夫の退職後、値引き食材の期限に追われる私。冷蔵庫の期限を並べて問いかけた、その買い物は誰の手間で成り立つのか
Wascom Loforte
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夫の退職後、値引き食材の期限に追われる私。冷蔵庫の期限を並べて問いかけた、その買い物は誰の手間で成り立つのか
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夫が半額で買ってきた鶏肉も刺身も、消費期限は今日。夕飯の煮物はもうできているのに、私はまた献立を変え、肉を分け、冷凍室の隙間を探すことになる。安く買えたと喜ぶ夫の横で、その買い物を終わらせる手間は、いつも私に残されていました。
私は六十五歳の佳代。夫の正明が再雇用の仕事を終えてから、二か月がたちました。年金で暮らすこれから、家計を気にしてくれるのはありがたい。けれど、二人で同じ時間に夕飯を食べられれば少しは楽になると思っていた台所で、私は食材の期限に追われています。
冷蔵庫のパックを期限の順に並べ、私は夫に問いかけました。そして、その日の鶏肉の保存を任せることにします。食べたら座りたい。ただそれだけの願いなのに、用事もない私が手を止めていいのかと、胸が落ち着きませんでした。
翌日は、友人と散歩をして、お茶を飲む約束があります。それでも夫は娘を昼食に誘い、私の手を当てにする。さらに、通り道が狭くなると伝えた場所へ置く冷凍庫を、家の改修用のお金で注文していました。収納が増えれば、私の仕事もなくなるのでしょうか。
食費帳と通帳を広げるうちに、話は買い物だけでは済まなくなります。何を食べるか、いつ休むか。誰かの都合を先に考えず、自分で決める日を持ちたい。私は少し家を離れ、娘の部屋に泊めてもらえないかと頼みます。
けれど、娘にも仕事と暮らしがあり、泊まれるのは二週間まで。自分の年金で部屋を借りれば、家賃のほかに食費も通院費もかかります。慣れた家を出る不安と、元の役割へ戻る苦しさ。その間で揺れる私が、家計を確かめながら何を選ぶのか、聞いていただけたらと思います。
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