同業が1社減って売上は1,200万円増。ところが翌年は値下げで280万円減りました|ポーター『競争優位の戦略』
明日つかえる経営の名著
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同業が1社減って売上は1,200万円増。ところが翌年は値下げで280万円減りました|ポーター『競争優位の戦略』
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明日つかえる経営の名著
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「あの会社さえいなければ」。競争相手の話になると、たいていこうなります。ところが、その相手が本当にいなくなった会社を見ていくと、困っていることがあります。
ポーターは、競争相手にも良い相手と悪い相手がいる、と書きました。そして良い相手はいたほうがよい、とも書いています。理由は3つ。買い手に選ぶ余地を与える。業界の値段を支える。自社の場所をはっきりさせる。
数字で見ます。架空の地方の印刷会社で、年間の売上は8,000万円。同じ地域には、この会社を含めて印刷会社が3社ありました。
そのうち1社が後継者がいなくて廃業し、仕事が回ってきます。翌年の売上は9,200万円で、1,200万円増えました。
ところが2年目、いちばん大きい取引先3社が相見積もりの相手を地域の外に広げます。理由は「この規模の仕事を地元で比べられる相手がいなくなったから」。値段が妥当かどうか確かめようがなくなったのです。
外から来た会社は輸送費を足しても地元より安い見積もりを出し、この印刷会社も3社への単価をいずれも8パーセント下げました。3社の売上は合わせて3,500万円なので280万円ぶん。増えた1,200万円のうち280万円が値下げで消えました。下げた単価が続くかぎり、この差は翌年以降も残ります。
ただし、廃業したのが無理な安値を出す相手だったなら、いなくなったほうが助かります。だから「良い相手なのかどうか」を先に見分けます。見分け方は3つ。得意な場所が自社と違う。無理な値崩しをしない。約束を守る。
明日やることは、同業の社名を紙に書き出し、1社ずつこの3つに丸かバツを付けることです。
0:00 フックと結論
0:32 名乗りと道筋
1:05 本の主張
1:58 中小企業への翻訳
2:34 数字 相手が消えたあとに起きたこと
4:02 どう使うか
4:32 やってはいけない適用
5:10 明日やること三つ
5:36 まとめと次回
▼ 取り上げた本
M.E.ポーター『競争優位の戦略』(土岐坤ほか訳・ダイヤモンド社)
動画は本書を題材にした私自身の解釈と実務の事例です。本書の内容そのものは、ぜひ原著でお確かめください。
▼ この回の内容を1日で体験する研修
AIDX経営ゲーム https://dxgame.jp/
▼ 話している人
中小企業診断士 伊藤勝彦 / シンプルシステム株式会社 代表取締役
経営とITのコンサルティング、AIを使ったシステム開発、自社開発の企業研修ツール AIDX経営ゲーム をつかった企業研修を主に手掛けています。ほかに2社の取締役をしていて、そのうち1社はカーエアコンクリーニングのフランチャイズです。
お問い合わせ https://www.simplesystem.co.jp/contact/