【感動する話】命の恩人に紹介されお見合いへ行くと泥だらけの作業着姿の男性が…母「今すぐ帰れ貧乏くさい」私「もう少し話してみたいです」→すると彼が微笑み「あなたでよかった」実は【泣ける話・いい話・朗読】
涙のひと駅
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【感動する話】命の恩人に紹介されお見合いへ行くと泥だらけの作業着姿の男性が…母「今すぐ帰れ貧乏くさい」私「もう少し話してみたいです」→すると彼が微笑み「あなたでよかった」実は【泣ける話・いい話・朗読】
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涙のひと駅
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ご視聴いただき、ありがとうございます。
「涙のひと駅」では、日々の中でふと出会う小さな優しさや、
人生のどん底から少しずつ立ち上がっていく物語を、朗読形式でお届けしています。
聴き終えたあと、心にそっと灯りが残るような作品を目指して、一つ一つ丁寧に制作しています。
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【本日のお話】
母「今すぐ帰りなさい。貧乏くさいわ」
ホテルのラウンジに母の声がよく通った。
隣の席の人が振り返るのが分かった。
私の正面には泥だらけの作業着を着た男性が立っていた。
膝から下が、乾いた泥で茶色くなっている。
長靴のふちに土がこびりついて袖口も汚れていた。
髪は雨に濡れたまま乾いたらしく、右のこめかみのあたりが跳ねている。
お見合いの席だった。
窓の外は、雨あがりの曇り空だった。
テーブルの紅茶は、もう冷めきっていた。
私と母は約束の時間から47分、その人が来るのを待っていた。
写真で見た顔とは似ても似つかない格好だったけれど、ラウンジの入口で腰を折ったその人が今日の相手なのだということは、名乗られる前になんとなく分かった。
男性「遅れてしまい、本当に申し訳ありません」
その人は深く頭を下げた。言い訳はしなかった。
母がハンドバッグの持ち手をつかんで立ち上がった。
母「詩織、行きますよ」
いつもの私なら、はい、と答えて立っていた。
28年ずっとそうしてきた。
母の言うことはいつも正しかったし、母の選んだ道で私が困ったことはなかった。
でもその日は椅子から腰が離れなかった。
この日に私が口にした一言が自分の人生を変えることになるとは、そのときの私はまだ思ってもいなかった。
ぜひ最後までお楽しみください。
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