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その予言、外れたことがない牛の妖怪「件(くだん)」の正体

百物語研究所

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その予言、外れたことがない牛の妖怪「件(くだん)」の正体

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0:00 導入 1:07 具体例(最古級の記録・予言獣の系譜・近代の流行事例) 7:32 諸説・背景(件の特異性・語源説の両論併記) 11:07 まとめ 件(くだん)——牛から生まれ、人間の顔を持ち、生まれた直後にひとこと予言を残して数日のうちに死んでいくという妖怪。その予言は必ず当たるとされ、江戸時代から現代に至るまで、日本各地で「出現した」と語り継がれてきました。 コロナ禍で話題になった予言獣「アマビエ」よりも古く、そしてより長く、より繰り返し語られてきたのが件です。文政2年(1819年)の日記史料に残る記録から、明治の疫病流言、日露戦争や太平洋戦争の予言、戦後の矛盾する目撃談まで、なぜこの妖怪は社会が不安に包まれるたびに「生まれた」と噂されてきたのでしょうか。 神社姫・クタベ・アマビエといった同じ「予言獣」というジャンルの中での件の位置づけ、そして「件」という言葉の由来をめぐる二つの説(人+牛の会意文字説と、証文用語「如件」が先行するという説)を、史料に基づいて両論併記で辿ります。 参考文献 山口県文書館「資料小展示 4.1〜27(毛利家文庫29 風説42「止可雑記」収載)」:文政2年(1819)『密局日乗』の件の記録紹介。 佐藤健二「クダンの誕生―話のイコノロジー・序説」『国立歴史民俗博物館研究報告』第51集、1993年11月、71-102頁。 細木ひとみ「疫病流行を告げる『クタベ』と越中立山に現れた理由」『立山博物館研究紀要』第27号、2020年。 国際日本文化研究センター「怪異・妖怪伝承データベース」(件の項目、ID:0320006ほか)。 香川雅信(兵庫県立歴史博物館学芸員)解説「コロナ封じでアマビエが大人気!『予言する獣』の系譜を妖怪博士が解説」(ダイヤモンド・オンライン)、および「予言するモンスターたち――アマビエ、人魚、件、そして」(KADOKAWA文芸webマガジン「カドブン」)。 常光徹『予言する妖怪』(歴博ブックレット31、国立歴史民俗博物館振興会、2016年)/常光徹『疫病と妖怪―アマビエと予言獣』(2023年)。 長野栄俊「予言獣アマビコ考」『若越郷土研究』49巻2号、2005年/同「予言獣アマビコ・再考」(小松和彦編『妖怪文化研究の最前線』所収、2009年)/長野栄俊編『予言獣大図鑑』(文学通信、2023年)。 「吉か凶か? 未来を告げる予言獣・件(くだん)の出現に大騒ぎする日本人」(現代ビジネス、gendai.media)。 名古屋新聞 明治42年(1909)6月21日付記事の内容紹介(ネット記事経由)。 ちよげぶろぐ「【人の顔をした牛が予言を…】妖怪「件(くだん)」とは?」等の一般向け妖怪解説サイト。 ファンタジィ事典/ピクシブ百科事典/もののけ図録等の妖怪辞典サイト(概要把握用、文章転記なし)。