なぜパソコンのマウスからボールは消えたのか【ゆっくり解説】
手でさわったデジタル史
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なぜパソコンのマウスからボールは消えたのか【ゆっくり解説】
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#マウス #ゆっくり解説 #平成レトロ
裏の丸いフタを回して、ゴムの玉を手のひらに転がした。ローラーの黒い垢を爪でこそげ落とした。あの玉が消えたのは掃除が面倒だったからだ、と思っていませんか。
マウスを考えたのはダグラス・エンゲルバート。米国特許3,541,541号は1967年6月21日出願、1970年11月17日成立です。ところが元祖のマウスに玉は無く、直角に組んだ2つの車輪でした。車輪は向いた方向にしか転がらず、斜めに動かすと片方が引きずられて数え落とす。解いたのは、どの向きにも転がる玉でした。
ボール式の中も、すでに光で動いていました。アップルの米国特許4,464,652号(1982年出願)には、玉に接する2本のローラー軸、押し付けるだけの3本目の遊動輪、そして「スリットが光線をさえぎってパルスを出す」円盤が書かれています。同じ特許は「玉は掃除のために容易に取り外せる」とも書きます。あの動作は仕様でした。
掃除が要ることは、1981年の光学式マウス特許(4,364,035号)が「頻繁な掃除を必要とする」と明記しています。それでもボールは18年消えません。当時の光学式は、赤と緑の線を引いた専用パッドの上でしか動かなかったからです。1999年4月19日、マイクロソフトが毎秒1,500枚の写真を撮って見比べるセンサーを発表し、机の木目を読めるようになった瞬間に玉は役目を終えました。日本では同年10月22日発売、9,800円。翌2000年6月の大卒初任給は19万3,700円です。
黒い垢をこそげ落とした方、机の裏で緑と紫のコネクタを手探りした方は、コメントで教えてください。
▼目次
00:00 物置から出てきたボールマウス
01:45 裏のフタと3本のローラー
02:51 例え話、計測輪と下向きカメラ
03:58 元祖のマウスに玉は無かった
05:06 米国特許3,541,541号
06:11 なぜ「マウス」と呼ばれたのか
07:02 1968年のデモ、1987年の失効
08:20 車輪は斜めに進めない
09:23 ボールは西ドイツから
10:40 1972年ごろゼロックスで置換え
11:46 400ドルのマウス
12:47 1980年「ジーンズの上で」
13:47 薬局の制汗剤とバターケース
14:51 玉の中身は亜鉛とシリコーン
16:10 玉は机から浮き上がろうとする
17:12 3本目のローラーの正体
18:32 ボール式の中も光だった
19:40 スリット円盤と点滅の数え方
20:49 掃除のフタは最初から設計の一部
21:58 黒い垢の正体は糸くずと手の脂
23:11 1981年の特許は答えを書いていた
24:35 光学式には格子模様の紙が要った
25:44 床に目印がないと歩けない
26:44 18年動かなかった理由は値段
27:52 1999年4月19日、毎秒1,500枚
29:10 日本では9,800円
30:11 緑と紫のコネクタも一緒に消えた
31:41 なぜボールは消えたのか
このチャンネルでは、かつて自分の手で触った機械の「なぜ」を解説しています。
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音声: VOICEVOX(ずんだもん / 四国めたん)
BGM:「2:23 AM」/ しゃろう(DOVA-SYNDROME)
立ち絵: こぎの式ずんだもん立ち絵ver2 / 大淀久明・四国めたん立ち絵素材(ガイドライン準拠のフリー素材)
出典: 米国特許US3,541,541・4,464,652・4,364,035/Microsoft公式ニュース/厚労省 賃金構造基本統計調査
図解は当チャンネルで作成。実物写真はPD/CC0のみ。東方Projectの素材は不使用。
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