帝銀事件、なぜ今も論争が続くのか
迷宮入り事件ファイル
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帝銀事件、なぜ今も論争が続くのか
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迷宮入り事件ファイル
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1948年1月26日、東京・豊島区の帝国銀行椎名町支店で、防疫関係者を名乗る男が行員たちに「予防薬」と称して毒を飲ませ、16人のうち12人が亡くなりました。戦後最大級の事件のひとつとして知られる帝銀事件を、0から順を追って解説します。
この動画では、事件当日の流れ、安田銀行荏原支店・三菱銀行中井支店で起きた先行する類似事件、犯人が使った名刺をたどる捜査、そして画家・平沢貞通の逮捕と自白、公判での自白撤回までを整理します。なぜ行員たちは男を疑わなかったのか、当時の占領下という時代背景にも触れていきます。
死刑判決が確定した一方で、冤罪ではないかという主張も根強く続いた、日本の刑事司法の歴史でも極めて特異な事件です。特定の見方を断定するのではなく、伝えられている事実を一つひとつ確認していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次:
0:00 銀行員たちは、自分の手で、毒を口にしました。脅されたわけではありません。刃物も、拳銃も使われてい
0:48 戦争が終わって、まだ3年たっていません。日本は、連合国軍の占領下にありました。街には、焼け跡の面
1:41 男は続けます。「GHQが消毒に来る前に、予防薬を飲んでほしい」ここがポイントなんです。GHQの名
2:33 毒物は、青酸化合物とされています。この毒で、12人が亡くなりました。生き延びたのは、4人です。1
3:32 日本の刑事司法の歴史でも、極めて特異な事件だと言われています。つまり、終わった事件のようで、終わ
4:22 疑われないまま、犯人は16人全員に毒を飲ませた。なぜそんなことが可能だったのか。次の第2部で、そ
5:09 ここで、少し想像してみてください。相手は、腕章をつけ、名刺まで差し出す大人の男です。あなたなら、
5:58 男は、薬を飲ませる手順を、とても細かく指示したと伝えられています。薬は、二回に分けて飲む。まず一
6:52 ところが、飲み終えてしばらくすると、様子が変わります。行員たちの体に、急に異変が起き始めたんです
7:45 助かった方は、4人でした。亡くなった方々の多くは、ふだんどおり仕事をしていた銀行員や、その関係者
8:32 さて、ここまで当日の流れを見てきました。腕章。名刺。赤痢という説明。
9:19 ひとつは、1947年、安田銀行荏原支店での事件です。もうひとつは、1948年1月、三菱銀行中井支
10:08 もし、これが同じ人物の仕業だったとしたら。犯人は、銀行という場所で、このやり方が通用するかどうか
10:53 行員たちが相手を信じてしまった理由のひとつは、こうした「身分を示すもの」にあったと考えられていま
11:45 これが、いわゆる「名刺の線」と呼ばれる捜査です。名刺は、渡した人と受け取った人の間を、静かに移動
12:40 それでも、この線は、捜査の大きな軸になっていきました。犯人は、ほとんど何も残さなかったと言われて
13:34 では、どこから手をつければいいのか。捜査員たちが注目したのは、毒物でした。使われたのは青酸化合物
14:26 根気のいる作業ですよね。そして、その先に浮かび上がった人物がいました。画家の平沢貞通です。当時、
15:15 事件への関与を認める供述が、調書にまとめられました。これで決着だ。誰もが、そう思ったかもしれませ
16:11 事件の核心にあたる部分が、見えないままだった。そう指摘する声は、今も根強くあります。もちろん、こ
17:03 自白と、証言。この二つをどう読むかで、見える景色が変わってしまうのです。法廷では、検察と弁護側が
17:52 でも、これで終わりではありませんでした。平沢被告は、判決を不服として控訴します。控訴審でも、判断
18:45 では、再審は開かれたのでしょうか。答えは、いいえです。再審が開始されることは、ありませんでした。
19:34 いいえ。そうではないんです。平沢の死後も、支援者たちによる再審請求の動きは続きました。本人はもう
20:30 まず、動かない事実からです。裁判所は、平沢貞通を犯人と認定しました。そして、死刑が確定しました。
21:18 犯行は、毒物の扱いにとても慣れた人物のものにみえる。そこから、旧軍の研究機関に関わった人物ではな
22:16 でも、大事なのはここです。いずれの説も、司法の場で事実として認められたものではありません。もっと
23:06 亡くなったのは12人です。一人ひとりに、家族がいて、日々の暮らしがありました。そして、命を取り留
23:51 その理由を、三つの論点で整理してみましょう。一つ目は、自白の信用性です。この事件は、自白が大きな
24:43 三つ目は、死刑と再審のあり方です。死刑は、執行されれば取り返しがつきません。だからこそ、判断には
25:28 再審の扉は、誰のために、どこまで開かれているのか。そうした根本的な問いを、この事件は投げかけてい
26:14 なぜ、これほど長く語り継がれるのでしょうか。私は、この事件が「過去の出来事」ではなく、「今の私た
タグ: 帝銀事件, 帝国銀行椎名町支店, 平沢貞通, 昭和23年, 1948年, 未解決事件, 戦後史, 日本の事件, 冤罪, 毒物事件, GHQ, 占領下の日本, 歴史解説, 事件解説, 名刺の捜査
VOICEVOX:青山龍星