目にも止まらぬ早業TOP5|まばたきの5000分の1でアゴを鳴らすアリ、パンチで泡を生むシャコ【ずんだもん解説】
ずんだもんのいきもの探検隊
0:00 / 0:00
目にも止まらぬ早業TOP5|まばたきの5000分の1でアゴを鳴らすアリ、パンチで泡を生むシャコ【ずんだもん解説】
61 просмотр · 2 дн. назад
ずんだもんのいきもの探検隊
54 подписчика
61 просмотр · 2 дн. назад
蚊をたたこうとしても、すぐ逃げられちゃう――。
でも世の中には、もっととんでもない早業を持つ生き物がいるのだ!
体の長さの385倍の速さで急降下する鳥、0.1秒ほどで獲物を食べるモグラ、重力の264倍の勢いで舌を飛ばすカメレオン、1発のパンチで2回の衝撃を生むシャコ、そして、まばたきの5000分の1の時間でアゴを鳴らすアリ。
目にも止まらぬ早業を、ずんだもん隊長と四国めたんがランキング形式で紹介するのだ!
「動きのすばやさの意外さ」で選んだ、このチャンネル独自の編集ランキングです(科学的に決まった順位ではありません)。並びは、動きにかかる時間のケタがだんだん小さくなる順にしています。
みんなは、どの早業がいちばんすごいと思った? コメントで教えてね!
【チャプター】
00:00 導入・ランキング基準
00:37 第5位 アンナハチドリ
02:18 第4位 ホシバナモグラ
03:47 第3位 カメレオンの仲間
05:18 第2位 モンハナシャコ
06:54 第1位 ドラキュラアリ
08:47 ランキングまとめ
09:21 エンディング
【内容の範囲】
・第5位 アンナハチドリ:オスの求愛の急降下を、カリフォルニアの海辺の公園で高速カメラなどで撮影して調べました。ディスプレイの相手(自然ではメス。この研究では、オスのなわばりの近くに置いたハチドリの模型や、かごの中のハチドリ)の約30m上から、羽ばたいて加速したあと、羽を体にたたんで降り、最高で秒速27.3m(時速約97km)。体の長さ(尾まで含めて約7cm、くちばしは除く)で割ると1秒に385倍で、背骨のある動物で知られている中でいちばん速い値です。論文は、体の長さで比べるとアフターバーナーを使った戦闘機の最高速度(1秒に体の長さの約150倍)より大きいと計算しています。急降下のいちばん下で羽を広げて向きを変える時の加速は重力の約9倍で、自分の意思で空を飛ぶ背骨のある動物では、戦闘機のパイロットを除いて最も大きい値です。いちばん下で尾を広げ、尾羽で音を出します(Clark 2009)。
・第4位 ホシバナモグラ:鼻のまわりに22本の突起が星の形に並び、その表面にはアイマー器官という触るための小さな器官が約2万5000個あります(Catania 2020)。高速カメラで調べると、獲物を確かめて食べるまでの時間は最短120ミリ秒(平均227ミリ秒)でした(Catania & Remple 2005)。知られている中で、最も速く食べ物を探して食べる哺乳類とされています(Catania 2011)。2026年の研究では、毎秒1000コマの高速カメラで、ふつうの歯の5匹の平均が225ミリ秒、最短103ミリ秒の新記録が記録されました。論文は、120ミリ秒でも人のまばたき(平均334ミリ秒)の3分の1より短いと書いています。前歯は上下が小さなお椀の形(幅約1.4mm)で、獲物を切らずに挟みます。前歯が擦り減った1匹は、うまく挟めず、食べるのに約2倍の時間がかかりました(Catania & Braun 2026)。
・第3位 カメレオンの仲間:20種・55匹のカメレオンの279回の食事を高速カメラで撮影して比べました。体の大きさのわりでは小さな種ほど舌を遠くまで飛ばし、体の長さ(頭から胴まで。尾は入れない)の2.5倍に達した例もありました。舌の加速は最大で毎秒毎秒2,590m(重力の264倍)で、頭から胴まで47mmの小さなカメレオン(Rhampholeon spinosus)で記録されました。これは羊膜類(は虫類・鳥・哺乳類)の動きで報告された中で最も大きな加速とパワーです。筋肉で引き伸ばしたゴムのような組織が縮む力で舌を飛ばすため、筋肉だけで出せるパワーの約3倍が出ます(Anderson 2016)。
・第2位 モンハナシャコ:こん棒のような前あし(捕脚)で巻き貝などをたたき割ります。毎秒10万コマの高速カメラと力のセンサーで13匹を調べると、1回のパンチで、強い力の山が約0.4~0.5ミリ秒(390~480マイクロ秒)おきに2回記録されました。1回目は前あしが当たった衝撃、2回目は、前あしの速い動きで水中にできた泡(キャビテーション)が潰れる衝撃です。前あしが1本しかない個体でも2回でした。泡の力は平均で打撃の約半分で、打撃より強いこともありました。打撃の力は最大1501Nで、平たいセンサーでは体重の1420~2624倍でした(Patek & Caldwell 2005)。このすばやいパンチは、外骨格(体の殻)のばねに力をためて放つしくみで生まれます(Patek, Korff & Caldwell 2004 の要旨)。
・第1位 ドラキュラアリ(Mystrium camillae):マレーシアで集められたアリを調べました。左右の大アゴの先を押し付け合ってアゴをたわませ、片方がもう片方の上を滑って指パッチンのようにはじけます。毎秒1000コマのカメラでは動きが写らず、毎秒48万コマの高速カメラで、アゴが動き始めて閉じるまでが最短22.9マイクロ秒(約0.000023秒)、アゴの先の速さは最高で秒速約90m(時速約320km)と分かりました。知られている中で最も速い、動物の体の一部の動きです。論文は、人の指パッチンの1000分の1、まばたきの5000分の1の時間と書いています。ほかのアゴをすばやく閉じるアリ(Odontomachus・Myrmoteras)より、かかる時間は3~60分の1、速さは10~20倍です。落ち葉の中の節足動物を捕らえたり、身を守ったりするのに使うと考えられています。土の中の狭いトンネルでアゴを大きく開けなくても使えることが、このしくみの利点かもしれないと研究者は考えています。「ドラキュラアリ」の名は、幼虫の体液をなめる習性から来ています(Larabee, Smith & Suarez 2018)。
・映像の生き物・背景・カメラなどの道具はAIイラスト、図は分かりやすくした模式図で、実際の実験の画面や観察映像ではありません。シャコの力の波形は2回の山を示すイメージで、実際の測定のグラフではありません(時間・回数・割合の数値は論文によります)。
【音声・使用素材】
音声:VOICEVOX:ずんだもん、VOICEVOX:四国めたん
立ち絵:東北ずん子・ずんだもんプロジェクトの公式イラストを元にAIで作成
https://zunko.jp/con_illust.html
BGM:のる「お茶会の準備」、のる「てづくり教室」/OpenTracks(旧DOVA-SYNDROME)
https://opentracks.com/bgm/detail/18175
https://opentracks.com/bgm/detail/17536
効果音:効果音ラボ
https://soundeffect-lab.info/
生き物・背景はAI生成イラスト、図解は模式図です。実際の観察映像ではありません。効果音は演出で、生き物の実録音ではありません。
【参考資料】
・Clark C.J. (2009) Courtship dives of Anna's hummingbird offer insights into flight performance limits. Proceedings of the Royal Society B 276: 3047–3052. https://doi.org/10.1098/rspb.2009.0508
・Catania K.C. & Remple F.E. (2005) Asymptotic prey profitability drives star-nosed moles to the foraging speed limit. Nature 433: 519–522. https://doi.org/10.1038/nature03250
・Catania K.C. (2011) The sense of touch in the star-nosed mole: from mechanoreceptors to the brain. Philosophical Transactions of the Royal Society B 366: 3016–3025. https://doi.org/10.1098/rstb.2011.0128
・Catania K.C. (2020) All in the family – touch versus olfaction in moles. The Anatomical Record. https://doi.org/10.1002/ar.24057
・Catania K.C. & Braun C.B. (2026) Of moles and men: the evolution and design of soft tissue forceps. Brain, Behavior and Evolution. https://doi.org/10.1159/000551541
・Anderson C.V. (2016) Off like a shot: scaling of ballistic tongue projection reveals extremely high performance in small chameleons. Scientific Reports 6: 18625. https://doi.org/10.1038/srep18625
・Patek S.N., Korff W.L. & Caldwell R.L. (2004) Deadly strike mechanism of a mantis shrimp. Nature 428: 819–820. https://doi.org/10.1038/428819a
・Patek S.N. & Caldwell R.L. (2005) Extreme impact and cavitation forces of a biological hammer: strike forces of the peacock mantis shrimp Odontodactylus scyllarus. Journal of Experimental Biology 208: 3655–3664. https://doi.org/10.1242/jeb.01831
・Larabee F.J., Smith A.A. & Suarez A.V. (2018) Snap-jaw morphology is specialized for high-speed power amplification in the Dracula ant, Mystrium camillae. Royal Society Open Science 5: 181447. https://doi.org/10.1098/rsos.181447