結婚相手に求める条件は、なぜ増え続けるのか【家族社会学×人口学】
知られざる令和の世界
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結婚相手に求める条件は、なぜ増え続けるのか【家族社会学×人口学】
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00:00 - 1. 導入:昼休みの部下のため息
01:11 - 2. 家事は、どれだけ求められるようになったのか
02:31 - 3. 男性は、家事をしてこなかったのか
04:03 - 4. では、稼ぎはもう見られていないのか
05:15 - 5. なぜ、結婚は難しくなったのか
06:11 - 6. 結び
国の出生動向基本調査は、若い独身の人に、結婚相手に何を求めるかを聞き続けています。相手の「家事・育児の能力や姿勢」を重視すると答えた女性は、1997年には43.6%でした。2002年に58.7%、2021年に70.2%と上がり、2025年も68.4%。七割前後が、家事を結婚の条件として強く見ています。
では、そのぶん稼ぎは見られなくなったのか。相手の「経済力」を重視する女性は、1997年の33.5%から、2025年は39.0%。減ってはいません。男性の側でも、女性の経済力を重視・考慮する人は30.8%から55.6%になり、初めて半数を超えました。
男は稼げば選ばれる、家事は結婚してから覚えればいい。そう言われていた時代から、何が変わったのか。この動画では、夫の家事、働き続ける女性、二人で働く暮らしの形をたどりながら、結婚相手に求める条件が増え続けている理由を考えます。
・家事は、どれだけ求められるようになったのか
・男性は、家事をしてこなかったのか
・では、稼ぎはもう見られていないのか
・なぜ、結婚は難しくなったのか
▼数字の但し書き
・結婚相手に求める条件の数字は、第17回出生動向基本調査(2025年6月調査)ほか各回の、18〜34歳の未婚者の回答です。本編の「強く重視する」は、選択肢の「重視する」のことです(ほかに「考慮する」「あまり関係ない」があります)。
・男性が女性の「経済力」を「気にする」割合(1997年30.8%→2025年55.6%)は、「重視する」と「考慮する」を足した数字です。「重視する」だけでは、2025年は6.9%です。女性の数字(「重視する」だけ)とは数え方が違います。
・2021年の70.2%から2025年の68.4%への動きは、ほぼ横ばいとして扱っています。
・夫の家事は、結婚している夫婦への調査で、最初の子が3歳になるまでに夫が家事を「日常的にした」割合です(最初の子が2005〜09年生まれ27.7%→2020〜22年生まれ45.1%)。「ほとんどしなかった」は25.1%→10.5%です。未婚者の数字とは別の人たちへの質問です。
・働き続けた女性の割合は、最初の子を産む前に働いていた妻のうち、産んだあとも働き続けた人の割合です(最初の子が2000〜04年生まれ40.5%→2020〜24年生まれ80.5%)。
・結婚している人の実験は、中澤・児玉・鈴木(2025)のコンジョイント分析です。相手の働き方・学歴・家事や育児への参加・世帯の収入の見込みの4つを組み合わせた架空の候補から選んでもらい、どの条件が選ばれ方を変えるかを調べたものです。
・「稼ぐ人と家を回す人に役割を分ける」考え方は Becker(1981)、二人とも働く時代には相手の稼ぐ力も見られるようになるという考え方は Oppenheimer(1988・1997)によります。
▼参考文献
・国立社会保障・人口問題研究所「第17回出生動向基本調査」
https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/do...
結果の概要:https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/do...
・中澤信吾・児玉直美・鈴木亘(2025)「既婚者の結婚決定要因に関するコンジョイント分析」『経済分析』211号、内閣府経済社会総合研究所
https://www.jstage.jst.go.jp/article/...
・Becker, G. S. (1981) A Treatise on the Family, Harvard University Press.
・Oppenheimer, V. K. (1988) "A Theory of Marriage Timing", American Journal of Sociology, 94(3), 563–591.
・Oppenheimer, V. K. (1997) "Women's Employment and the Gain to Marriage: The Specialization and Trading Model", Annual Review of Sociology, 23, 431–453.
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