【ルーシー・ブラックマン事件】高裁は「薬物を使う目的があった」と認定した…それでも最後まで成立しなかった罪【ゆっくり解説】
ゆっくり事件クロニクル
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【ルーシー・ブラックマン事件】高裁は「薬物を使う目的があった」と認定した…それでも最後まで成立しなかった罪【ゆっくり解説】
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2000年7月1日、東京・六本木で働いていた21歳のイギリス人女性が、その日を境に連絡が取れなくなりました。ルーシー・ブラックマンさん。来日して2か月足らずでした。
2日後、友人に男の声で「ルーシーさんは千葉の新興宗教団体で修行している」という電話。東京高裁は後に偽装工作と認定しています。
見つかったのは7か月と8日後の2001年2月9日、神奈川県三浦市の海岸の洞窟。この7か月が裁判の結論をほぼ決めます。
判決が認定した事実と、しなかった事実を分けて話します。
・東京地検はルーシーさんを含む10人の女性(日本人4人・外国人6人)への準強姦などで起訴。共通点は仕事ではなく、被害者の側に理由は探しません
・2000年10月12日 別件逮捕。意識を失った女性のテープを大量押収、催眠剤・鎮静剤・麻酔薬などが「多種多量、発見、押収された」(判決要旨)
・ルーシーさんが写ったテープは1本もなく、この一点が7年後の判決を左右
・2007年4月24日 東京地裁:8人への準強姦などと、1992年に亡くなったオーストラリア人女性への準強姦致死は有罪。「被告人が飲み物に薬物を混入したと推認できる」と状況証拠だけで有罪認定
・ルーシーさんの訴因はすべて無罪。「被告人が何らかの形で関与したことは疑いがない」が、第三者の可能性を否定できず「合理的な疑いが残る」
・裁判長「被害者と被告人が一緒にいたこと、被害者がその後、行方不明になり遺体となって発見されたことしか明らかにされていない」
・刑はルーシーさん以外の9件で法定刑上限の無期懲役
・2008年12月16日 東京高裁が一審破棄。ルーシーさんへのわいせつ目的誘拐・準強姦未遂・死体損壊・死体遺棄の4つを有罪、改めて無期懲役
・高裁の5つの事実:7/3夕の偽名の電話/7/4セメント等購入/7/5リゾートマンションへ慌ただしく入室し室内で作業/7/15ごろ洞窟付近に出現/遺体とともにあった物が被告人の入手・所持品と同一か類似
・薬物も、解剖で生前の睡眠導入剤フルニトラゼパム摂取、被告人の当時の所持などから「誘い出した当初から薬物を使うなどして準強姦をする目的があったと認められ、証明十分である」と認定
・それでも致死罪は不成立。高裁も「解剖、検査結果等を総合してもルーシーさんの死因は特定できず」。死亡させた点は地裁・高裁とも認定せず
・2010年12月7日付で最高裁が上告棄却、無期懲役確定
・警察刷新会議の緊急提言(2000年7月13日)の夏。7/20の日英首脳会談でブレア首相が捜索に謝意、森総理が努力継続を答えた記録が外務省に
・友人が麻布署に出したのは「家出人捜索願」。「行方不明者届」への変更と「特異行方不明者」区分は9年9か月後の2010年4月
・2001年4月5日の参院内閣委で犯罪被害者等給付金の対象外と取り上げられ、国家公安委員長が「大変日本の国としても申しわけないような結果になった」と答弁。「日本国籍を有せず、かつ、日本国内に住所を有しない者を除く」の条文は今も残る(国会で事件名が出たのは調べた限りこの一度)
有罪は、いなくなった「後」の行動だけ。7月1日の夜のことは、10年5か月かけても空白のままです。
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【この動画で扱わないこと】
・被害に遭われた方が受けた行為:一切触れません(捜査と裁判の経過のみ)
・遺体の状態:描写しません。発見の日付と場所まで
・「殺害」「殺人」という言い方:しません。その罪で有罪になった者はいません
・服役中の被告人の氏名・出自・生い立ち・資産:出しません
・被告人を「犯人」と断定すること:しません
・被害者の職業や行動を落ち度として語ること:しません
・書籍由来の被害者数:使いません。起訴事実と判決要旨の10人まで
・見舞金をめぐるご遺族の受け止めの是非:判断しません
※画像・映像の出典は固定コメントに記載しています。
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