第35回 高石市の学校給食を考える|給食は「お昼ごはん」だけ?子育ての安心を支える“未来への投資”【前編】
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第35回 高石市の学校給食を考える|給食は「お昼ごはん」だけ?子育ての安心を支える“未来への投資”【前編】
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毎日の子育ての中で、
「ちゃんと栄養はとれているかな」
「野菜をあまり食べてくれない」
「仕事から帰って、毎日バランスのいい食事を用意するのは大変……」
そんなことを考えたことはありませんか?
高石市で子育てをしているお母さんにとって、学校給食はとても身近な存在です。
子どもが学校へ行けば、お昼には給食が出る。
あまりにも当たり前なので、普段はその意味を深く考えることは少ないかもしれません。
でも今回、学校給食について調べてみると、給食には「お昼ごはん」という言葉だけでは説明しきれない、いくつもの役割があることが見えてきました。
今回の動画では、
「給食は、ただのお昼ごはんなのか。
それとも、子どもの未来への投資なのか。」
という問いから、学校給食について考えます。
■世界では、学校給食を「投資」と考える動きも
WFP・国連世界食糧計画の報告によると、学校で給食を受け取っている子どもは、世界で少なくとも4億6,600万人。
2020年と比べ、各国政府が進める給食では約8,000万人増えています。
また、給食を国の政策として位置づける国も、2020年の56か国から107か国へと増えています。
さらにWFPは、学校給食への1ドルの投資が、教育や健康、地域経済などを通じて7ドルから35ドルの経済的便益につながるという試算を示しています。
もちろん、この数字をそのまま日本や高石市に当てはめることはできません。
それでも世界では、給食を単なる「食事にかかる費用」ではなく、子どもの健康や教育、地域社会につながるものとして考える動きがあります。
■日本の給食は「食べることを学ぶ場」へ
日本の学校給食は、家庭の事情で食事に困っている子どもたちに昼食を提供するところから始まったとされています。
その後、学校給食法が制定され、さらに食育という考え方も加わりました。
現在の学校給食は、単に「お腹いっぱい食べればいい」というものではありません。
エネルギー、たんぱく質、カルシウム、鉄、ビタミン、食物繊維など、成長期の子どもに必要な栄養について基準が設けられています。
高石市でも、栄養教諭が献立づくりや食の指導に関わっています。
■給食は、お母さんの子育ても支えている
これは、子育てをする側から考えると、とても大きな意味があります。
朝は子どもを送り出して、自分も仕事へ。
夕方には買い物、夕食、お風呂、洗濯、翌日の準備。
子どもが好き嫌いをする日もあれば、
「今日は疲れたから、夕食は簡単なものにしたい」
という日もあります。
そんな毎日の中で、
「学校にいる間のお昼は、栄養を考えた食事を食べている」
と思えること。
それだけでも、働きながら子育てをするお母さんにとって、一つの安心になるのではないでしょうか。
学校給食は、子どものためだけではなく、家庭だけに「子どもの食」を背負わせない仕組みの一つでもあります。
■給食費無償化は「月5,000円」の話だけ?
2026年4月から、国が公立小学校の給食費を支える新しい仕組みが始まりました。
完全給食の場合、児童1人あたり月額5,200円が基準とされています。
高石市では、市立小中学校の給食費について、保護者負担がゼロになっています。
もちろん、給食費を払わなくてよくなることは、子育て世帯の家計にとって大きな負担軽減です。
でも、学校給食の意味は、
「毎月数千円払わなくてよくなった」
ということだけなのでしょうか。
給食には、
・家計の負担を軽くする
・子どもの健康を支える
・食について学ぶ
・学びや成長を支える
・家庭の状況にかかわらず、子どもの食を支える
という複数の役割があります。
■「給食を食べられていたことが救い」
私自身、福祉の仕事をしていたときに、学校給食の役割を強く感じた経験があります。
子どもが十分な世話を受けられていないことが疑われる家庭への支援に関わる中で、支援に関わっていた方から、
「給食を食べられていたことが救い」
という言葉を聞きました。
その言葉は、今でも印象に残っています。
学校給食には、家庭の状況とは別に、子どもの食を支える役割もある。
私はその経験から、給食を見る目が少し変わりました。
これは、特別な家庭だけの話ではありません。
仕事が急に忙しくなる。
家族の誰かが体調を崩す。
家計の状況が変わる。
家庭の中で、予想していなかったことが起きる。
子育て家庭の状況は、いつも同じとは限りません。
だからこそ、家庭だけですべてを抱えるのではなく、学校や地域にも子どもを支える仕組みがあることには意味があります。
学校給食も、その一つです。
■給食が届きにくい子どももいる
一方で、給食費を無償にすれば、すべての課題が解決するわけではありません。
国の資料では、お弁当を持ってきている子や学校に通えていない子など、学校給食を食べていない子どもが全国にいることも示されています。
高石市でも、学校に行きづらい子どもが利用する教育支援センターでは給食が出ず、お弁当を持っていく形になっていることが議会で取り上げられています。
さらに、夏休みなど学校が長く休みになる期間には、当然、学校給食もありません。
もし学校給食に、
「家庭の状況にかかわらず、子どもの食を支える」
という役割があるのなら、
「給食がない期間の子どもの食を、誰が支えるのか」
という課題も見えてきます。
このテーマについては、また別の動画でも取り上げたいと思います。
今回の前編では、世界と日本の学校給食を見ながら、
「給食とは、そもそも何のためにあるのか」
を考えます。
給食を「お昼ごはん」と考えるのか。
それとも、子どもの健康や学び、そして子育て家庭の安心を支える「未来への投資」と考えるのか。
どこまでを税金で支えるのかについては、さまざまな考え方があります。
ぜひ、あなた自身の子育てに置き換えて考えてみてください。
そして後編では、視点を高石市に移します。
その「投資」を、高石市では実際にどのように使っているのでしょうか。
高石市の学校給食にかかるお金や食材、献立などを見ながら、給食の「中身」について考えていきます。
「高石市の給食について、ここが気になる」
「子どもが学校からこんな話をしている」
「こんな子育ての悩みも調べてほしい」
そんなことがあれば、ぜひコメント欄で教えてください。
高石市で子育てするあなたの「これってどうなっているの?」を、一つずつ取り上げていきたいと思います。
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