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なぜ古代人は病気に勝てたのか?人口密度に隠された真実

古代の裏側

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なぜ古代人は病気に勝てたのか?人口密度に隠された真実

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古代の裏側
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三十人ほどの群れで、一人が熱を出す。数日で全員に移り、そこで病気は止まる。移る先が、もう一人もいないからだ。 古代人が感染症を生き延びられたのは、体が強かったからでも、薬草の知恵があったからでもない。人が少なく、遠くに散らばっていて、病気のほうが生き延びられなかったからだ。 そして、その守りは人が増えた瞬間に消えた。麻疹やペストや天然痘の「誕生日」は、人間が集まった年表とほとんど同じ形をたどる。 ▼この動画でわかること ・骨に痕のある人は、その病気に勝った人である(骨の逆説) ・痕のない骨は「健康だった」とも「早く死んだ」とも読める ・活動性の結核でも、骨にまで痕が出るのは三〜五パーセントにすぎない ・麻疹が途切れずに居続けるには、およそ二十五万人から三十万人が要る ・一八四六年、フェロー諸島で七千七百八十二人中六千人以上が発病した理由 ・狩猟採集民の死因は、七割が病気(暴力と事故は二割) ・小さな群れでも生き残れる病気の型と、地面から直接来る病気の型 ・五千年前のペスト菌は、蚤の腸に住みつく遺伝子を持っていなかった ・麻疹が牛疫と分かれたのは紀元前六世紀ごろ。都市が大きくなった時期と重なる ・結核は船より前に、アザラシを通じて南米へ渡っていた ・マラリアの圧力で、人間の遺伝子のほうが書き換えられた ・インカ期の穿頭は、七十五〜八十三パーセントが生き延びていた ▼チャプター 0:00 三十人の輪 0:50 骨の逆説 ― 痕のある骨は、勝った側の骨 3:26 麻疹が住みつくのに要る二十五万人 6:59 では、古代人は何で死んでいたのか 11:01 農耕と都市が、病気の条件を揃える 15:16 人間の側に残った痕と、手当ての実際 19:13 三十人の輪へ戻る ▼おもな参照 Wood, Milner, Harpending & Weiss「The Osteological Paradox」Current Anthropology 33巻4号(1992年) DeWitte & Stone「The Osteological Paradox 20 Years Later」Journal of Archaeological Research 24巻(2016年) Bartlett「Measles Periodicity and Community Size」Journal of the Royal Statistical Society A 120巻1号(1957年) Black「Measles Endemicity in Insular Populations」Journal of Theoretical Biology 11巻2号(1966年) Panum『Observations Made During the Epidemic of Measles on the Faroe Islands in the Year 1846』(1847年) Gurven & Kaplan「Longevity Among Hunter-Gatherers」Population and Development Review 33巻2号(2007年) Rasmussen ほか「Early Divergent Strains of Yersinia pestis in Eurasia 5,000 Years Ago」Cell 163巻3号(2015年) Spyrou ほか「Analysis of 3800-year-old Yersinia pestis genomes suggests Bronze Age origin for bubonic plague」Nature Communications 9巻(2018年) Düx ほか「Measles virus and rinderpest virus divergence dated to the sixth century BCE」Science 368巻6497号(2020年) Mühlemann ほか「Diverse variola virus strains were widespread in northern Europe in the Viking Age」Science 369巻6502号(2020年) Bos ほか「Pre-Columbian mycobacterial genomes reveal seals as a source of New World human tuberculosis」Nature 514巻(2014年) Kushner, Verano & Titelbaum「Trepanation Procedures/Outcomes」World Neurosurgery 114巻(2018年) Shriner & Rotimi「Whole-Genome-Sequence-Based Haplotypes Reveal Single Origin of the Sickle Allele」American Journal of Human Genetics 102巻4号(2018年) Capasso「5300 years ago, the Ice Man used natural laxatives and antibiotics」The Lancet 352巻9143号(1998年) ▼注記 ・これは歴史と古病理学の解説であり、医学的な助言ではありません。 ・鎌状赤血球の変異が生まれた年代、農耕による健康の変化、アイスマンが持っていたキノコの用途は、研究者の間で議論が続いています。動画内では「確立/有力/議論あり」を画面の札で分けて示しています。 ・「治った大腿骨こそ文明の最初の証拠」というマーガレット・ミードの逸話は、本人の発言記録が確認できないため使っていません。 #人類史 #考古学 #感染症の歴史 #古病理学 #疫学