鼻が二つ、唇が四枚 ―― 海野十三「俘囚」【ゆっくり朗読・44分】
ゆっくり文豪の怖い話
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鼻が二つ、唇が四枚 ―― 海野十三「俘囚」【ゆっくり朗読・44分】
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海野十三「俘囚」
研究室にこもって屍体ばかりをいじる夫を、恋人のために古い空井戸の底へ突き落とした妻。
これでもう、二人の邪魔をする者はいない――はずだった。
▼あらすじ
年下の恋人・松永のために、外科医の夫を邸の奥庭にある空井戸へ突き落とした妻・魚子。
夫の財産を手に、松永との暮らしが始まるはずだった。
ところが松永の勤める銀行の金庫室で、入口のない部屋から大金が消え、番人の臓器がすっかり抜き取られるという奇怪な事件が起こる。
そして松永の身にも、恐ろしい異変が襲いかかる――。
海野十三が描く、戦慄の怪奇小説「俘囚」。
▼この作品について
海野十三(うんの じゅうざ)は明治三十年(1897年)に徳島市の医家に生まれ、昭和二十四年(1949年)に亡くなった小説家です。
本名は佐野昌一。早稲田で電気工学を学び、逓信省の電気試験所に勤めながら小説を書きました。
のちに日本のSFの父と呼ばれるようになります。
このチャンネルで海野十三をお届けするのは、「透明猫」「生きている腸」「人間灰」などに続いて六作目になります。
「俘囚」は、雑誌「新青年」の昭和九年(1934年)二月号に載った作品です。
題名の「俘囚」とは、とらえられた人、とりこという意味の言葉です。
妻の「あたし」が語る一人語りの形で、浮気と夫殺しの話が、やがて外科医学をめぐる猟奇的な怪奇譚へと変わっていきます。
姉妹作として、長編「蠅男」があります。
▼ご注意
この作品には、人の体をむごたらしく傷つける場面や、手足を切断するなどの猟奇的な描写があります。
苦手な方はご注意ください。
▼目次
0:00 オープニング・作家紹介
1:28 夜の屋上で
5:38 闇に沈む邸
9:52 奥庭の空井戸
13:00 夫のいない屋敷
15:34 隠された財産
17:12 帰ってこない松永
18:58 窓の外の笑顔
20:01 銀行の怪事件
24:16 置き手紙
▼出典
青空文庫「俘囚」海野十三
https://www.aozora.gr.jp/cards/000160...
底本:「海野十三全集第2巻・俘囚」三一書房
1991(平成3)年2月28日第1版第1刷発行
初出:「新青年」
1934(昭和9)年2月号
入力:田浦亜矢子/校正:もりみつじゅんじ
海野十三(1897~1949)の著作権保護期間は満了しています。
本動画は青空文庫のテキストをもとに制作しました。
▼このチャンネルについて
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