なぜ、パワハラをされた側が辞めて、した側が居座るのか【疫学】
組織の観測室
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なぜ、パワハラをされた側が辞めて、した側が居座るのか【疫学】
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パワハラで辞めたのに、「打たれ弱かったね」と言われた。あの人は、今も同じ職場にいる。この動画は、ノルウェーで国中からくじで選んだ働く人たちを五年追った記録をたどります。最初の年と五年後の両方に答えたのは1,613人。いじめを受けていると答えた人は、五年のうちに勤め先を変える見込みが2.42倍、障害の給付を受ける見込みが2.95倍でした。一方、いじめをしたと自分で認めた68人は、勤め先を変える見込みが、していない人とはっきり違いませんでした。なぜ片方だけなのかは、この記録では測られていません。著者たちが挙げた「ありうる説明」と、辞めたのはあなたが弱かったからではない、という見立てを最後に置きます。
【目次】
00:00 辞めたのは、あなたが弱かったからではない
01:25 同じ人たちの五年後の職場を、国中で確かめた記録がある
03:37 やられた人は、五年のうちに勤め先を変えやすかった
05:46 やった人の五年後の職場は、やっていない人と変わらなかった
08:43 働けなくなったのも、やられた人に多かった
10:39 なぜ片方だけなのかは、まだ測られていない
13:17 辞めたのは、押された向きに動いたからだ
14:43 五年後の職場に、あなたがいないということ
【参考文献】
・Glambek, M., Skogstad, A., & Einarsen, S. (2015). Take it or leave: a five-year prospective study of workplace bullying and indicators of expulsion in working life. Industrial Health, 53(2), 160-170. DOI 10.2486/indhealth.2014-0195
・Glambek, M., Skogstad, A., & Einarsen, S. (2016). Do the bullies survive? A five-year, three-wave prospective study of indicators of expulsion in working life among perpetrators of workplace bullying. Industrial Health, 54(1), 68-73. DOI 10.2486/indhealth.2015-0075
【帰属の断り】
※ 音声で読んだ主な数値は、1,613人(2005年と2010年の両方に答えた人)、2.42倍(自分でいじめを受けていると答えた人が五年のうちに勤め先を変えるオッズ比)、68人・2.8%(2005年に、いじめをしたと答えた人)、2.95倍(五年後に障害の給付を受けているオッズ比)、四つ(著者が引いたレイマンの段階モデル)です。倍率はいずれも年齢・性別をそろえたオッズ比で、動画では「見込み」と言っています。
※ 対象はノルウェーの全国の働く人(中央従業員名簿から無作為抽出)で、日本の職場ではありません。原文の語は workplace bullying(上下関係に限らない)で、パワハラと重ねて読むのは制作者の判断です。
※ いじめをした人は自己申告です。著者も、処分を受けた人が答えない・自分の行為をいじめと呼ばない可能性を書いています。
※ いじめをした人の五年後の障害給付は、年齢・性別だけをそろえると有意に高く(4.16倍)、本人が受けた嫌がらせも含めてそろえると有意でなくなりました(2.66倍)。
※ なぜ片方だけが職場を離れるのかは、2本とも測っていません。段階モデルは著者が挙げた「ありうる説明の一つ」です。職場への当てはめは制作者の見立てです。
※ ナレーションは音声合成を使用しています。
#パワハラ #職場いじめ #退職