退職した夫から親族の敬老の日を任された。六十七歳の私も休める日にしたいと伝えたら、もてなしは誰が担うのか
ことばの灯り
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退職した夫から親族の敬老の日を任された。六十七歳の私も休める日にしたいと伝えたら、もてなしは誰が担うのか
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退職した夫が、六人分の名前を書いた紙を私の家計簿の上に置きました。敬老の日に親族を招くから、準備を頼むというのです。翌日の煮魚を冷蔵庫へしまいながら、私は伝えました。「私も、その日は休める日にしたいんだけど」
私は六十七歳。六十五歳まで給食の調理場で働き、家でも料理や片づけを担ってきました。夫が退職して午後の時間が増えても、私には昼食の段取りが残っています。敬老の日くらい、皆と同じ時に座って食べたい。午前中には、友人の千春さんと朗読会へ行く約束もありました。
夫は自分で準備すると言いました。ところが娘の里奈には、早く来て私を手伝うよう連絡していたのです。さらに、私の知らないところで義姉の宿泊まで決まっていました。昼の料理を買えば済む話ではありません。寝具、夕飯、翌朝の食事。その先の用事は、誰がするつもりなのでしょう。
里奈からは、仕事に出るため孫を夜まで預かってほしいと頼まれます。娘の収入を減らしたいわけでも、孫に会いたくないわけでもない。それでも、私が休むはずの一日を、別の世話で埋めてしまっていいのか。引き受けないと伝えたあとの娘の声が、胸に残ります。
料理を頼む費用が分かると、夫は煮物だけ作れないか、私の貯金から立て替えられないかと言い始めました。年金で暮らすこれから、お金の不安は私にもあります。別に暮らす部屋の家賃を見て立ち止まりながら、二人でローンを払い終えた家の六畳間に、畳んだままの私の机があることを思い出します。
親族を遠ざけたいのではなく、私も一緒に楽しめる集まりにしたい。予算も、終わる時間も、誰が何をするかも、誘う前に話したい。その願いを、夫はどう受け止めるのでしょう。家族を大切にすることと、自分の予定を守ること。その両方を諦めない私の選択を、続けてお聞きください。
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