定年後、町内会の当番を私に任せた夫。私は回覧板を返し、夫の予定と私の予定を分けた——私が代わらない日に、夫はどうするのか
Wascom Loforte
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定年後、町内会の当番を私に任せた夫。私は回覧板を返し、夫の予定と私の予定を分けた——私が代わらない日に、夫はどうするのか
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釣り旅行へ行く夫から、町内清掃の代役を頼まれました。私には、先月から楽しみにしていた写生会があります。それなのに、班長を引き受けた夫は、町内会の連絡先まで私の携帯番号にしていたのです。
私は六十五歳。魚を二切れずつ包んで冷凍し、夫の外出に合わせて夕飯や買い物を組み替えてきました。退職すれば、お互いの時間を大切にできると思っていたのに。夫は私の予定を知りながら、絵のほうなら動かせると考えていました。
今回も引き受ければ、食卓の空気は悪くならない。でも、楽しみに洗った筆を、また使わずにしまいたくはありません。私は回覧板を夫へ返し、卓上暦に線を引いて、夫の予定と私の予定を分けました。手伝うかどうかは、私の返事を聞いてから決めてほしかったのです。
ところが、当番を断れば終わりではありませんでした。旅行の取消料を家計から出すのか。家にいる日は、荷物の受け取りを任されても仕方がないのか。自分の時間を守ろうとするたび、これまで曖昧にしてきたお金や住まいのことまで、話し合う必要が出てきます。
夫に助けられた記憶も、一緒に食べる夕飯の温かさもあります。それでも私は、一人で暮らす費用を調べ始めました。年金だけでは足りない生活、減っていく預金、夜に具合が悪くなったらという不安。娘との同居にも安心はありますが、そこでまた誰かの予定を優先する暮らしになるのなら――。
夫が少しずつ変わろうとする姿を見ながら、私は何を選ぶのでしょう。助け合うことと、いつも代わりを引き受けること。その違いを確かめていく私の話を、どうぞ最後まで聞いてください。
#熟年夫婦 #定年後の暮らし #年金生活 #自分の時間