魚が海底にミステリーサークル!? 建築がすごすぎる生き物TOP5【ずんだもん解説】
ずんだもんのいきもの探検隊
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魚が海底にミステリーサークル!? 建築がすごすぎる生き物TOP5【ずんだもん解説】
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生き物の建築は、鳥の巣だけじゃない!
木の上に泡の巣を作るカエル、川をせき止めて自分の池を作るビーバー、太陽の力で空気を入れ替える土の塔を作るシロアリ、目の錯覚まで使う鳥の舞台、そして海の底に謎のミステリーサークルを描く小さなフグ――。
建築がすごすぎる生き物たちを、ずんだもん隊長と四国めたんがランキング形式で紹介するのだ!
「建築の意外さ(材料・工夫・大きさ)」を基準にした、このチャンネル独自の編集ランキングです(科学的に決まった順位ではありません)。
みんなは、どの建築にいちばん驚いた? コメントで教えてね!
【チャプター】
00:00 導入・ランキング基準
00:36 第5位 モリアオガエル
01:54 第4位 ビーバー
03:13 第3位 キノコを育てるシロアリ
04:47 第2位 オオニワシドリ
06:06 第1位 アマミホシゾラフグ
07:56 ランキングまとめ
08:22 エンディング
【内容の範囲】
・第5位 モリアオガエル(Zhangixalus arboreus、本州と佐渡島だけにすむ日本固有種):池の上の枝などに泡の巣を作ります。メスが出した粘液を主に後ろ足で泡立て、オスも加わります。ある観察では産卵の約8割(97例中79例)で複数のオスがいて、メスに取りついたオスは1〜12匹でした(戸田 2014)。泡の巣は10〜15cmほど、卵は272〜872個(平均522個)の記録があります(Kusano et al. 2005)。泡の表面は乾いて膜のようになり、中は湿ったままと言われています。気温が25℃をこえると、泡は巣の中を最大6℃涼しく保ちました(Kusano et al. 2006)。7〜10日ほどでオタマジャクシになり、雨などと一緒に下の池へ落ちます。福島県の平伏沼は繁殖地として国の天然記念物です。
・第4位 ビーバー:木の枝・泥・石でダムを作って川をせき止め、深い池を作ります。巣(ロッジ)の入り口を水中に作れるので天敵から安全に出入りでき、冬の枝を水中にためて氷の下から取り出せます。部屋は水面より上にあり、頂上には空気の通り道があります(Hinterland Who's Who)。オレンジ色の前歯は鉄分を含むエナメル質で丈夫で、一生伸び続けます(Gordon et al. 2015)。世界最長のビーバーのダムはカナダのウッドバッファロー国立公園にあり、約850m(ギネス記録。パークス・カナダは約800m弱としています)。2007年に衛星画像で見つかりました。ビーバーの湿地はほかの生き物の多様性も高めます(Wright et al. 2002)。
・第3位 キノコを育てるシロアリ(キノコシロアリ亜科):アフリカやアジアには、ふつう高さ2m前後の土の塔を作るシロアリがいます(もっと高い記録もあります)。シロアリが住んでいるのは塔の下の地下の巣で、巣の中でシロアリタケというキノコを育てて食べています。地上の塔は巣の換気のための構造です。インドのOdontotermes obesusの塔25基を昼も夜も測った研究では、昼は外側の細い通気路が先に温まって空気がそこを上り中心の煙突を下り、夜は逆向きに流れて、巣の二酸化炭素が入れ替わっていました(King, Ocko & Mahadevan 2015)。原動力はシロアリの体温ではなく昼夜の温度変化と考えられています。ブラジル北東部では、別のシロアリ(Syntermes dirus)がトンネルを掘った土を積み上げた、高さ約2.5m・直径約9mの土の山がおよそ2億個、グレートブリテン島ほどの約23万km²に並んでいます。山は巣ではなく、古いものは約4000年前からと推定されています(Martin et al. 2018)。
・第2位 オオニワシドリ(Chlamydera nuchalis/Ptilonorhynchus nuchalis、オーストラリア北部):オスは小枝を立てた2枚の平行な壁で通り道(あずまや)を作り、出口の前の庭に灰色や白の石・骨・貝殻などを数十〜数百個並べます。巣ではなく求愛の舞台です。並べる物は、通り道に近いほど小さく、遠いほど大きく、通り道の中のメスから見ると見かけの大きさがそろいます(遠近法の錯覚、Endler, Endler & Doerr 2010)。研究者が並び順を逆にすると、オスは3日以内に元の並び方に戻しました。錯覚の出来が良いオスほど交尾に成功する傾向が報告されています(Kelley & Endler 2012。統計についての反論もあります:Borgia et al. 2012)。
・第1位 アマミホシゾラフグ(Torquigener albomaculosus、奄美大島の海):1995年に奄美大島の海底で直径2mほどの円形の模様が見つかり、2011年に作り手がこのフグのオスだと分かりました(新種としての記載は2014年)。体の長さは約10〜12cm、円は直径約1.6〜2.1mで、山と谷が24〜32組。オスはひれで砂をかきながら外側から中心へまっすぐ泳いで谷を掘り、7〜9日ほどで完成させます。仕上げに山へ貝殻のかけらなどを置き、メスは中心で産卵、オスは卵を6日ほど守ります。円は毎回別の場所に新しく作ります。半分の大きさの模型を使った水槽実験では、中心の流れが約24%弱まり、細かい砂が中心に集まりました(Kawase, Okata & Ito 2013)。細かい砂がメスの選び方に関係している可能性がありますが、決め手はまだ分かっていません。
・映像の生き物・背景はAIイラスト、図(泡の巣の断面、ビーバーの巣の断面、シロアリの塔の空気の流れ、オオニワシドリの庭の上から見た図、フグのサークルと水の流れ)は分かりやすくした模式図で、実際の観察映像や測定値のグラフではありません。
【音声・使用素材】
音声:VOICEVOX:ずんだもん、VOICEVOX:四国めたん
立ち絵:東北ずん子・ずんだもんプロジェクト(公式SD)
https://zunko.jp/con_illust.html
BGM:のる「お茶会の準備」「てづくり教室」/OpenTracks(旧DOVA-SYNDROME)
https://opentracks.com/bgm/detail/18175
https://opentracks.com/bgm/detail/17536
効果音:効果音ラボ
https://soundeffect-lab.info/
生き物・背景はAI生成イラスト、図解は模式図です。実際の観察映像ではありません。効果音は演出で、生き物の実録音ではありません。
【参考資料】
・戸田光彦 (2014) 金沢大学博士論文(モリアオガエルの繁殖) https://kanazawa-u.repo.nii.ac.jp/rec...
・Kasuya E. et al. (1996) Researches on Population Ecology 38: 1–10. https://doi.org/10.1007/BF02514965
・Kusano T. et al. (2005) Current Herpetology 24: 79–84. https://www.jstage.jst.go.jp/article/...
・Kusano T. et al. (2006) Herpetological Journal 16: 163–169
・名古屋大学 プレスリリース(2024年) https://www.nagoya-u.ac.jp/researchin...
・文化遺産オンライン:平伏沼モリアオガエル繁殖地 https://online.bunka.go.jp/heritages/...
・Hinterland Who's Who: Beaver https://www.hww.ca/en/wildlife/mammal...
・Guinness World Records: Longest beaver dam https://www.guinnessworldrecords.com/...
・Parks Canada: Wood Buffalo National Park beaver dam https://parks.canada.ca/pn-np/nt/wood...
・Gordon L.M. et al. (2015) Science 347: 746–750(ビーバーの歯のエナメル質)
・Wright J.P., Jones C.G. & Flecker A.S. (2002) Oecologia 132: 96–101. https://doi.org/10.1007/s00442-002-09...
・King H. et al. (2015) PNAS 112: 11589–11593. https://doi.org/10.1073/pnas.1423242112
・Vesala R. et al. (2019) PeerJ 7: e6237(キノコシロアリとシロアリタケ) https://peerj.com/articles/6237
・Martin S.J. et al. (2018) Current Biology 28: R1292–R1293. https://doi.org/10.1016/j.cub.2018.09...
・Endler J.A. et al. (2010) Current Biology 20: 1679–1684. https://doi.org/10.1016/j.cub.2010.08...
・Kelley L.A. & Endler J.A. (2012) Science 335: 335–338. https://doi.org/10.1126/science.1212443
・Kawase H. et al. (2013) Scientific Reports 3: 2106. https://doi.org/10.1038/srep02106
・Matsuura K. (2015) Ichthyological Research 62: 207–212(アマミホシゾラフグの記載) https://doi.org/10.1007/s10228-014-04...
・Mizuuchi R. et al. (2018) Scientific Reports(サークルの作り方のシミュレーション) https://doi.org/10.1038/s41598-018-30...