ぶどう味って結局なに味? 紫と緑で香りがまったく違うワケ
におうはなし
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ぶどう味って結局なに味? 紫と緑で香りがまったく違うワケ
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ぶどう味って結局なに味? 紫と緑で香りがまったく違うワケ
▼目次
00:00 紫のぶどう味、緑のマスカット味
00:52 紫の「ぶどう味」の正体
02:09 狐のぶどうと、コンコード
04:52 本物のジュースから「偽物の香り」が出てきた
06:58 緑の「マスカット味」の正体
09:39 日本のぶどうは、2つの香りの間にある
13:20 答え:ぶどう味の正体
▼参考文献・出典
[G1] https://en.wikipedia.org/wiki/Methyl_... (コンコードなどラブルスカ種のぶどう、ベルガモット、ジャスミン、レモン、みかん、ネロリ、オレンジ、いちご などに含まれる。純品は果物のようなぶどうの匂い、25ppmで甘く果実らしいコンコードぶどうのよう、こもった・ベリーの調子。ぶどう味のソフトドリンク・キャンディ・ガムに使われる。鳥の感覚受容体を刺激するので鳥よけになる。アントラニル酸メチルからつくるシッフ塩基のオーランチオールは1908年に見つかり、1912年発売の香水で初めて商業的に使われた。蛍光性があり、薄い青紫色に光る)
[G2] https://en.wikipedia.org/wiki/Concord... (1849年 マサチューセッツ州コンコードでエフライム・ウェールズ・ブルが野生のラブルスカの種から2万2000本を超える苗を選抜。fox grape とも。『フォクシー』=甘くじゃ香のような調子。1869年 トーマス・ブラムウェル・ウェルチが自宅で最初のコンコードのぶどうジュースをつくり、低温殺菌で発酵を止めた。一部の教会でワインの代わりに使われる。1923年に北米で最も多く植えられ、米国東部のぶどうの木の少なくとも75%) / SSR解析でカトーバが親と確認。遺伝的に約3分の1がヴィニフェラ。1904年 ヤキマ・バレーで栽培開始。2011年 米国で417,800トン
[G3] https://en.wikipedia.org/wiki/Vitis_l... (『フォクシー』は生のコンコードやジュースの土っぽく甘いじゃ香のような調子に、いちご・ラズベリーのような果実の香り。ヨーロッパのヴィニフェラと違うアメリカのワインを言い表す言葉になった。1920年代にアントラニル酸メチルがこの香りの成分として分離され、ぶどう味のジュース・キャンディ・ソーダに使われる。純粋なラブルスカのワインはEUで販売が違法(コンコードなど一部の交雑種は可)。デラウェアはラブルスカの品種。巨峰の祖先にラブルスカ) / EUで禁止の交雑種:ノア、オセロ、イザベル、ジャケ、クリントン、エルブモン
[G4] https://culinarylore.com/food-history... (二次資料。アントラニル酸メチルは1890年代にはネロリから見つかり、まず人工ネロリとして香水の材料に。1921年 化学局が「ぶどうジュース濃縮液」を調べると、砂糖シロップと酒石酸にアントラニル酸メチルで香りをつけたものだった。本物のコンコードのジュースからもこの成分が見つかった。ウェルチのジュースとジャムでコンコードの味がアメリカで身近になった)
[G5] Power, F. B., & Chesnut, V. K. (1923). Examination of authentic grape juices for methyl anthranilate. Journal of Agricultural Research, 23(1). https://mocat.library.unt.edu/catalog... (本物のぶどうジュースに含まれるアントラニル酸メチルの調査)
[G6] https://en.wikipedia.org/wiki/Muscat_...) (マスカットの花のような『ぶどうらしい』香りはモノテルペンが多いことによる。40種類を超えるモノテルペンが見つかり、シトロネロール・ゲラニオール・リナロール・ネロールなど。マスカット・オブ・アレキサンドリアはゲラニオールが多くゼラニウムのような香り) / 200を超える品種の家族。名前の由来はペルシャ語 muchk(じゃ香)が最も多く挙げられ、虫を引き寄せることからイタリア語 mosca(ハエ)説も。最古の文書記録は1230〜1240年の書物(Bartholomeus Anglicus) / マスカット・オブ・アレキサンドリアはDNA解析でマスカット・ブラン・ア・プティ・グランとアクシナ・デ・トレス・ビアスの自然交配。暑さ・乾燥に強く生食・干しぶどうに。マスカット・ハンブルグは1858年に英国の庭師Seward Snowがブラック・ハンブルグ×マスカット・オブ・アレキサンドリアの実生として記載、2003年のDNA解析で確認。世界では主に生食用
[G7] https://ja.wikipedia.org/wiki/シャインマスカット (農研機構が育成、2006年品種登録。親の安芸津21号=スチューベン×マスカット・オブ・アレキサンドリアはマスカット香とフォクシー香を併せ持ち、白南との交配でフォクシー香を除いた。皮ごと食べられる。栽培面積 2007年 約2ha → 2022年 約2,673ha(農水省)) / 育種は1973年開始、約33年。中国 約5万3000ha(2020年、日本の約30倍)、韓国 約240ha(2016年)→約4000ha(2022年)
[G8] https://ja.wikipedia.org/wiki/デラウェア_(ブドウ) (アメリカ原産の自然交雑種。1855年 オハイオ州デラウェアで命名発表。1872年に日本へ初めて輸入。1970〜80年代に生食用として全盛期) / 1855年 オハイオ州デラウェアで命名発表(デラウェア州ではない)
[G9] https://ja.wikipedia.org/wiki/巨峰 (1942年 大井上康が静岡県の大井上理農学研究所で作出。センテニアル×石原早生。石原早生はヴィニフェラとラブルスカの交雑種。巨峰はヨーロッパ種3/4、アメリカ種1/4)
[G10] https://en.wikipedia.org/wiki/Linalool (ラベンダーをはじめ多くの花やハーブに含まれる香りの成分)
[G11] https://en.wikipedia.org/wiki/Kyoho_(...) (2015年 栽培面積36万5000haで世界最大の品種。90%以上が中国。コンコードに似た風味が残る。コンコードと同じスリップスキン(皮が実から離れやすい))
▼写真
エフライム・ブルとコンコードの原木:Wikimedia Commons「Ephraim Bull Concord Grape Original Vine.jpg」(パブリックドメイン) https://commons.wikimedia.org/wiki/Fi...
▼構造式・分子式(PubChem)
アントラニル酸メチル(Methyl Anthranilate)https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov/comp...
リナロール(Linalool)https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov/comp...
ゲラニオール(Geraniol)https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov/comp...
▼クレジット
ナレーション:音声合成 Google Gemini
BGM:OpenTracks(旧DOVA-SYNDROME)
「ヒダマリトロニカ」by しゃろう https://opentracks.com/bgm/detail/8812
「アトリエと電脳世界」by しゃろう https://opentracks.com/bgm/detail/10000
「You and Me」by しゃろう https://opentracks.com/bgm/detail/13787
「さみしいおばけと東京の月」by しゃろう https://opentracks.com/bgm/detail/14308
写真・動画素材:Pixabay
一部の画像:画像生成AI(Google Gemini)で作成
地図:Natural Earth(パブリックドメイン)
フォント:Noto Sans JP / Noto Serif JP(SIL Open Font License)
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