交際経験のない男は、なぜ経験のないまま年を重ねるのか【社会心理学】
好意の解剖学【データで語る恋愛】
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交際経験のない男は、なぜ経験のないまま年を重ねるのか【社会心理学】
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好意の解剖学【データで語る恋愛】
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00:00 - 1. 二回目の食事の席
01:19 - 2. 経験のないまま年を重ねる人は、どれくらいいるのか
02:02 - 3. 経験は、相手を選ぶ条件になっているのか
04:09 - 4. 待っていれば、経験は追いつくのか
06:04 - 5. 経験のない人どうしなら、どうなるのか
07:25 - 6. 結び
二回目の食事で、相手が聞いた。「これまで、何人と付き合ったことがあるの?」本当の答えは、ゼロ。
経験がないのは、まだ縁がないだけ。そう言われます。ところが2021年度の内閣府の調査では、これまでにデートした人数が「0人」と答えた独身男性は、二十代で39.8%、三十代でも34.1%。年を重ねても、ほとんど減っていません。
経験は、相手を選ぶ条件になっているのか。待っていれば、経験は追いつくのか。経験のない人どうしなら、どうなるのか。アメリカ、イギリス、カナダの研究から、順に見ていきます。
▼参考文献
・内閣府男女共同参画局「令和4年版 男女共同参画白書」特集(特-37図・特-38図。元は内閣府「令和3年度 人生100年時代の結婚と家族に関する意識調査」)
https://www.gender.go.jp/about_danjo/...
(独身男性で、これまでにデートした人数が0人:二十代 39.8%・三十代 34.1%。二十・三十代の独身男性で、恋人として付き合った人数が0人:37.6%)
・Amanda N. Gesselman, Gregory D. Webster, Justin R. Garcia (2017)
"Has Virginity Lost Its Virtue? Relationship Stigma Associated With Being a Sexually Inexperienced Adult"
The Journal of Sex Research, 54(2), 202-213.
https://doi.org/10.1080/00224499.2016...
(キンゼイ研究所の3つの研究。独身の大人 約5,000人への調査と、大学生353人がプロフィールを並べ替える実験)
・Steve Stewart-Williams, Caroline A. Butler, Andrew G. Thomas (2017)
"Sexual History and Present Attractiveness: People Want a Mate With a Bit of a Past, But Not Too Much"
The Journal of Sex Research, 54(9), 1097-1105.
https://doi.org/10.1080/00224499.2016...
(イギリスで188人に、過去の相手の人数だけが違う人を見せた研究)
・Lee Alan Dugatkin (1992) "Sexual Selection and Imitation: Females Copy the Mate Choice of Others" The American Naturalist, 139(6), 1384-1389.
・Lee Alan Dugatkin, Jean-Guy J. Godin (1993) "Female mate copying in the guppy (Poecilia reticulata): age-dependent effects" Behavioral Ecology, 4(4), 289-292.
(グッピーのメスが、ほかのメスの選んだオスをまねて選ぶことを確かめた研究)
・David Waynforth (2007) "Mate Choice Copying in Humans" Human Nature, 18(3), 264-271.
https://ueaeprints.uea.ac.uk/id/eprin...
(女性と並んで写った男性の写真は、一人で写った写真より高く評価された)
・Stéphanie Boisvert, François Poulin, Jacinthe Dion (2023)
"Romantic Relationships from Adolescence to Established Adulthood"
Emerging Adulthood
https://doi.org/10.1177/2167696823117...
(カナダで16歳の255人を30歳まで追いかけた研究。恋人ができるのが遅かったグループ(全体の11.7%)は、30歳で恋人がいた人 53%。ほかのグループは 76〜85%)
▼補足
・白書の二十代と三十代の数字は、同じ年に別々の人を数えたものです。同じ人の10年後ではありません。
・「百人の部屋」の人数は、白書の割合を百人に直して丸めたものです(39.8%→40人、34.1%→34人、37.6%→38人)。
・「デートした人数」(特-38図)と「恋人として付き合った人数」(特-37図)は、別の問いです。
・キンゼイ研究所の研究とイギリスの研究が数えた「経験」は、性の経験です。本編では、交際の経験と並べて「経験」とまとめて話しました。
・どちらの研究も、プロフィールや架空の相手をどう思うかを聞いたもので、実際に相手を断ったかどうかを調べたものではありません。
・イギリスの研究の図は、結果の向き(2人が山、0人はそれより低い、そこから下がる)だけを写した形です。高さの値は原典をご覧ください。
・カナダの研究は、男女合わせて255人の追跡調査です。始まりの遅れがその後の差の原因だ、とまでは言えません。
・グッピーと写真の研究は、「誰かに選ばれたことが手がかりになる」仕組みを考えるための例です。経験の数がその印として読まれている、と確かめた研究ではありません。
・食事の場面は、説明のための描写です。実在の人物ではありません。
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