千葉で戻らぬ日常 農作物被害が長期化 最悪侵略植物の拡散懸念 台風25号から1カ月【羽鳥慎一モーニングショー】(2026年10月20日)
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千葉で戻らぬ日常 農作物被害が長期化 最悪侵略植物の拡散懸念 台風25号から1カ月【羽鳥慎一モーニングショー】(2026年10月20日)
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前線を伴う低気圧の影響で、今週は広い範囲で雨が降ります。警報級の大雨にも警戒が必要ということです。台風25号の被害から1カ月が経った千葉ですが、今も日常を取り戻せていない地域があります。
■広範囲で警報級大雨の恐れ
地面を強く打ちつける雨。19日午前9時すぎの青森市では、車が水しぶきを上げ、歩く人の傘には大粒の雨が降りました。
週末までの穏やかな秋晴れから一転、前線と低気圧の影響で、今週は日本列島の広範囲で雷や突風を伴った強い雨の恐れがあります。
関東では20日も雲が広がり、場所によっては雷雨となる可能性もあります。
■3週間ぶり浸水解消
自宅が床上浸水 鈴木さん(88)。
「片付けは4日くらい前から毎日来てやっていますけど、全然進みません」
先月の台風25号で甚大な被害を受けた千葉県。1カ月が経つ今も日常は戻っていません。
自宅が床下浸水 保科雄太さん
「あの日から睡眠も食事もなかなかとれなかった。被害の前の日の状態ではないので、ここからが大変かなと思っています」
酒々井町の開運団地では、台風25号による大雨の影響で盛り土が崩落し、土砂が排水路を塞いだため水が引かない状態になりました。
連日ポンプ車による排水を進めた結果、3週間経った13日にようやく浸水がすべて解消しました。
■花も仏壇も…戻らぬ日常
自宅が浸水した鈴木さんは現在、避難所での生活を余儀なくされています。家族と共に片付けのため戻ってきましたが…。
息子の妻
「(Q.水はどのくらいまで?)あそこの線まで。(床上)55センチくらい。どこから手をつけていいのか分からない状態」
1階は床上およそ55センチの高さまで浸水。3週間も水につかり続けていたため畳は変形し、棚は壊れ、至る所にカビが生えていました。
16年前に亡くなった夫の仏壇も浸水しました。
鈴木さん
「お父さんこんなになっちゃったよ。ごめんねって言うしかない。申し訳ないなと思います。いつ戻ってこられるか分からないですけど。一生戻れないかもしれないし、人生の最後こんなので終わりたくないなと思ってます」
花を育てるのが大好きな鈴木さん。家にはたくさんの鉢植えがありますが、ほとんどが水につかり、枯れてしまいました。
「ここの畑に青々とお花とか野菜とか、そういうのを夢見て、残り少ない人生を頑張るつもり。日常が戻ればいいです」
■コメ浸水 被害3000万円
農作物にも影響が出ています。
台風25号の影響で印旛沼の堤防が決壊し、広い範囲が浸水した成田市のコメ農家では…。
山崎ファーム 山崎康孝代表
「ここが水につかっちゃった。1メートル90センチくらい。ここくらいまで水が来ていて。このフォークリフトが一番新しいんですけど」
倉庫が2メートル近く浸水。8月末におよそ250万円で購入したフォークリフトが水につかり、1カ月も使わないうちに廃車にせざるを得ない状況になりました。
「こっちの大きい方の機械は、稲刈りしてきたコメをこの中に入れて乾燥させる。乾燥機。まだコメが入っている、実は」
乾燥中だったコメは機械の中で発芽し、倉庫に保管していたコメおよそ21トンが廃棄処分に。農機具と合わせて、被害額は3000万円にも上るといいます。
■最悪の侵略植物 拡散懸念
さらに追い打ちをかけているのが、南米原産の植物で「特定外来生物」に指定されているナガエツルノゲイトウです。
「ナガエツルノゲイトウ。決壊した時の勢いで、全部こっちまで来ちゃった」
「もう根っこ張ってる。本来であれば今ぐらいから秋とか冬の作業に入る。ちょっとそれが今できない状態。一回、除草剤をかけたくらいでは消滅しなくて。どんどん増えていっちゃう。厄介者」
そのすさまじい繁殖力から「地球上最悪の侵略植物」とも呼ばれています。
去年、印旛沼周辺の農業用水を撮影した映像では、数百メートルにわたって繁殖している様子が…。水面は全く見えない状況となっていました。
台風25号の影響で堤防が決壊し、印旛沼周辺の田んぼにまで流れついたとされています。
「本来、稲にやっている肥料が結構とられちゃう。そうすると(稲の)成長は悪いし、最終的には来年の秋の収量が減っちゃったり。個人で(対処)となると結構厳しい。これだけの面積にこれだけの塊があると」
■千葉特産も被害 収量半減
印旛沼の北部に位置し、一部で浸水被害が出た栄町。
のむら農園 野村斗士夫代表
「こちらはどらまめの畑になっています。腐って枯れちゃっているんで、残しておいてもしょうがない」
町の特産品として栽培されているのが、大粒で芳醇なコクと独特な甘みが特徴の黒大豆「どらまめ」です。
8月から続く長雨と台風の影響で畑が何度も浸水する被害に遭いました。
「だいたいここの根元くらいまでは水がきています。根が傷んでしまっているというのがあります」
根元にはカビが生え、枯れてしまったといいます。
「収穫量としては半分くらいです。金額としてだいたい300万円ぐらいは損失が出ると思ってます」
この農園では収穫量が半分になったといいますが、印旛沼に畑が近い複数の農家は、浸水被害が大きく、今年の収穫を断念したといいます。
■今が旬 来年に影響も
20年前からどらまめを購入してきた人はこう話します。
「これ(どらまめ)食べたら、普通の枝豆食えない。どらまめはなくなってほしくはない」
今、旬を迎えているどらまめ。野村さんは、影響は今年だけでなく来年にも及ぶといいます。
「収穫量が半分になるということは、来年用の種をどのように確保するかという問題が一番大きいです」
「栄町の特産品なので、持続していかないと皆さんに影響が出てしまいますし、そこはなんとかしようと思ってます」
■ナシ農園2度冠水 被害は
橋本梨園 橋本哲弥代表
「こちらの方が9月下旬の台風で沈んでしまった畑ですね。14日間くらい冠水して、一番深い所で私の腰くらいの高さまで沈んだ」
ナシの生産量トップクラスを誇る白井市。このナシ農園も、8月の千葉豪雨と台風25号の大雨で2度、冠水しました。ナシや農機具への被害は免れましたが…。
「ここから先は草が生い茂っているけれど、この列を境にここから下は荒涼としたというか」
2週間、水が引かなかったエリアでは雑草が生えず、地面が露出。さらに、ナシの木の葉が例年よりも多く落ちているといいます。
「例えば(ナシの木の)根が腐ってしまっている。呼吸が困難になって、木がダメージを受けている可能性」
70年以上続くナシ農園ですが、これまで経験したことがない事態に不安が募ります。
「来年の4月からナシの木々の成長が始まるんですけれども、その時にどういった影響が出るのかな」
(2026年10月20日放送分より)
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp