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【IQ80とIQ140】高IQと低IQは、なぜ住む街まで分かれるのか?

夜ふかし解剖室

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【IQ80とIQ140】高IQと低IQは、なぜ住む街まで分かれるのか?

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夜ふかし解剖室
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夫婦は、身長よりも、頭の良さの方がよく似ている。200本近い研究をまとめると、そうなります。 小学校の教室には、いろいろな頭の子が一緒に座っていたのに、大人になると、住む街も、働く会社も、結婚する相手も、似た頭の人どうしに分かれていきます。 この動画では、小学生の親友の研究、世界の15歳が受ける学力の国際テスト(PISA 2025)、ノルウェーの男性全員の入隊検査の記録、アメリカの街を比べた研究、スウェーデンの会社の記録、LinkedIn で2,000万人を相手に行われた実験、夫婦の似かたを調べた199本の研究のまとめなどをもとに、頭の良さで人が分かれていく5つの分かれ道(学校・住む街・職場・結婚・付き合う人)を解剖しました。 各章の終わりに、それぞれの分かれ道で取れる行動をまとめています。 頭のいい人が集まる街と、そうでない街では、並ぶ店も、給料も、寿命までもが違っていました。 それでも、どの席にいても、違うグループへの橋は、自分でかけられます。 高校や職場で、急に周りが似た人ばかりになったと感じたことはありますか。よかったらコメント欄で教えてください。 ---------------------------- ▼目次 00:00 プロローグ:同じ教室の4人 00:58 第1章:15歳の分かれ道 04:00 第2章:頭のいい人が集まる街 07:46 第3章:同じ会社に、似た頭 10:21 第4章:夫婦は、身長より頭が似る 12:49 第5章:付き合う人と、自分の席 15:23 最後:5つの分かれ道 ---------------------------- ▼参考文献 [1] Boutwell, B. B., Meldrum, R. C., & Petkovsek, M. A. (2017) "General intelligence in friendship selection: A study of preadolescent best friend dyads" Intelligence 64, 30–35  アメリカの全国の子どもの調査で、小学4年生810人と、その親友を比べた。家庭などの条件をそろえても、親友どうしは頭の良さが似ていた。 [2] Meldrum, R. C., Young, J. T. N., Kavish, N., & Boutwell, B. B. (2019) "Could peers influence intelligence during adolescence? An exploratory study" Intelligence 72, 28–34  アメリカの892人と、その親友。親友の頭が良いと、後の本人のIQも高いように見えるが、5年生のときの本人のIQなどをそろえると、つながりはほぼ無くなった(賢い友だちといても、頭が良くなるとは言えない)。 [3] OECD (2026) "PISA 2025 Results (Volume I)" OECD Publishing, Figure I.2.2  15歳の理科の点の違いのうち、学校と学校の違いが占める割合。OECDの平均は約3割、日本は半分近く(図からの読み取り)。 [4] Marsh, H. W., & Hau, K.-T. (2003) "Big-fish–little-pond effect on academic self-concept: A cross-cultural (26-country) test of the negative effects of academically selective schools" American Psychologist 58(5), 364–376  26か国の15歳、約10万人(2000年の PISA)。同じ学力でも、周りの学力が高い学校にいる生徒ほど、「自分は勉強ができる」と思いにくかった。26か国すべてで同じ向きだった。 [5] Bütikofer, A., & Peri, G. (2017) "Cognitive and Noncognitive Skills and the Selection and Sorting of Migrants" NBER Working Paper 23877  1932・33年生まれのノルウェーの男性全員。20歳の入隊検査のIQが15高いと、48歳までに田舎から都会へ移る確率が約2割高かった。地元を出た人は、残った人よりIQが平均で5点あまり高かった。 [6] Diamond, R. (2016) "The Determinants and Welfare Implications of US Workers' Diverging Location Choices by Skill: 1980–2000" American Economic Review 106(3), 479–524  1980〜2000年のアメリカ。大学を出た人は、もともと大学を出た人の多い街に、さらに集まった。その街では、飲食店や服の店、映画館が増え、盗みと空気の汚れが減り、家賃も上がった。 [7] Moretti, E. (2004) "Estimating the social return to higher education: evidence from longitudinal and repeated cross-sectional data" Journal of Econometrics 121(1–2), 175–212  アメリカの都市を比べた。大学を出た人の割合が1ポイント高い街では、高校を出た人の給料が1.6%、高校を出ていない人は1.9%、大学を出た人は0.4%高かった。 [8] Chetty, R., Stepner, M., Abraham, S., Lin, S., Scuderi, B., Turner, N., Bergeron, A., & Cutler, D. (2016) "The Association Between Income and Life Expectancy in the United States, 2001-2014" JAMA 315(16), 1750–1766  約14億件の納税の記録。収入が上から1%と下から1%の男性では、寿命が15年近く違った。収入が下から4分の1の人の寿命は、住む地域によって約4.5年違い、大学を出た人の割合が高く、たばこを吸う人が少ない地域ほど長かった。 [9] Håkanson, C., Lindqvist, E., & Vlachos, J. (2021) "Firms and Skills: The Evolution of Worker Sorting" Journal of Human Resources 56(2), 512–538  スウェーデンの民間の会社(10人以上)で働く男性、1986〜2008年。18歳の入隊検査の点で見ると、同じ会社の人どうしが似てきて、会社と会社の違いが占める割合は4割以上増えた。いちばんの原因は、IT・通信の会社の広がりだった。 [10] Rajkumar, K., Saint-Jacques, G., Bojinov, I., Brynjolfsson, E., & Aral, S. (2022) "A causal test of the strength of weak ties" Science 377(6612), 1304–1310  LinkedIn の「知り合いかも」の推薦の選び方を変えた実験(2,000万人・5年)。転職にいちばんつながったのは、親しい人ではなく、共通の知り合いが少しいるくらいの、ほどほどに遠い知り合いだった。 [11] Horwitz, T. B., Balbona, J. V., Paulich, K. N., & Keller, M. C. (2023) "Evidence of correlations between human partners based on systematic reviews and meta-analyses of 22 traits and UK Biobank analysis of 133 traits" Nature Human Behaviour 7(9), 1568–1583  夫婦・恋人どうしの似かたを調べた199本の研究のまとめ。いちばん似ていたのは政治の考え方で、信仰、学歴、頭の良さと続いた。頭の良さは身長より似ていて、性格はあまり似ていなかった。 [12] Heck, P. R., Simons, D. J., & Chabris, C. F. (2018) "65% of Americans believe they are above average in intelligence: Results of two nationally representative surveys" PLoS ONE 13(7), e0200103  アメリカの大人2,821人。65%が「自分は平均的な人より頭がいい」と答えた。 [13] 文部科学省(2025)「令和7年度 学校基本調査(確定値)」  日本の大学(学部)への進学率は58.6%(浪人して進んだ人を含む)。 [14] Burt, R. S. (2004) "Structural Holes and Good Ideas" American Journal of Sociology 110(2), 349–399  アメリカの大きな電機会社で、部品の調達をまとめる管理職673人。部門の外にも話し相手がいる人ほど、評価が高く、出したアイデアも高く評価された。 ※ここで言う頭の良さは、研究で使う標準化した検査のIQです。第2章の街の比べだけは「大学を出た人の割合」で、IQそのものではありません。 ※日本の15歳の「半分近く」は、PISA 2025(理科)の図からの読み取りです。 ※給料の「100人に1人多い」は、大学を出た人の割合が1ポイント高いことです。寿命は地域を比べたもので、住む場所を変えれば延びると確かめたものではありません。 ※LinkedIn の実験の「ほどほどに遠い」は共通の知り合いの数で測った場合で、効く度合いは業種で違いました(IT など、デジタルな業種で強い)。 ※夫婦の研究は、最初から似た人を選んだのか、一緒にいて似てきたのかを分けられていません。4つの席の相手の平均(91・100・109・118)は似かたの値から、「IQ140より上は260人に1人ほど」はIQの散らばり(平均100・標準偏差15)から計算した目安です。 ※研究と数字は、たくさんの人の平均の傾向です。一人ひとりを決めるものではありません。頭の良さは、人の良さや幸せとは別のものです。 ---------------------------- ▼夜ふかし解剖室 ずっと不思議だった小さな「なぜ」を、論文や研究をもとに、ひとつずつ解剖していきます。 よろしければチャンネル登録をお願いします。 #IQ #頭のいい人 #同類婚 #格差 #雑学