当たり前の離島で、食料も燃料も電気も水も、人々はどうやってつないできたのでしょうか。普段は見えない島の裏側を、8つの島から見ていきます。
沖縄の南大東島では、2023年の夏に定期船が23日間も欠航し、スーパーの棚からレトルト食品もラーメンも消えました。それでも島には、船が4日以上遅れた時に空輸の費用を補助する仕組みがあり、コンテナの中で葉物野菜を育てる取り組みもあります。粟国島には、毒のあるソテツを手間をかけて保存食に変えた知恵が残り、伊是名島には給油所の在庫が尽きかけた軽石の騒動がありました。
波照間島の答えは、さらに意外です。2003年に宮古島で風車が次々と壊れた教訓から、台風の前に風車を自分たちの手で地面に寝かせてしまう「可倒式風車」が生まれました。八丈島では2025年の台風22号で断水が37日間に及びましたが、海から水を受け取り、死者も行方不明者も出さずに乗り越えています。青ヶ島で切れたのは海底ケーブルではなく陸の上のケーブルでした。父島から本土へ急患を運ぶ時は、いったん南の硫黄島へ飛びます。渡名喜島の家は、道より約1m低い場所に建っています。
どの島にも共通しているのは、「止まること」を前提に暮らしを組み立てていること。台風が来てから戦うのではなく、来る前に、もう備えが始まっているのです。
▼目次
0:00 オープニング
1:11 南大東島|食料:4日遅れたら空から届ける
5:11 粟国島|昔の食料:毒の木を保存食に
8:41 伊是名島|燃料:海の上の細い一本道
12:21 波照間島|電気:台風の前に風車を倒す
16:04 八丈島|水:断水37日間を耐える
19:56 青ヶ島|通信:切れたのは海ではなく陸
24:20 父島|医療:南へ飛んでから本土へ
28:07 渡名喜島|家:地面を掘り下げて風をやり過ごす
31:51 まとめ
▼この動画に登場する数字
・23日間:2023年夏、南北大東島で定期船が欠航した日数
・99回、約12トン:2018年度に南北の大東島へ空輸された物資
・147.8:那覇市の量販店を100とした時の、渡嘉敷島の価格指数(沖縄県 令和7年度調査)
・約2500リットル:2021年の軽石騒動の時、伊是名島の給油所にあった在庫
・1時間足らず:可倒式風車を地面まで倒すのにかかる時間
・229時間27分:2020年11月、波照間島の電力を風力由来の電力で賄った時間
・約4100戸、37日間:2025年の八丈島で断水した戸数と、全面解消までの日数
・延べ380トン:海上保安庁が八丈島で行った給水の量
・54.6%:ある年度の八丈島〜青ヶ島の貨客船の就航率(計画238回、運航130回)
・10時間7分:2025年度の小笠原から病院到着までの平均時間
・1万847件:1972年から2026年5月までの陸上自衛隊 第15旅団の緊急患者空輸
・93.8%:沖縄県の住宅のうち鉄筋・鉄骨コンクリート造の割合(2023年)
・秒速81.1m:2015年に与那国島で観測された最大瞬間風速
▼島ごとの見どころ
南大東島では、乗客がゴンドラに乗ってクレーンで吊り上げられて上陸します。粟国島のソテツ味噌は、水にさらして毒を抜き、発酵させ、樽で1年寝かせて作られます。伊是名島の話は台風ではなく、小笠原諸島の海底火山から流れ着いた軽石が原因でした。島の物流は、台風以外の理由でも止まることがあるのです。
波照間島の風車は、塔の根元がヒンジになっていて、補助の柱とウインチでゆっくり倒します。八丈島では、都知事が自衛隊に派遣を要請した直接の理由が、病院の透析用の水でした。青ヶ島の海底ケーブルは上陸部分をトンネルの中に通していたため無傷で、切れたのは陸の上の区間でした。伊豆諸島の他の島々では、ケーブルを輪のようにつなぐことで、1か所が切れても通信が続くようになっています。
父島のある小笠原村では島の中で出産することができず、妊婦は妊娠32週までに本土へ渡ります。渡名喜島の集落は敷地を道路より低くして、サンゴの石垣とフクギで囲むことで、強い風をやり過ごしてきました。
▼補足
・数字は東京都、沖縄県、気象庁、防衛省、報道機関などの公表資料をもとにしています。補助制度や運航の状況は変わることがあります。最新の情報は各機関の発表をご確認ください。
・断水の37日間は、発生日と全面解消日から計算した日数です。
・3Dの仕組み図は説明のための模式図で、実在の施設をそのまま再現したものではありません。
・ほかにも台風や孤立に備える工夫を持った島をご存じでしたら、ぜひコメント欄で教えてください。
【画像クレジット(Wikimedia Commons)】
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出典表示: 国土地理院、Japan Coast Guard、国土交通省
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【衛星画像】Himawari imagery: CSU/CIRA & JMA/JAXA(PD)、NASA
【地図・地形】国土地理院 シームレス空中写真・標高タイル、Natural Earth
【映像】ANNnewsCH、沖縄電力株式会社、しんかず、陸上自衛隊 第1師団 広報チャンネル、総務省動画チャンネル、離島フェア2021、tyuner ALL-net、 JAPAN Kagoshima News KTS、沖縄タイムス公式動画チャンネル、TBS NEWS DIG Powered by JNN、国土交通省 関東地方整備局 広報チャンネル、【公式】東京愛らんどチャンネル、中部電力パワーグリッド株式会社、防衛省統合幕僚監部、【琉球放送】RBC NEWS、drone islands
【写真】建築研究所(2003年台風14号 速報)
【記事画面】琉球新報
【音楽】本作のためのオリジナル
【ナレーション】AI音声(Gemini)