中身は 一度も見られていない|ドンウォン・オーらが確かめた 消えなかった採点差【心理学】
ヒトのカラクリ研究所
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中身は 一度も見られていない|ドンウォン・オーらが確かめた 消えなかった採点差【心理学】
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同じ顔の写真に、豊かそうな服と貧しそうな服を差し替えるだけで、有能さの採点が動きました。写る時間を0.129秒にしても、服は関係ないと先に伝えても、いちばん正確に採点できた人に100ドル払うと告げても、差は縮みませんでした。中身を一度も見ないまま、別の物差しが読まれています。
■ 章タイムスタンプ
00:00 章I 濃くすれば 届くはず
01:58 章II 中身を 一度も見ないまま
04:12 章III 消し方を 三つ試した
06:17 章IV 袖に指をかけたまま
07:28 章V 答えは分かれるのに 言葉には出ない
09:52 章VI 中身を足し続けている人の 三つのしるし
11:17 章VII この実験が測っていないこと
14:03 章VIII あなたへ
■ 一次出典(本文を全文取得して直読したもの)
Oh, DongWon, Eldar Shafir, and Alexander Todorov. 2020. "Economic status cues from clothes affect perceived competence from faces." Nature Human Behaviour, 4: 287-293. DOI: 10.1038/s41562-019-0782-4
■ 照合の範囲(読んだ範囲をそのまま書きます)
・一次は、NSF-PAR経由で公開されている本体PDF(10頁)と、補足資料PDF・Reporting Summary PDFをpypdfで全文抽出して直読しました
・著者名(DongWon Oh, Eldar Shafir, Alexander Todorov)はCrossref登録情報と本体PDFの著者行の両方で独立に確かめています
・撤回・訂正の登録が無いことも、Crossref・OpenAlex双方で確認済みです
・本編で使った数値は、すべて本文行から直接切り出して照合しました
■ 本編で使った内容(すべて上記の範囲で照合済)
・同じ顔の写真に、豊かそうな服か貧しそうな服のどちらか一方を組み合わせ、1点から9点で有能さを採点してもらう実験が、あわせて8つ。加えて、顔を二枚並べてどちらが有能に見えるか選ばせる実験が1つ、同じ論文の中にあります
・写真が映る時間をいちばん短い条件で0.129秒にしても、採点は分かれました
・「この判断に服は関係ありません」と事前に伝えても、選び方は変わりませんでした
・写真の人は全員、年収およそ8万ドルの営業職だと伝えて収入の差を無くしても、点数の差は残りました
・いちばん正確に採点できた一人に100ドルの追加報酬を約束しても、差は縮みませんでした
・採点する実験は、どれでも8割を超える顔が同じ向きに動き、最初の7つで数えると中央値は94%でした
・いちばん大きい200人の研究では、9点満点の採点が平均0.44点動きました。人が別人に見えるほどの差ではありません
・顔を外して服だけを15人に見せ、思いついた言葉を三つずつ書いてもらったところ、集まった4,725語のうち「高そう」「安そう」にあたる言葉は1回しか出てきませんでした
・最初の実験にはスーツとネクタイが入っていましたが、それを全部ごく普通のシャツやトップスに置き換えても、差は残りました
・顔は、研究1〜6が黒人男性18人・白人男性18人の計36枚、研究7・8は作り直した8枚。データが集められたのは2015年から2019年にかけてです
■ この動画が言えないこと(一次に無いので言いません)
・服が実際の能力を決めるとは言いません。測ったのは採点する側の知覚(1〜9の採点・二択の選択)であって、実際の能力ではありません
・「誰も高そう/貧しそうと書かなかった」とは言いません。4,725語のうち1回は出てきています
・使われた服が「全部ごく普通の普段着だった」とは言いません。最初の4つの研究には正装(スーツとネクタイ)が入っていました
・会議や職場で実際にどう扱われたかを測った研究として語りません。採用も昇進も給料も、この研究は一度も測っていません
・「良い服に買い替えれば解決する」という処方は、この動画からは出てきません
・「日本人にも同じことが起きる」とは無留保で言いません。日本で測った同型の研究は見つかっていません。無いのは測定であって、効果が無いという意味ではありません
・顔セットに含まれない人種・性別への拡張はしません。顔は黒人男性と白人男性のみで、女性の顔・アジア系の顔は1枚も入っていません
・「7割の人が」「94%の人が」とは言いません。試行の割合・顔の枚数の割合であって、人の割合ではありません
・「人は0.1秒で相手の能力を決める」とはこの研究の結果として言いません。この研究の最短提示は0.129秒で、0.1秒は別の研究の値です
・「意識しても無駄」「誰も変われなかった」とは全面否定しません。「この条件では消えなかった」までが上限です
・効果の大きさを誇張しません。9点満点で平均0.44点。人が別人に見えるほどの差ではありません
・「事前登録済み・何度も追試された」とは言いません。同じ論文の中で9回確かめられていますが、独立したチームによる追試は見つかっていません
・視聴者個人に「あなたは不当に低く見られている」と断定しません
※本編は、特定の職場や個人の評価を診断・断定するものではありません。人物評価や採用に関する専門的な助言としてご覧いただくものでもありません。
■ 制作クレジット
・映像内の写真・サムネイル背景:画像生成AI(OpenAI gpt-image / chatgpt-image-latest)で生成した画像を使用しています
・ナレーション音声:音声合成(ElevenLabs eleven_v3)
・図解・スライド:自作(Remotion)
・BGM:
'Incredulity' by Scott Buckley - released under CC-BY 4.0. www.scottbuckley.com.au
'Nostalgic Piano' by Bryan Teoh (CC0/Public Domain via FreePD)
'Phase Shift' by Scott Buckley - released under CC-BY 4.0. www.scottbuckley.com.au
'Within Our Nature' by Scott Buckley - released under CC-BY 4.0. www.scottbuckley.com.au
■ 次回予告
ヒトのカラクリ研究所では、次回も人間心理の外向き構造解説をお届けします。続きは、また次の研究室で。
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#服装 #心理学 #社会心理学 #第一印象 #ヒトのカラクリ
■ BGM クレジット
・'Incredulity' by Scott Buckley - released under CC-BY 4.0. www.scottbuckley.com.au
・'Nostalgic Piano' by Bryan Teoh (CC0/Public Domain via FreePD)
・'Phase Shift' by Scott Buckley - released under CC-BY 4.0. www.scottbuckley.com.au
・'Within Our Nature' by Scott Buckley - released under CC-BY 4.0. www.scottbuckley.com.au