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【心理学】この質問ができる人は本当に賢い|「教えてください」を言えない7つの理由

ユウリの優しい心理学

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【心理学】この質問ができる人は本当に賢い|「教えてください」を言えない7つの理由

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ユウリの優しい心理学
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六十代の彼女は、今年から自治会の会計を引き受けました。はじめての会合で、新しい規則の説明を受けましたが、説明は早口で、半分も分かりませんでした。まわりはみんなうなずいています。聞き返せずにいると、隣の席の若い男性が手を挙げました。「すみません、もう一度、ゆっくり教えてもらえますか」。 「教えてください」が言える人は、本当に賢い人です。でも、多くの人は、この一言をのみ込んでしまいます。その理由は、七つの思い込みにありました。 質問やお願いをする前に、人は結果をどう予想するのか。実際には、どうなるのか。心理学の研究から分かった七つの思い込みを、ランキングでお話しします。最後に、七つすべてに共通する、たった一つのこともお伝えします。 ──────────────── 【目次】 0:00 はじめに 3:01 第7位 お願いをすると断られる、という思い込み 4:00 第6位 お願いをすると迷惑をかける、という思い込み 5:06 第5位 少し踏み込んで聞くと気まずくなる、という思い込み 6:48 第4位 みんなの前で聞くと目立って恥ずかしい、という思い込み 8:27 第3位 聞き返すのは失礼だ、という思い込み 9:57 第2位 お医者さんに質問するのは気が引ける、という思い込み 11:41 第1位 知らないと認めるのは恥ずかしい、という思い込み ──────────────── 【この動画でわかること】 ■ まず知っておきたいこと:質問やお願いをためらうのは、あなただけではない ・アメリカの研究チームが過去の教室の研究から推計したところ、生徒が自分から出す質問は、一人あたり一時間に一回にも届かなかった。先生と一対一の個別指導では、一時間に二十六回ほど。ただし教室の話で、質問が少ない理由までは調べられていない ・質問やお願いをする前、人は頭の中で結果を予想している。その予想が現実と合っているかを確かめる研究では、ずれの多くは、人が結果を実際より悪く見積もる向きだった ・紹介する研究の多くはアメリカなどの大学生や成人が対象で、日本の六十代で確かめた研究ではない ■ 第7位:お願いをすると、断られる、という思い込み ・アメリカのコロンビア大学の研究チームの実験。大学生が見知らぬ人に実際にお願いをした。携帯電話を貸してもらう場面で、三人に貸してもらうまでに何人に頼むことになるかを予想してもらうと、予想は十人ほど。実際は六人ほどで済んだ ・断られることもある。実験でも、引き受けてくれたのは、およそ二人に一人。それでも、思っていたよりは、引き受けてもらえた ■ 第6位:お願いをすると、相手に迷惑をかける、という思い込み ・アメリカのシカゴ大学などの研究チームの実験。植物園で見知らぬ人に写真を撮ってほしいとお願いしてもらった。お願いする前、相手にとってどれくらい迷惑になるかを十点満点で予想すると、三点あまり。頼まれた人が実際に感じた負担は、一点にも届かなかった ・お願いをした人の気分は、頼む前より、頼んだあとのほうが良くなっていた ・写真や携帯電話のような小さなお願いの話で、お金や保証のような重い頼みごとには当てはまらない ・今日からできること:小さなお願いを一つだけしてみる。道を教えてもらう、荷物を少し持ってもらう、それで十分 ■ 第5位:少し踏み込んで聞くと、気まずくなる、という思い込み ・アメリカのシカゴ大学などの研究チームが、初対面の二人に実際に会話をしてもらう実験をいくつも行った。話題は浅いものと少し深いもの(例:最近、心から感謝したことは何ですか)。会話の前に気まずさを予想し、会話のあとに実際の気持ちを答えてもらった ・とくに深い話題で、気まずさの予想は実際よりずっと大きく、相手とのつながりも予想より強く感じられた。別の実験では、会話の前は浅い会話のほうが好きだろうと予想していたが、会話のあとは深い会話のほうが好きだと答えた ・ただし、深い話題のほうが気まずさがやや大きかった実験もあり、使われたのは用意された質問だった ・今日からできること:会話が続かないと感じたら、「いいわね」のあとに、「どうして始めたの」と一つだけ聞き足してみる ■ 第4位:みんなの前で聞くと、目立って恥ずかしい、という思い込み ・アメリカのコーネル大学などの研究チームの実験。大学生に、多くの学生が恥ずかしいと感じる、歌手の顔が大きく描かれたTシャツを着て、数人のいる部屋に短い間入ってもらった。部屋を出た本人は、何割の人がシャツの人物に気づいたかを、およそ半分と予想したが、実際に人物を答えられたのは四分の一ほどだった。測ったのはシャツの人物を覚えていたかどうかで、質問の評価ではない ・社会心理学で知られた現象(多元的無知):分かりにくい場面で質問しなかった人は、自分が黙ったのは恥ずかしいからだと考えるが、ほかの人が黙っているのは分かっているからだと考えやすい ・今日からできること:みんなの前で聞きにくいときは、「私だけ分かっていないのかもしれませんが」と前置きして聞いてみる ■ 第3位:聞き返すのは、説明してくれた人に失礼だ、という思い込み ・アメリカのシカゴ大学の研究チームの実験(大学生)。二通りの意味に取れる文を、決まった意味で相手に伝えてもらうと、話し手は七割ほど伝わったと見積もったが、実際に意図どおり伝わっていたのは六割ほどだった ・スタンフォード大学の大学院生の小さな実験(博士論文)。有名な曲を机を指で叩いて伝えてもらうと、叩いた側は二回に一回ほど当たると予想したが、実際に当たったのは四十回に一回ほどだった ・聞き返されることは、説明する側にとっても、伝わり方を確かめる機会になるのかもしれません ・今日からできること:説明の途中で分からなくなったら、うなずく前に、「今のところ、もう一度お願いします」と早めに止めてみる ■ 第2位:お医者さんに質問するのは、気が引ける、という思い込み ・オーストラリアのシドニー大学などの研究チームの実験。同じ症状を訴える二人の模擬患者(俳優)が、同じ医師を一人ずつ受診した。一人は三つの質問をし、もう一人はしなかった(合わせて36回の受診) ・三つの質問:「どんな選択肢がありますか」「それぞれの良い点と悪い点は何ですか」「それが私に起こる可能性は、どのくらいですか」 ・質問をしたときのほうが、医師が選択肢や、良い点と悪い点を説明する量が多く、患者を治療の決定に加える働きかけも多かったと報告されている ・模擬の患者を使った小さな実験で、質問すれば治療が良くなる、と言えるわけではない。診察や治療の代わりにはならない ・今日からできること:診察の前に、聞きたいことを紙に一つか二つ書いて持っていく ■ 第1位:知らないと認めるのは、恥ずかしい、という思い込み ・アメリカの複数の大学の研究チームが、自分の知識には限りがあると認めて、ほかの考えにも開かれている心の持ち方を「知的謙虚さ」と呼んで調べた。五つの研究・合わせて千二百人ほど ・知的謙虚さが高い人ほど、一般的な知識が多い傾向があった。差は大きくないが、実在しない言葉を知っていると答えてしまう傾向は低かった。一方で、知能テストの成績とは関係がなく、大学の成績はわずかに低めだった ・関連を見た研究で、謙虚だから知識が増えたのか、知識があるから謙虚になれたのかは、この研究だけでは分からない ・今日からできること:知らない言葉が出てきたら、うなずく前に、「それは何ですか、教えてください」と聞いてみる ■ よくある疑問 ・断られたら、どうすればいい?:実験でも、引き受けてくれたのはおよそ二人に一人でした。「ありがとうございました」と言って次の人にお願いすれば十分で、断られたことと、あなたの値打ちは別の話です ・メールや貼り紙のほうが気が楽です:第7位の研究チームは、チラシを配る形でも確かめていました。直接顔を見てお願いしたときは予想より引き受けてもらえましたが、チラシでは逆に、予想より引き受けてもらえませんでした。お願いは、顔を見て、声に出して伝えるほうが通りやすいのかもしれません ■ まとめ ・七つの思い込みは、どれも、聞く前に頭の中で作った予想でできていた ・実験で確かめられた予想の多くは、現実より悲観的だった。ただし、すべてが外れるわけではなく、親しい人との会話では、予想のずれはもっと小さかった ・賢い人とは、聞く前の予想に、答えを決めさせない人なのかもしれません。予想を確かめる一番の方法は、実際に聞いてみること ──────────────── 【今日やってみてほしいこと】 誰かに、小さなお願いを一つだけしてみてください。お店の人に商品の場所を聞いてみる、隣の人に「これを少し持ってもらえますか」と声をかけてみる、それで十分です。 そして、もし分からないことがあったら、うなずく前に、「もう一度、教えてもらえますか」と聞いてみてください。 ──────────────── ※この動画は心理学の研究をもとにした一般的な情報提供で、医療上の助言ではありません。第2位の研究は模擬の患者さんを使った小さな実験で、診察や治療の代わりにはなりません。症状や治療については、かかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。薬をやめたり変えたりするときは、自己判断せず、必ず相談してください。 ※研究の多くはアメリカなどの大学生や成人を対象にしたもので、日本の六十代で確かめた研究ではありません。すべての人に当てはまるとは限りません。また、お金や保証のような重い頼みごとには当てはまりません。 ※動画の最初と最後に出てくる女性と若い男性の話は、内容を分かりやすくお伝えするための例えです。 ※第2位でご紹介した『新 医者にかかる10箇条』は、認定NPO法人 ささえあい医療人権センターCOMLの資料です。監修や推奨を受けたものではありません。 ──────────────── 【参考にした研究・資料】 ・Graesser & Person (1994) American Educational Research Journal 31(1) ・Flynn & Lake (2008) Journal of Personality and Social Psychology 95(1) ・Zhao & Epley (2022) Psychological Science 33(10) ・Kardas, Kumar & Epley (2022) Journal of Personality and Social Psychology 122(3) ・Gilovich, Medvec & Savitsky (2000) Journal of Personality and Social Psychology 78(2) ・Miller & McFarland (1987) Journal of Personality and Social Psychology 53(2) ・Keysar & Henly (2002) Psychological Science 13(3) ・Newton (1990) The rocky road from actions to intentions(博士論文・スタンフォード大学・査読を受けた論文ではありません) ・Shepherd et al. (2011) Patient Education and Counseling 84(3) ・Krumrei-Mancuso, Haggard, LaBouff & Rowatt (2020) The Journal of Positive Psychology 15(2) ・認定NPO法人 ささえあい医療人権センターCOML『新 医者にかかる10箇条』 https://www.coml.gr.jp/shoseki-hanbai... #心理学 #質問力 #大人の知恵