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なぜ富山平野の治水工事は100年経っても終わらないのか

意外と知らない話

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なぜ富山平野の治水工事は100年経っても終わらないのか

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標高3000メートルの源流から急流が下る富山平野で、100年造り続けても完成しない立山砂防の仕組みを追います。 安政5年の大地震で立山橋付近の川底が約20メートルも上昇し、下流の堤防嵩上げでは41回もの洪水を防ぎきれませんでした。 カルデラ出口の白岩砂防堰堤は、副堰堤まで含めた落差約108メートルの多段構造で激流の破壊力を段階的に殺します。 資材輸送の山岳鉄道は、標高差約640メートルの急坂を全線約38段のスイッチバックで克服して最前線を支えました。 カルデラ内に残る約2億立方メートルの土砂に対し、本宮砂防堰堤との多重防御と過酷な補修が直轄化から100年続けられています。 自然を力で封殺するのではなく、土砂のエネルギーを受け流しながら共存する動的な防衛線が平野の暮らしを守っています。