台湾花蓮は昭和の匂い
山岸秀樹
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台湾花蓮は昭和の匂い
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山岸秀樹
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ここでまた、チャッピーがやってくれました。
事前にチャッピーから、
「列車は向かって右側の席を取ってください。太平洋を眺めながら走るので、絶対に右側です!」
と、かなり強めに指示された。
「そこまで言うなら間違いないだろう」
ということで、窓口で右側の席をお願いしたら……
駅員さん、ものすごく嫌な顔。
「なんでそんな席指定するんだよ……」
みたいな顔をされながら、なんとか切符を購入。
そして、いざ乗車!
ワクワクしながら右側の窓を見る。
……
田んぼ。
また田んぼ。
さらに田んぼ。
おい、太平洋どこ行った?
海なんか一瞬たりとも見えねぇ!
朝っぱらから、チャッピーに完全にやられました。
「絶対にこれを見せてください!」
って言われて取った席から見えたのは、
台湾の美しい太平洋ではなく、
台湾の美しい田んぼでした。
もうね、チャッピーの旅行案内、信用できません。
台湾旅行で何回騙されればいいんでしょうか(笑)
そんなこんなで花蓮に到着。
ところが花蓮駅に着いてみると……
やっぱり駅が立派!
しかも街も綺麗に整理されていて、台東とはまた全然違う。
そして、歩いていると妙なことに気づく。
なんか……
日本語が通じる。
「え?ここ台湾だよな?」
特にお年寄りになると、普通に日本語を話す人がいる。
いや、普通に会話できる。
下手すると、日本の津軽弁のお年寄りより日本語が分かるんじゃないか?
「これ、どういうこと?」
と思ってググってみたら、なるほど。
花蓮は日本統治時代に街づくりが進められて、港や道路などのインフラも整備されていった場所。
だから街を歩いていると、なんとなく昭和の日本っぽい空気が残っている。
「なるほどなぁ……」
と妙に納得。
台湾なのに、ちょっと昔の日本にタイムスリップしたような感じ。
こういうところが台湾旅行の面白いところなんですよね。
そして花蓮での最大のお目当て!
ネギ餅!
今回は黄色い車のネギ餅屋と、青い車のネギ餅屋。
両方食べました。
これがもう……
ウマい!
何なんだ、この食べ物は!
ネギ餅を揚げて、そこに生卵を落として、さらに油でジュワジュワに仕上げる。
もう完全に、
「健康?知らねぇよ!」
という食べ物です。
ネギ!
卵!
油!
そして大量の罪悪感!
でもね……
こういう身体に悪そうな食い物ほど、絶対に美味い!
台湾で今まで食べたもの、いろいろありましたけど……
俺の中では、このネギ餅が堂々のナンバーワン!
「台湾グルメで一番美味かったものは?」
と聞かれたら、
「健康診断で怒られそうなやつ!」
と答えます(笑)
そして夜。
本当は大門夜市に行く予定だったんですが……
雨。
はい、終了。
台湾まで来て、雨の中を夜市でずぶ濡れになるほど若くありません。
ということで、近所の超ローカルな熱炒へ。
これがまた凄い。
店というより……
ほったて小屋(笑)
「ここ、入って大丈夫なの?」
というレベルの超ド・ローカル居酒屋。
普通なら、
「メニュー読めねぇ」
「注文できねぇ」
「何が出てくるか分からねぇ」
の三重苦になるところ。
ところが!
店のお客さんの中に、日本語を話せる人がいた!
助かったぁ!
もう完全に通訳係として頼り切る。
すると、その人が、
「ここ、たまに白人は来るけど、日本人は見たことないなぁ」
だって。
……
え?
俺、そんな珍獣扱いなの?
「日本人、初めて見た!」
みたいな感じ(笑)
花蓮の超ローカルなほったて小屋みたいな熱炒に、突然現れた日本人。
しかも一人で乗り込んできて、酒飲んで飯食ってる。
そりゃ珍しいわな。
でも、こういう店が一番面白い。
観光客向けの綺麗なレストランじゃなくて、地元のおっちゃんたちが普通に飲んでいる店。
言葉が通じなくても、酒が入ればなんとかなる。
そして日本語が通じる人までいて、まさかの楽勝。
花蓮……
駅は立派。
街は綺麗。
昭和の日本みたいな空気がある。
ネギ餅は死ぬほど美味い。
そして夜は超ド・ローカル熱炒。
なかなか濃い一日でした。
ただし……
今回、一番印象に残ったのは、
「右側の席を取れば太平洋が見えます!」
と言われて、
ワクワクして右側の席を取ったのに、
見えたのが一面の田んぼだったこと。
チャッピー……
そろそろ台湾では信用していい情報だけ教えてくれ(笑)