座敷童子が去った家は全滅した【遠野物語が伝える山口孫左衛門家の顛末】
百物語研究所
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座敷童子が去った家は全滅した【遠野物語が伝える山口孫左衛門家の顛末】
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0:00 導入
1:10 具体例(『遠野物語』17〜21話・山口孫左衛門家の顛末)
6:52 諸説・背景
9:35 まとめ
座敷童子(ざしきわらし)——岩手県遠野地方に伝わる、旧家の座敷にひっそりと住みつくという子供の姿の神様。この神がいる間は家が富み栄え、去ってしまうと家運が傾くと言われています。
『遠野物語』が伝える山口孫左衛門家の顛末は、その中でも最も知られた逸話です。童女の神が家を去っていく予兆の直後、一家二十数名がきのこ中毒で命を落とすという悲劇が起きます。この座敷童子の正体をめぐっては、間引き(口減らし)の子供の霊とする説、柳田国男による祖霊信仰説、小松和彦による家運変動の論理装置とする説など、複数の見方が今も並立しています。
『遠野物語』の原典から、なぜこの妖怪が「家の盛衰」そのものを象徴する存在として語り継がれてきたのかを辿ります。
参考文献
柳田国男『遠野物語』(1910年、明治43年)第17話・第18話・第19話・第20話・第21話:青空文庫で全文公開されている本文(aozora.gr.jp/cards/001566/files/52504_49667.html)を直接確認。各話の要旨・特徴的な短文引用は、同アーカイブ本文を基にした信頼できる現代語訳・注釈サイト「日本古典文学摘集」(koten.net)および「遠野物語 全文」を掲載する tanken.com のページと突き合わせて確認した。
柳田国男『遠野物語』序文:現代語訳サイト「日本古典文学摘集」(koten.net)経由で、佐々木鏡石(佐々木喜善)から明治42年2月頃より聞き取りを行った経緯を確認。
佐々木喜善『奥州のザシキワラシの話』(炉辺叢書第三篇、玄文社、1920年):国立国会図書館サーチおよび国文学研究資料館「国書データベース」に書誌情報のみ確認。本文未読。
佐々木喜善(山田野理夫編)『遠野のザシキワラシとオシラサマ』(初刊1973年、中央公論新社より新装版2007年):書誌情報のみ確認。本文未読。
柳田国男『妖怪談義』(原著1956年、講談社学術文庫版1977年)「ザシキワラシ(一)」「ザシキワラシ(二)」:青空文庫での全文公開状況を確認したところ未公開であり、本文を直接確認できなかった。柳田の見解の要旨は、Wikipedia「座敷童子」記事の参考文献欄が示す該当ページ番号を手がかりに、二次的な紹介記事で概要を把握したのみ。
「座敷童子」項目、小松和彦執筆、『改訂新版 世界大百科事典』(コトバンク経由で該当項目の解説を確認):地域による異称と、「家の盛衰を支配する」という本質的特徴についての学術的整理として参照。
三浦佑之ほか『日本「神話・伝説」総覧』(新人物往来社、1992年)pp.256-257:小松和彦の座敷童子解釈の出典として、Wikipedia「座敷童子」参考文献欄で確認。原本未読。
緑風荘(岩手県二戸市金田一温泉)公式サイト「緑風荘について・歴史」「亀麿神社について」:座敷わらし「亀麿」の伝承、2009年火災、亀麿神社が焼失を免れたという同旅館の説明を確認。旅館自身による観光案内・由緒説明であり、学術的な検証を経た記録ではない点に注意して扱った。