動物にサイコパスはいるのか
古代の裏側
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動物にサイコパスはいるのか
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古代の裏側
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イルカは笑っているように見える口で知られていて、人を助けに来る話ばかりが流れてきます。
その同じイルカの記録には、まったく別の面が並んでいます。
南アフリカの国立公園では、5年のあいだに40頭を超えるサイが若いオスのゾウに殺されました。
食べるためでも、縄張りのためでもありません。
人間用に作られた「サイコパス」という物差しを別の種へ向けたとき、何が見えて、何が見えないのか。
測れた例、測ったことになっている例、行為でしか測れない例、そして枠組みがまったく当てはまらない例を順番に並べていきます。
▼この動画でわかること
・臨床でいう「サイコパス」が、20項目・満点40点の採点手続きであること
・その物差しが見ているのは獲物との関係ではなく、協力するはずの相手との関係だということ
・チンパンジーに人間用の枠組みを組み直して当てた研究が実際にあること(34頭を6人が採点)
・点数が「気前のよさ」と逆を向き、順位の高さだけでは説明しきれなかったこと
・喧嘩のあとの仲直りと慰めが、健康な群れのほぼ標準装備であること
・「犬のサイコパス評価法」は一次情報を当たっても出てこないこと(紹介の文だけがあり、その先に論文がない)
・実在するのは1万1360頭・七つの性格特性を調べた研究のほうで、測れているものの名前が違うだけだということ
・スコットランドの湾で、打ち上げられた子イルカ8頭のうち5頭が同種に殺されていたこと
・「オスが同盟を組んで子殺しをする」は、別々に確かめられた二つの研究を縫い合わせた言い方だということ
・カラス科が隠し場所を移すのは「偽装の演技」ではなく、盗みの経験がある個体だけが隠し直すという結果だったこと
・タコにこの言葉が当てはまらない理由が「冷たいから」ではないこと
・そして、動物の内側は原理的に測れないということ
▼チャプター
0:00 サイを殺していたゾウ
2:20 「サイコパス」は何を測る言葉か
5:39 チンパンジーに物差しを当てる
8:57 犬の「評価法」は実在しない
11:32 イルカの記録 ― 子殺しと同盟
15:43 カラス、タコ、そして測れないもの
▼おもな参照
Lilienfeld, Gershon, Duke, Marino & de Waal (1999) Journal of Comparative Psychology 113(4)
de Waal & van Roosmalen (1979) Behavioral Ecology and Sociobiology 5
Patterson, Reid, Wilson, Grellier, Ross & Thompson (1998) Proceedings of the Royal Society B 265
Dunn, Barco, Pabst & McLellan (2002) Journal of Wildlife Diseases 38(3)
Slotow, van Dyk, Poole, Page & Klocke (2000) Nature 408
Emery & Clayton (2001) Nature 414
Salonen ほか (2021) Scientific Reports
Mealey (1995) Behavioral and Brain Sciences 18(3)
Connor ほか シャーク湾の同盟研究(Animal Behaviour ほか)
Hare Psychopathy Checklist-Revised (PCL-R) の採点手続き
▼注記
この動画は解説であり、診断ではありません。臨床の用語を動物に当てることには研究者のあいだでも慎重論があり、
測られているのは「振る舞いの型が似ているかどうか」であって、内的な経験が同じだと示したものはまだありません。
頻度依存の少数戦略という考え方は、人間についてすら決着していない議論あつかいの仮説です。
年号・数値・研究者名は一次情報に当たって確認していますが、誤りに気づかれた方はコメントでご指摘ください。
#動物行動学 #比較心理学 #イルカ #チンパンジー #サイコパス