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「最近の若者は」という世代論、上司はなぜ言い続けるのか【認知心理学×世代社会学】

眠れない梟

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「最近の若者は」という世代論、上司はなぜ言い続けるのか【認知心理学×世代社会学】

42 просмотра · 13 дней назад
眠れない梟
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会議室。上司が、俺たちの頃は、と言う。若手は、黙る。部屋には二人しかいない。だが、比べられているのは三人だ。 「最近の若者は」という言葉は、いつの時代も、どこの職場でも聞こえてくる。だが、その言葉が指しているのは、本当に今の若者なのか。それとも、今の自分に合わせて、こっそり書き換えられた「昔の自分」なのか。この動画では、2019年にアメリカで報告された「記憶の底上げ」――学術的には the kids these days effect と呼ばれる現象――を軸に、認知心理学と世代社会学の両方から、この終わらない言い分を測り直します。 帰省の季節には、実家の座卓でも、同じ言葉が出るかもしれません。 ■ 目次 0:00 プロローグ|俺たちの頃は 1:41 第1章|三つの物差し 3:44 第2章|五十一年分の、同じ質問 7:41 第3章|偽の点数、本当の記憶 10:34 第4章|知らないものは、危ない 14:20 エピローグ|書き足される、昔 ※タイムスタンプは、完成した final_video.mp4(尺 16分59.6秒)から、各章扉カードの表示開始フレームを実測した値です。 ■ この動画で分かること ・Protzko & Schooler(2019, Science Advances)の〈the kids these days effect(記憶の底上げ)〉という視点:成人3,458人を対象にした5つの事前登録研究。人は、自分が秀でている物差し(権威への態度・知能・読書)でしか他人の欠如を語れないという相関の知見と、読解力テストへの偽フィードバックで、自分の子ども時代の記憶そのものが動くことを示した実験(研究5) ・Protzko & Schooler(2022, Frontiers in Psychology)の追試:特権意識という別の特性でも同じ効果が確認され、年齢が高いほど今の子どもへの評価が厳しくなること(具体的な人数・効果量は原論文本文に到達できなかったため、動画・概要欄とも定性的な記述にとどめています) ・Protzko & Schooler(2023, Frontiers in Psychology)の知見(全国代表サンプル1,500人):ラジオ・電卓・社交ダンス・ジャズ・小説なども含む24項目のうち、自分の子ども時代に無かったものほど「今の若者を堕落させる」と信じられやすく(56%高い)、自分の子ども時代を先に思い出させると、その傾向はむしろ強まること ・Trahan, Stuebing, Fletcher & Hiscock(2014, Psychological Bulletin)による285研究のメタ分析:IQは20世紀を通じて10年あたり約2.31点上昇してきたが、近年は停滞や逆転の報告もあり、「今も上がり続けている」とは言えないこと ・気象庁「日本の年平均気温」の観測記録(1898年〜):日本の平均気温は、この100年で1.44度上昇していること。測り方が決まっているからこそ、100年前の夏と今年の夏を比較できること ・政府広報オンライン(気象記念日)が示す事実:1875年6月1日、東京・赤坂葵町に日本初の気象台が置かれ、観測が始まったこと ・法務省『令和7年版 犯罪白書』が示す数字:少年による刑法犯の人口比は、最も多かった1981年の1,432.2から2024年の278.8までおよそ5分の1に減った一方、2022年から3年連続で増加し、2024年はコロナ流行前の水準を超えていること ・日本生産性本部・日本経済青年協議会「新入社員 働くことの意識調査」:1969年に始まり2019年で51回を数えたこの調査で、「働き方は人並みで十分」と答えた新入社員が63.5%と過去最高を記録したこと ・博報堂生活総合研究所「若者調査」30年比較(1994年/2024年):同じ首都圏・同じ手法で19〜22歳に聞いた調査で、「恋人がいない」が45.2%から67.3%へ、「母親と趣味が同じ」が30.0%から50.7%へ変化したこと ・厚生労働省の集計:2021年3月卒業者の3年以内離職率は、大学卒34.9%、高校卒38.4%であること ・Freeman, K. J.(1907)『Schools of Hellas』を起点とする経路調査(Quote Investigator):「最近の若者は」という有名な引用は古代ギリシャの哲学者の言葉ではなく、1907年にケンブリッジ大学の一学生が書いた要約文が、1922年にアメリカの地方紙で誤って哲学者の言葉として紹介されたことに由来すること(この動画では、この引用を本物として紹介している箇所は一つもありません) ■ 主な参考文献 ・Protzko, J., & Schooler, J. W. (2019) "Kids these days: Why the youth of today seem lacking." Science Advances, 5(10), eaav5916. ── DOI: 10.1126/sciadv.aav5916 ── https://doi.org/10.1126/sciadv.aav5916 ・Protzko, J., & Schooler, J. W. (2022) "Who Denigrates Today's Youth?: The Role of Age, Implicit Theories, and Sharing the Same Negative Trait." Frontiers in Psychology, 13, 723515. ── https://doi.org/10.3389/fpsyg.2022.723515 ・Protzko, J., & Schooler, J. W. (2023) "What I didn't grow up with is dangerous." Frontiers in Psychology, 14, 1017313. ── https://doi.org/10.3389/fpsyg.2023.1017313 ・Trahan, L. H., Stuebing, K. K., Fletcher, J. M., & Hiscock, M. (2014) "The Flynn Effect: A Meta-Analysis." Psychological Bulletin, 140(5), 1332-1360. ・気象庁「日本の年平均気温」── https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/an... ・政府広報オンライン「気象記念日」── https://www.gov-online.go.jp/data_room/cal... ・法務省『令和7年版 犯罪白書』── https://hakusyo1.moj.go.jp/jp/72/nfm/n72_2... ・日本生産性本部・日本経済青年協議会「新入社員 働くことの意識調査」── https://www.jpc-net.jp/research/detail/002... ・博報堂生活総合研究所「若者調査」30年比較 ── https://seikatsusoken.jp/youth30/ ・厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」── https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/00001775... ・Quote Investigator「Misbehaving Children in Ancient Times」(Freeman, K. J. 1907『Schools of Hellas』の誤帰属の経路調査)── https://quoteinvestigator.com/2010/05/01/m... ※「最近の若者は、贅沢を好み、行儀が悪く、権威を軽んじる」という有名な引用は、古代ギリシャの哲学者の言葉ではありません。1907年にケンブリッジ大学の学生が書いた要約文が、1911年・1921年の紹介では出典が明記されていたにもかかわらず、1922年にアメリカの地方紙で名前が抜け落ち、哲学者本人の言葉として紹介されたことが誤伝播の起点です。この動画・概要欄とも、この引用を「本物である」という前提では一切紹介していません。 ※少年による刑法犯の人口比は、1981年をピークに長期的には減少していますが、2022年から3年連続で増加し、2024年はコロナ流行前の水準を超えています。「減り続けている」という単純な言い方はしていません。 ※Protzko & Schoolerらの一連の研究(2019/2022/2023)は、いずれもアメリカの成人を対象にしたものです。日本人を対象にした追試は確認できておらず、動画内でもその旨を明示しています。日本国内の実例は、日本生産性本部・博報堂生活総合研究所・法務省・厚生労働省などの日本の統計で別途補っています。 ※Protzko & Schooler(2022)の追試は、原論文本文の具体的な数値(N・効果量)に到達できなかったため、定性的な説明にとどめています。 ※「最近の若者は」という現象を、単一の理論だけで説明することはできません。動画で紹介した the kids these days effect・フリン効果といった視点は、この現象を理解するための一つの切り口として紹介しています。 ※この動画は、上の世代または下の世代のどちらかを非難したり、擁護したりするものではありません。「なぜ、いつの時代も同じ言葉が繰り返されるのか」という構造を、認知心理学と世代社会学の視点から捉え直すことを目的としています。 このチャンネルでは、日常のふとした疑問を、心理学・社会学などの実在の研究をもとに掘り下げています。よろしければチャンネル登録・高評価で応援してください。 #認知心理学 #世代社会学 #最近の若者は #記憶の底上げ #世代論 #記憶バイアス #フリン効果 #職場の心理学 #心理学 #社会学 #教養 #行動科学