【脳科学】頭の中の『ひとりごと』は、なぜ止まらないのか?頭の中で話す声の正体
万象図鑑
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【脳科学】頭の中の『ひとりごと』は、なぜ止まらないのか?頭の中で話す声の正体
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万象図鑑
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100年近く前、ソビエトの保育の部屋で、5歳ほどの子どもが青い鉛筆を探していました。
「いいや、赤で描いて、水でぬらそう」。困りごとが起きると、子どものひとりごとは2倍近くに増えました。
大人は声に出しませんが、頭の中では、同じような声が続いています。
頭の中のひとりごとは、なぜ止まらないのでしょうか。万象図鑑が、プラトンの対話篇、子どものひとりごとの実験、宇宙機関ののどの電極、そして頭の中の声がほとんど無いという人たちから答え合わせします。
耳の聞こえない子どもたちの輪に入ると、ひとりごとはぴたりと止まりました。声を出さずに言った言葉を、のどの筋肉の電気から92%言い当てた機械があります。いつ鳴るか分からない機械で確かめると、頭の中で自分に話していたのは、ふだんの瞬間の26%でした。
▼ 目次
0:00 序 青い鉛筆の無い子
1:29 第1章 消えるひとりごと
4:36 第2章 聞いてくれる人
5:56 第3章 声にならない声
8:19 第4章 声をふさぐと
10:48 第5章 声の無い頭
13:42 第6章 止まらない声
▼ この動画に出てくる語
頭の中の声、ひとりごと、内言、プラトン、ヴィゴツキー、声を出さない発話、構音抑制、アネンドファジア、記述的経験サンプリング、認知心理学
▼ 主な出典
・考えることは魂の自分との対話 — プラトン『テアイテトス』189e–190a(B. ジョウエット訳 第2版 1875・Internet Archive dialoguesofplato04plat)
・ひとりごとの割合 44〜47%・困らせる実験・路面電車の絵・耳の聞こえない子の輪 — L. S. ヴィゴツキー『思考と言語』(1934)2章・7章(英訳 marxists.org)/Vygotsky, L. S., & Luria, A. (1929). The function and fate of egocentric speech. Proceedings of the Ninth International Congress of Psychology
・5〜17歳の2,156人 — Winsler, A., & Naglieri, J. (2003). Child Development, 74(3), 659–678. doi:10.1111/1467-8624.00561
・内言の研究のまとめ(難しさとひとりごと・7歳の響きの効果・なまり・確かめ方による違い・失語とパズル) — Alderson-Day, B., & Fernyhough, C. (2015). Psychological Bulletin, 141(5), 931–965. doi:10.1037/bul0000021
・頭の中のやりとり・ほかの人の声 — McCarthy-Jones, S., & Fernyhough, C. (2011). Consciousness and Cognition, 20(4), 1586–1593. doi:10.1016/j.concog.2011.08.005
・のどの電極で6つの言葉 — Jorgensen, C., Lee, D. D., & Agabon, S. (2003). Sub Auditory Speech Recognition based on EMG/EPG Signals. NASA Ames Research Center(NTRS 20030018896)
・「バ」「ビ」の実験 — Whitford, T. J., et al. (2017). eLife, 6, e28197. doi:10.7554/eLife.28197
・「コンピューター」と言い続ける課題 — Tullett, A. M., & Inzlicht, M. (2010). Acta Psychologica, 135(2), 252–256. doi:10.1016/j.actpsy.2010.07.008
・足し算と引き算の切り替え — Emerson, M. J., & Miyake, A. (2003). Journal of Memory and Language, 48(1), 148–168. doi:10.1016/S0749-596X(02)00511-9
・1分間に4,000語の見積もり — Korba, R. J. (1990). Perceptual and Motor Skills, 71(3), 1043–1052. doi:10.2466/pms.1990.71.3.1043
・朝食のテーブルの質問 — Galton, F. (1880). Statistics of Mental Imagery. Mind, 5(19), 301–318. doi:10.1093/mind/os-V.19.301
・いつ鳴るか分からない機械(26%・0〜75%) — Heavey, C. L., & Hurlburt, R. T. (2008). Consciousness and Cognition, 17(3), 798–810. doi:10.1016/j.concog.2007.12.006/Hurlburt, R. T. (2011). Not Everyone Conducts Inner Speech. Psychology Today
・頭の中の声が少ない人 — Nedergaard, J. S. K., & Lupyan, G. (2024). Psychological Science, 35(7). doi:10.1177/09567976241243004
・文法を失った3人の計算 — Varley, R. A., et al. (2005). PNAS, 102(9), 3519–3524. doi:10.1073/pnas.0407470102
・言葉は伝え合う道具 — Fedorenko, E., Piantadosi, S. T., & Gibson, E. A. F. (2024). Nature, 630, 575–586. doi:10.1038/s41586-024-07522-w
・内言の現れ方と確かめ方 — Hurlburt, R. T., Heavey, C. L., & Kelsey, J. M. (2013). Consciousness and Cognition, 22(4), 1477–1494. doi:10.1016/j.concog.2013.10.003
※ ヴィゴツキーの実験は1920年代の終わりから1930年代はじめの報告で、くわしい数字の記録は多く伝わっていません。「声が内側へ移る」は有力な説です。
※ 「写しがうまく働かないと、頭の中の声を外の声のように感じる」「言葉と考えは別々に働く」は研究者の見方(説)で、いまも確かめられている途中です。
※ いつ鳴るか分からない機械の研究(30人)と、のどの電極(6つの言葉)は小さな研究です。頭の中の声の多さは、確かめ方で数が変わります。
※ この動画は、2026年10月時点で公開されている研究の紹介です。今後の研究で見直される可能性があります。
▼ 万象図鑑について
万象図鑑は、哲学・歴史・科学・宇宙など、ジャンルの壁を越えて世界の「なぜ?」を図解するチャンネルです。案内役は、知識を愛するフクロウのフィロ。チャンネル登録と高評価が、次の図版を仕上げる力になります。
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