第1話 会釈【僕と話すことに、努力が必要なんだと】
真神 蓮
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第1話 会釈【僕と話すことに、努力が必要なんだと】
34 просмотра · 1 дн. назад
真神 蓮
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■カクヨム
連載中
■小説
僕と話すことに、努力が必要なんだと、解けない支配と、消えない痣
■曲
冷たい鼓動
■歌詞
八月の熱が首筋に残る廊下
冷たい空調が肌を刺す
十八階、開いた扉の先で
君が歩いてくるのが見えた
一本道の長いフロア
脇に逸れる場所なんてない
見慣れた前髪、スマホを見つめる横顔
その瞬間、胸が大きく鳴り響く
視線のやり場に困りながら
靴音だけがやけに響く
「気づかないふりをしたい」
お互いの胸の奥に渦巻く恐怖と後悔
すれ違う一瞬の交差
目を合わせられぬまま
「お疲れ様です」と掠れた声
ぎこちない会釈を残して
遠ざかる背中、詰まった息
こんなにも近くて遠い二人
残されたのは、ただ冷たい鼓動だけ
かつては仲が良かったはずの二人。言葉にできない壁と、胸を締め付ける気まずさが交錯する、静かで切ない一幕です。