【朗読 痛快時代劇!】磯川兵助『兵助道中記』|鈴鹿峠の山賊に箱根の関所、絶体絶命の危機をどう切り抜けるのか? 野村胡堂著 ナレーター七味春五郎 発行元丸竹書房
七味春五郎の銭形平次【江戸捕物帳】時代ミステリ朗読
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【朗読 痛快時代劇!】磯川兵助『兵助道中記』|鈴鹿峠の山賊に箱根の関所、絶体絶命の危機をどう切り抜けるのか? 野村胡堂著 ナレーター七味春五郎 発行元丸竹書房
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七味春五郎の銭形平次【江戸捕物帳】時代ミステリ朗読
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2022年配信の、復刻版です。
本作は、磯川兵助が一万六千両を大阪から江戸へ護送する道中で、
伊達内膳一派の妨害、謎の美女・忍、お小夜、
松之助らの策謀に巻き込まれる、痛快道中活劇です。
藩主と家老が「一万六千両を守り切れるか」で賭けをし、失敗すれば綾姫が松之助に嫁ぐという大きな政治的背景があります。
鈴鹿峠では芋俵に隠された小判、
箱根では人形遣いへの変装、
終盤では“二人の磯川兵助”が現れるなど、
笑いと剣戟と人情にみちた一作です。
📕あらすじ
仙台藩の名臣、磯川兵助猛盛。
人はよく、腕は立つが、あまりに正直すぎるため、いつも思わぬ失敗を招いてしまう男である。
大阪で売った仙台米の代金、一万六千両。
その大金を江戸屋敷まで無事に届ける大役を命じられた兵助は、馬方の久助、小者の勇吉とともに東海道を進む。
だがその道中には、伊達内膳一派の策謀が待ち受けていた。
鈴鹿峠の山賊、浜名湖の船中騒動、薩埵峠の赤前垂、箱根関所の変装騒ぎ、そして“二人の磯川兵助”。
兵助を助ける謎の年増女・忍。
敵か味方か揺れる美しい娘・お小夜。
そして兵助になりすまして一万六千両を奪おうとする伊達松之助。
愚直なまでの正義と、思わず笑える失策の連続。
しかし最後に人を救うのは、兵助の剣ではなく、そのまっすぐな心だった――。
野村胡堂が描く、痛快・滑稽・人情味あふれる道中活劇。
『磯川兵助新功名噺』中篇、ぜひ最後までお楽しみください。
【目次】
00:00 はじめに:1万6000両の裁量と賭け
04:54 鈴鹿峠:美女おさよとの出会い
10:03 山賊屋敷の罠と釣り天井
15:35 逆転の山賊退治
18:30 消えた金貨と「芋田原」の謎
24:43 新井の関所:船上の騒動
31:04 女河童と1万6000両の行方
35:37 忍の機転と偽の鉄砲密輸通報
43:27 捕らわれた仲間と裏口からの救出
47:37 薩埵峠:絶体絶命の包囲網
50:58 牛の角に赤前垂れ:逆襲の火牛の計
56:04 闇夜の対決:おさよの告白と真実
01:03:07 木に吊るされた乙女:兵助の情け
01:10:39 三島宿:巡礼娘おつるとの出会い
01:18:30 盗まれた関所手形
01:22:08 箱根の山:大名行列への直訴
01:27:32 人形使いへの変装と石越え
01:32:43 罠の中の忍:奪われた着物
01:37:26 二人の「磯川兵助」:真贋判定の立ち合い
01:48:23 断崖の決闘:松之助との決着
01:53:28 勝利の道中:さらば箱根
01:55:22 品川到着:江戸の夜と出迎えの罠
02:05:36 消えた5万両?:石川大和への引き渡し
02:09:28 兵助の覚悟:切腹の準備と最後の晩餐
02:15:59 大逆転の土産物:梅干しと金貨
02:18:48 結末:録を減らす褒美と人情の華
📚登場人物一覧
磯川兵助猛盛
仙台藩の武士。別名「臍川の兵助」。腕は立つが、正直すぎて策謀に弱い。女性や弱者を見捨てられず、その善良さが失敗も功名も呼び込む。
久助
兵助に同行する馬方。旅慣れていて現実的。兵助の人のよさに振り回されながらも、最後まで金箱を守ろうとする。
勇吉
兵助に従う若い小者。血気盛んで腕も立つ。久助とともに兵助の道中を支える。
陸奥守斉邦
仙台藩主。兵助を信頼し、一万六千両の護送を任せる。伊達内膳との賭けにより、兵助の成功が藩内政治の大事となる。
伊達内膳
江戸家老。権勢をふるう伊達家一門。兵助の失敗を望み、綾姫を自分の側へ取り込もうとする。
伊達松之助
伊達内膳の息子。綾姫との縁談を狙う人物。終盤では兵助になりすまし、一万六千両を横取りしようとする。
綾姫
仙台屋敷第一の花と呼ばれる姫。兵助が失敗すれば松之助に嫁ぐことになるため、物語全体の賭けの焦点となる。
忍
旅姿の美しい年増女。才気と胆力に富み、兵助を幾度も助ける謎多き女性。嘘も方便で役人を動かし、窮地を切り抜ける。
お小夜
美しい若い娘。はじめは兵助を陥れる側として現れるが、兵助の無私の親切に心を動かされる。後半では重要な証言者となる。
茨木五郎左衛門
鈴鹿峠の山賊の首領。伊達内膳方と通じ、一万六千両を奪おうとする。
お鶴
巡礼姿の少女。兵助に助けられるが、関所手形紛失の騒動を引き起こす。
伊達遠江守
宇和島伊達家の大名。箱根で兵助を助けるが、終盤では“二人の兵助”の真偽を見極める立場となる。
青木主馬
伊達遠江守の家臣。終盤の木剣勝負で見定め役を務める。
📕用語集
一万六千両
仙台米を大阪堂島で売った代金。本作の中心となる大金。これを無事に江戸屋敷へ届けられるかが物語の軸。
宰領
荷物や金品の輸送を監督し、責任を負う役目。兵助は一万六千両の宰領を任されている。
堂島
大阪の米市場。江戸時代、諸藩の米取引において重要な場所。
鈴鹿峠
東海道の難所の一つ。作中では山賊と偽装工作の舞台になる。
新居の関所
東海道の重要な関所。作中では入鉄砲を取り締まる場所として描かれる。
入鉄砲・出女
江戸時代の関所で厳しく取り締まられた対象。入鉄砲は江戸へ武器が持ち込まれること、出女は大名家の女性が江戸から逃れること。
薩埵峠
駿河国の難所。作中では赤前垂を使った“火牛の策”まがいの奇策が展開される。
火牛の策
牛に火をつけた松明などを付けて敵陣へ突入させる古典的な兵法。兵助は火の代わりに赤前垂を使う。
関所手形
関所を通るために必要な通行証。これを失ったことで箱根越えが困難になる。
傀儡師
人形遣いの旅芸人。兵助は箱根関所を越えるため、忍の策で傀儡師に変装する。
雲助
街道筋で荷運びなどをする人足。作中では箱根の荒っぽい雲助たちが忍を罠にかける。
木剣勝負
真偽を見極めるため、終盤で兵助と松之助が木剣で立ち合う場面。物語最大のクライマックス。