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メイドによる貴族の屋敷ルームツアー | 19世紀イギリス

名もなき人々の歴史

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メイドによる貴族の屋敷ルームツアー | 19世紀イギリス

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名もなき人々の歴史
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1880年代、冬のイギリス。旦那さまたちが狩りに出かけた一日だけ、ハウスメイドのアニーが貴族のお屋敷をご案内します。応接間、大階段、食堂、喫煙室。ひとつひとつのお部屋は、何のために、どう造られていたのか。建築家の設計書と当時の作法の本をもとに、すれ違う執事やメイドとの会話を交えてたどる、表の家のルームツアーです。 ※案内役のメイド・アニーと、このお屋敷、ジョージ・エレン・ペンローズ・ミス・ラムジー・ナニーは架空の人物・場所で、会話はすべて創作です。 *チャプター* `0:00` メイドのアニーが、お屋敷をご案内します `2:20` 車寄せから玄関ホールへ ── 表の家のツアー `8:17` 食堂 ── 執事のペンローズさんと、16人の晩餐 `15:07` 布を張った扉の向こうに *参考文献* ※このお屋敷は、1880年代の実在のお屋敷(Lanhydrock、Cragside など)と、下の設計書・作法の本・使用人の手引きと回想をもとに組み立てた架空の屋敷です。部屋の向き・造り・使い方の多くは、建築家ロバート・カーの設計書(1865年)にある「こうあるべき」という指南で、実際のお屋敷がすべてそのとおりだったわけではありません。客室を「青の間」「すみれの間」のように色や木の名前で呼んだ例は、骨董として残る呼び鈴の札一式によります(番号で呼ぶお屋敷もありました)。布を張った扉は「緑のベーズの扉」とも呼ばれますが、この呼び名が広まったのは20世紀とみられるため、本編では使っていません。よく知られる「晩餐の前の着替えの銅鑼」「家族とすれ違うとき、メイドは壁を向いた」という話は、1880年代の資料で確認できなかったため使っていません。国勢調査の約123万人は、イングランドとウェールズの「屋内の家事使用人」の女性の数です。画像はすべてイメージです。 Robert Kerr『The Gentleman's House』(1864年/第2版1865年)── 「家族は、ひとつの共同体。使用人は、もうひとつの共同体」、境目の向こうを「見えず、聞こえない」ように、車寄せの幅と高さ、商人を表の玄関に入れないこと、冬の玄関ホールの暖炉、大階段は「お客さまの寝室へ上がる階段」、応接間は「婦人らしく」・南東向き、応接間と朝の間をつなぐ扉(「逃げ道」)、図書室は「紳士のための朝の間」、食堂の「男性的な重み」・北向きの窓・黄昏の光、葉巻は「疫病のような贅沢」と喫煙室、旦那さまの執務室の三つの役目、化粧室と寝室、奥さまの私室、独身の紳士の階段、子ども部屋の置き場所、台所を食堂から離す造り 『Manners and Rules of Good Society』(Frederick Warne、1888年)── 秋から冬の狩りの季節と汽車での訪問、「数日」の招待とお帰りの切り出し方(木曜の12時20分の汽車)、応接間でできる小さなグループ、晩餐の入場の順番、料理を脇の台から出すこと、食後の紳士方とワイン、喫煙室で過ごす時間とご婦人が入らないこと、猟番への心づけ 『The Servants' Practical Guide』(Frederick Warne、1880年)── 大きなお屋敷の使用人の数(30人あまり)、16人の晩餐に蜜ろうのろうそく20本ほど、ガスの明かりは食堂に上品ではないとされたこと Mrs. Motherly(Patmore)『The Servant's Behaviour Book』(1859年)── 「階段でご婦人や紳士に会ったら、戻って踊り場に立ち、道を空けなさい」という使用人の決まり Isabella Beeton『Book of Household Management』(1861年)── 暖炉の灰をふるいにかけ、燃え残りをもう一度燃やすこと William Lanceley『From Hall-Boy to House-Steward』(1925年)── 朝のお祈りを読んだ玄関ホールの長さ(約21メートル=70フィート)、紳士がお休みになるときに男性使用人が短いろうそくの燭台を渡し、それで使用人が寝てよくなる習わし 1881年国勢調査(イングランドとウェールズ)職業表 ── 屋内の家事使用人の女性 1,230,406人、働く女性の3人に1人以上(Vision of Britain の集計表で確認) Lanhydrock(コーンウォール、1881年の火事のあとの改築)の図面 ── 1880年代のお屋敷の間取りの参考(Kresen Kernow 所蔵) IET Archives「Cragside: harnessing the power of water」(2023年3月9日)── 発明家 William Armstrong のお屋敷 Cragside の図書室で、花瓶の上の電灯が灯ったこと(1881年の Armstrong の手紙) V&A(ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館)所蔵のスモーキングキャップ(1870年ごろ)── 髪に煙草の匂いがつかないようにかぶった専用の帽子 #歴史 #世界史 #歴史解説 #イギリス史 #ヴィクトリア朝 #19世紀 #メイド #執事 #貴族 #お屋敷 #ルームツアー #建築史 #使用人 #名もなき人々の歴史