なぜ「どうでもいい」と思えた瞬間、心は軽くなるのか|ブッダの7つの考え方を心理学で解剖【仏教×心理学】
夜ふかし解剖室
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なぜ「どうでもいい」と思えた瞬間、心は軽くなるのか|ブッダの7つの考え方を心理学で解剖【仏教×心理学】
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夜ふかし解剖室
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「どうでもいいと思えば、楽になれる」。分かっているのに、思えない。そんな夜はありませんか。
47歳の会社員・長谷川は、月曜の朝、会社の駐車場で車から降りられずにいました。このままでいいのか。5年後、10年後、自分はどうなっているのか。
この動画では、ブッダが残した7つの教え(毒矢のたとえ・悪口の贈り物・無常・苦行を捨てたブッダ・楔で楔を抜く・二の矢・琴の弦)を、長谷川の物語と一緒にひとつずつ紐解きます。そして、2500年後の心理学の研究(恥ずかしいTシャツの実験、白いクマの実験など)が、それをどう確かめたのかを解剖しました。
つらいときの「ずっと」は、たいてい外れます。
あなたが今夜、下ろしたい荷物は何ですか。よかったらコメント欄で教えてください。
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▼目次
00:00 プロローグ:会社の駐車場で
01:01 第1章:毒矢
04:15 第2章:悪口の贈り物
07:17 第3章:無常
10:03 第4章:苦行を捨てたブッダ
12:56 第5章:楔で楔を抜く
16:18 第6章:二の矢
19:33 第7章:琴の弦
22:16 エピローグ:大仏の前で
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▼この動画で紹介した「役立つこと」8つ
① 頭から離れない問いがあるなら、「これは、答えの出る問いか」と一度だけ聞いてみる。答えが出ないなら、その問いは置いておいて、今日できることを先にしていい。
② 嫌な一言が頭に残ったら、「これは、受け取らなくていい料理だ」と思ってみる。失敗が気になる夜は、自分が先週の誰かの失敗を覚えているかを思い出してみる。
③ 「もう立ち直れない」と思ったら、それはまだ起きていない「予想」だと知っておく。人の予想は、つらい方に長く見積もるくせがある。
④ 降りると決めたら、代わりの小さな目標を一つだけ持つ。大きくなくていい。
⑤ 「考えるな」と自分に命じる代わりに、浮かんだら考える「代わりのもの」を一つ決めておく。寝る前なら、明日やることを紙に書いて枕元に置いておく。
⑥ 「こんな気持ちになってはいけない」と自分を叱らない。「あ、怒りが来たな」と名前をつけて、そのまま座らせておく(ひどい職場を我慢することとは違います)。
⑦ 仕事が終わったら、「今夜は、仕事のことはどうでもいい」と決めてしまってもいい。ただし、体と、眠りと、話せる人だけは、どうでもよくしない。
⑧ 週に一度、15分だけ、大きなものを見に行く。空でも、海でも、古いお寺でも、大きな木でもいい。
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▼仏典の出典(本編の話は、わかりやすく言い換えています)
・毒矢のたとえ:中部経典63『小マールンキヤ経』(漢訳『箭喩経』)
・悪口の贈り物:相応部7.2『アッコーサ経』
・無常(楽しい気持ちも、つらい気持ちも、無常である):相応部36.9『無常経』
・苦行をやめたブッダ:中部経典36『マハーサッチャカ経』(スジャータの乳がゆの話は、のちの伝承です)
・楔で楔を抜く:中部経典20『想念の除去の経(ヴィタッカサンターナ経)』
・二の矢:相応部36.6『箭経(サッラ経)』
・琴の弦:増支部6.55『ソーナ経』
・盧舎那仏:「盧舎那」は梵語ヴァイローチャナの音写で、「光明遍照(光があまねく照らす)」と訳されます。東大寺の大仏の高さは約15メートル。
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▼参考文献
[1] Schkade, D. A., & Kahneman, D. (1998) Psychological Science 9(5), 340–346「Does living in California make people happy? A focusing illusion in judgments of life satisfaction」
米国の4つの大学の学生1,993人。自分の生活の満足度は中西部とカリフォルニアで同じだったが、「もう一方の地域の学生はどれくらい満足していると思うか」と聞くと、どちらもカリフォルニアの方が満足しているはずだと答えた(目に入りやすい違い=天気を重く見る「焦点の錯覚」)。
カーネマンの言葉は、Edge の2011年の問い「誰もが知っておくべき科学の考え方は?」への答え("Nothing in life is as important as you think it is, while you are thinking about it.")を、意味が伝わるように言い換えたものです。
[2] Gilovich, T., Medvec, V. H., & Savitsky, K. (2000) Journal of Personality and Social Psychology 78(2), 211–222「The spotlight effect in social judgment」
学生には恥ずかしい有名人の顔のTシャツを着て、数人がいる部屋に入ってすぐ出る。何割の人が気づいたと思うか:本人の予想46%、実際に言えたのは23%。
[3] Gilbert, D. T., Pinel, E. C., Wilson, T. D., Blumberg, S. J., & Wheatley, T. P. (1998) Journal of Personality and Social Psychology 75(3), 617–638「Immune neglect: A source of durability bias in affective forecasting」
大学に残れるかどうかの審査(テニュア)を待つ若い先生たちの予想(落ちたら、その後5年の幸せ)は7点満点で3.4。実際に落ちた人の5年以内の幸せは4.7、受かった人は5.2で、はっきりした差はなかった(落ちた人は7人と少ない点に注意)。失恋・選挙の落選・就職の不採用などでも、人はつらさが続く長さを長く見積もった。
[4] Wrosch, C., Scheier, M. F., Miller, G. E., Schulz, R., & Carver, C. S. (2003) Personality and Social Psychology Bulletin 29(12), 1494–1508「Adaptive self-regulation of unattainable goals」
大学生115人。届かない目標から降りられる人ほどストレスが少なく、嫌な考えが浮かびにくかった。新しい目標に向かえる人ほど生きがいも高かった。いちばんストレスが高かったのは、降りられず、新しい目標も持てない人だった(調査なので、原因とまでは言えません)。
[5] Wegner, D. M., Schneider, D. J., Carter, S. R., & White, T. L. (1987) Journal of Personality and Social Psychology 53(1), 5–13「Paradoxical effects of thought suppression」
「白いクマのことだけは考えないで」と言われても、白いクマは1分に1回以上浮かんだ。そのあと考えてよいと言われると、先に我慢していた学生ほど多く考えた。代わりのもの(赤い車)を一つ決めておいた学生は、あとであまり考えなかった。のちのまとめでは、この「はね返り」は小〜中くらいとされています。
[6] Ford, B. Q., Lam, P., John, O. P., & Mauss, I. B. (2018) Journal of Personality and Social Psychology 115(6), 1075–1092「The psychological health benefits of accepting negative emotions and thoughts」
嫌な気持ちや考えを責めずに受け入れる習慣のある人ほど、気分の落ち込みや不安が少なく、半年後の心の健康も良かった。効いたのは「気持ち」を受け入れることで、状況を受け入れることには効果が見られなかった。
[7] Sonnentag, S., Binnewies, C., & Mojza, E. J. (2010) Journal of Applied Psychology 95(5), 965–976「Staying well and engaged when demands are high: The role of psychological detachment」
人を支える仕事をする309人を1年あけて調べた。仕事のあと仕事を頭から離せる人ほど、1年後の疲れ果てた感じ(情緒的消耗)が少なかった。
[8] Sturm, V. E., Datta, S., Roy, A. R. K., et al. (2022) Emotion 22(5), 1044–1058(2020年オンライン公開)「Big smile, small self: Awe walks promote prosocial positive emotions in older adults」
60〜90歳の60人に、8週間、週1回15分の散歩をしてもらった。半分の人に「広い景色や初めて見るものに目を向けて、驚く気持ちを味わって」と伝えると、その人たちの自分の写真では、自分がだんだん小さく写り、笑顔は大きくなった。毎日の悲しみや恐れも減った(小さな研究です)。
[9] Scullin, M. K., Krueger, M. L., Ballard, H. K., Pruett, N., & Bliwise, D. L. (2018) Journal of Experimental Psychology: General 147(1), 139–146(役立つこと⑤)
寝る前の5分、「明日からやること」を書いた人は、「今日やったこと」を書いた人より早く眠れた。
※本編の人物・出来事は、説明のための架空の場面です。研究やお経の話を物語に当てはめる部分は考察です。
※この動画は、うつなどの病気の診断や治療について説明するものではありません。つらい気持ちが長く続くとき、眠れない・食べられない日が続くとき、「何もかもどうでもいい」と感じるときは、ひとりで抱え込まず、医療機関や相談窓口に相談してください。
・こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556
・よりそいホットライン(24時間・無料):0120-279-338
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