なぜ人は、毛のあるものに触りたくなるのか
先祖のしわざ
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なぜ人は、毛のあるものに触りたくなるのか
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先祖のしわざ
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道の向こうに、知らない犬がいる。
気がつくと手が伸びている。しゃがんでいる。変な声が出ている。
自分で決めたことは、ひとつもない。
なぜ人間は、毛のあるものを見ると触りたくなるのか。
「かわいいから」では答えになっていません。
この手つきの起源をたどると、百万年より前にたどり着きます。
サルは起きている時間の最大18%あまりを毛づくろいに使います。
寄生虫を取るためでもある。ただし、取れる虫の量では説明がつかないほど時間をかけている。
相手も、虫の多さではなく「関係の近さ」で選ばれている。
そして人類は、毛を失いました。
毛づくろいの相手を失ったのではありません。かき分ける場所のほうが、体から消えた。
残されたのは、頭のてっぺんだけでした。
この動画では、触れ合いを作り直した痕跡を「物」として並べます。
3700年前の象牙の櫛に刻まれた、アルファベット最古級の一文。
その歯の間から見つかった、0.5ミリの殻。
氷河から出てきた男の体に残る、61の入れ墨。
そして、床屋という奇妙な商売。
0:00 道の向こうに犬がいる
1:20 毛づくろいは何のためか
5:51 毛を失った猿と、残された毛
8:00 触れるための道具の棚(櫛と入れ墨)
11:43 かわいさ、ゴロゴロ、そして手が出る理由
【この動画で扱った主な研究】
・Löken et al. 2009 / Ackerley et al. 2014(ゆっくり撫でる触覚と、その最適な速さ・温度)
・Keverne, Martensz & Tuite 1989(毛づくろいと脳内物質)
・Duboscq et al. 2016(毛づくろいと寄生虫の量)
・Rogers, Iltis & Wooding 2004(体毛を失った時期の推定)
・Vainstub et al. 2022(ラキシュの象牙の櫛と、刻まれた一文)
・Deter-Wolf et al. 2016(最古の入れ墨をめぐる年代の訂正)
・Lorenz 1943 / Glocker et al. 2009(子どもの図式と、その裏づけ)
・WHO iKMC Study Group 2021(生後すぐの肌と肌の接触)
・Aragón et al. 2015 / Stavropoulos & Alba 2018(かわいさが強すぎるときの衝動)
・Herbst et al. 2023(猫の喉が鳴る仕組みの刷新)
・Meijer et al. 2022 / von Mohr et al. 2021(触れられない期間の影響)
【お断り】
この動画は考古学と生理学の解説であり、医療上の助言ではありません。
体調や治療に関する判断は、必ず専門家にご相談ください。
年代や解釈には議論が続いているものが含まれます。動画中では、確定していない点はその都度お断りしています。
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